5月号/第21巻第5号通巻247号
5月の気になるゲーム
平成最後の更新ですね。せっかくなので約30年の平成時代のゲームについて「電源」をキーワードにして振り返ってみます。
30周年を迎えたゲームボーイは平成元年4月の発売でした。当時はアルカリ電池すら高級品で、マンガン電池で何とか動かそうとしていました。
今年20周年、平成11年発売のワンダースワンは乾電池が標準ながら専用充電池を意識した構造、平成15年発売のゲームボーイアドバンスSPでは遂に充電池が標準となりました。今や携帯ゲーム機は充電池内蔵が当たり前で、家庭用ゲーム機のコントローラも充電池が基本です。
一方、家庭用ゲーム機の電源はACアダプタが主流でした。本体の小型化やコストダウンができるのがメリットで、アダプタが大きくなり発熱があるのがデメリットです。
平成6年、SS、PSの頃から電源装置が本体に内蔵された形が主流となります。明確な根拠はありませんが、CD-ROM化で本体が大型化したことと、PCや家電に近い立ち位置になったことで本体内蔵化が進んだのではないかと思います。
その後も電源内蔵型が主流でしたが、平成8年のニンテンドウ64、平成13年のゲームキューブと、任天堂に関してはACアダプタを続けています。また、平成17年のXbox360のように、ACアダプタ方式に戻したゲーム機も出てきました。
平成28年のニンテンドークラシックミニ、いわゆるミニファミコンでは、microUSBが電源に採用されました。平成29年のニンテンドースイッチでもUSBのType-Cが電源として採用されています。基本的にACアダプタ式ですが、モバイルバッテリーなども使えるようになりました。
平成18年、PSE法の猶予期間が終わる際の騒動も懐かしいです。中古品でもPSEマークの取得が必要とされてしまったため、電源内蔵型の古いゲーム機本体が販売できなくなるところでした。期間ギリギリで容認されることが発表され、後に法改正を経て合法となっています。
今後、レトロハードを楽しむ上で、電源回りの保存がボトルネックになる懸念はありますね。ファミコンなどのように、互換品のACアダプタがあるものは良いのですが。標準品のUSBが採用されるのは良い傾向と思います。
サイバーパンク世界を舞台にしたビジュアルノベル。バー「ヴァルハラ」のバーテンダーとなり、客にカクテルを提供することでストーリーが進みます。
<Effect視点>
Steamの英語版が初出で、既にPSVitaに移植されています。セリフやストーリーの妙味が好評で、日本語版が出る前からも一部で人気となっていたようです。なお、CERO D指定で17歳以上推奨となります。ディストピアと化した未来世界の大人の苦みが出ているようです。