12月号/第23巻第12号通巻278号
11月12日に、 「ゲーム&ウオッチ ゼルダの伝説」 が発売されました。 ドット液晶搭載の最新型COLOR SCREENシリーズです。 ディスクシステム版の「ゼルダの伝説」「リンクの冒険」、ゲームボーイ版「夢をみる島」に加え、 キャラクターをリンクに変えた「ゲーム&ウオッチ バーミン」が収録されています。
「今月の一曲」はお休みです。
スピーディな展開の縦画面シューティング。 フロントショット、ワイドショット、シールドを使い分けるシステムです。 「ステージ間のローディング無し」を売りにするほどハイテンポな快適性にこだわっています。
通常のワイド画面の中央に縦画面表示するモードに加え、縦持ち縦画面にも対応しています。 なお、コントローラは回転しないので、SwitchLiteでは外付けコントローラが必要となります。
<Effect視点>
ワンダースワン用ホビー向け開発キット「ワンダーウィッチ」のコンテスト優勝作で、
製品化もされた「ジャッジメントシルバーソード」の発展形となる作品です。
長らくXbox360専用でしたが、最近になって移植が進められています。
ワンダーウィッチ版の「ジャッジメントシルバーソード」「カーディナルシンズ」の2作も、
移植収録されています。
元々ワンダースワン縦持ち用ソフトが発祥なので、ニンテンドースイッチの縦画面でも遊べるのは感慨深いですね。
「ロードス島戦記」の世界を元にした、ファンタジー2D探索アクション。
ハイエルフのディードリットを操作して、剣を振り魔法を唱えジャンプして探索します。
道中で入手する武器を持ち替えたり、風と火の2属性を切り替えたりして、
越えられない道を乗り越えていく、探索型のアクションです。
Steamで先行配信され、家庭用3機種ではパッケージ版も発売されることになりました。 また、XboxSeriesX/S、XboxOneでも、ダウンロード版が配信されます。
<Effect視点>
テーブルトークRPGやライトノベルなどを普及させた「ロードス島戦記」ですね。
ストーリーは原作で語られていない隙間の部分だそうで、原作を知らなくて楽しめるようです。
一方原作ファンには、ディードリットを動かせるだけでも充分な魅力です。
こだわりのドット絵によるなめらかな動きも見どころです。
死者の街で暮らす少年が、成長し、自らの道を見つけ出すファンタジー。
自分以外はアンデッドしかいない廃墟の街で、 スケルトンの剣士、ミイラの神官、幽霊の魔法使いの3人に育てられた少年が主人公。
序盤は育ての親に教えられ、鍛えられるシーンが続き、 この世界のこと、3人のアンデッドのことが少しずつ明らかになっていきます。 見た目こそアンデッドですが、慈愛と愛嬌に満ちた微笑ましい家族像が描かれます。 愛情をうけて育てられた少年がどうなっていくのかという楽しみもあります。
たっぷり時間をかけて描くことで、各キャラの魅力が深まっていきます。 キャラクターを中心にして、世界をしっかり描いた骨太なファンタジーですね。 スケルトンなだけに。
ところどころ「ソードワールド」に影響されてそうな設定があるのも、 ファンタジー好きとしては入りやすいです。