編集前記

「カラオケJOYSOUND for WiiU」のサービス終了が発表されました。ニンテンドーeショップ最終日の2023年3月28日朝でチケット販売が終了。最長のチケットが切れた後となる2023年6月30日朝にサービス終了となります。
サービス開始から10年半でした。ある意味では「WiiUというハードを最も有効活用したソフト」の一つと思います。

なお、カラオケについてはニンテンドースイッチ版が続いています。WiiU版よりチケットの価格が高いのですが、年に数回のセール期間では同額になっていました。

10月の気になるゲーム

NintendoSwitchNS>バナナスタンド

▼6日、「おさわり探偵小沢里奈 里奈となめこの事件簿」

現代風の世界で、ちょっとだけ不思議な事件に挑む、探偵さんアドベンチャー。
現代っぽい世界の推理アドベンチャーですが、事件は童話的であり寓話的なもの。「夢が盗まれた」「帰れないまま春が来てしまった雪の妖精を救う」といった不思議な事件に挑んでいきます、

DS、3DSで展開されてきた過去シリーズの3作品をすべてリメイク収録。さらにアプリ版にのみ収録されていた追加シナリオも収録されています。

<Effect視点>
推理アドベンチャーゲーム不遇の時代に誕生し、生き残りを賭けてサブキャラの「なめこ」を売り出してきた「おさわり探偵」シリーズ。ブームとなった「なめこ」のほうが有名ではありますが、今回はスピンオフではない正統の推理アドベンチャーで復活です。
リメイクとは言え、システムは完全に作り直しでしょう。そして最新機種で動くシステムさえできれば、配信版での新作などにも期待してしまいます。そう簡単には行かないと思いますが、復活を本当に喜んでいます。

気になるアニメ

2022年7〜9月期

「神クズ☆アイドル」

無気力男子アイドルと、熱血女子アイドル幽霊が出会う、アイドルコメディ。

顔だけはいいが、やる気が全くない男子アイドル、仁淀。人気絶頂の中で交通事故により幽霊となった女子アイドル、アサヒ。
仁淀の体にアサヒが憑依することで「代理でアイドルを続けられるアサヒ」「楽して稼げる仁淀」という利害が一致してしまいます。
それまでの無気力塩対応から一変し、神パフォーマンスをする仁淀の姿に、今までこじらせていた仁淀ファン達も驚愕。

男子アイドルものですが、ファンは女子が多いわけで、そんなヲタク女子たちも登場します。イベント帰りの飲み屋でヲタク丸出しの祝勝会など、裏主人公かのごとく登場シーンが豊富です。

仁淀と同じグループのメンバー吉野との友情と介護。アイドルという生き方に注ぎ込むサヒの熱意。悟りと慈悲の境地で一喜一憂する仁淀ファンたちの過剰反応。
熱く、ネタの濃いストーリーを、コメディ多めに描いています。男女比だけでなく、いろいろなバランスがいい作品です。

今月の一曲

2020年

「アステリズム」この花は乙女(CV:本泉莉奈、鈴木亜理沙、大野柚布子)

アニメ、ライブ、アプリ、書籍といったメディアミックス作品「ラピスリライツ」の作中のユニット曲です。
魔法×アイドルをコンセプトにしたファンタジー世界の、和風ロックユニット「この花は乙女」の持ち歌です。アニメ、アプリでは未登場で、CDやライブのみの曲です。

お馴染みの和風のロックサウンドであり、恒例の掛け声パートもあり、「この花」らしい要素を受け継いでいます。
が、これまで以上にロック要素が盛り盛りに聴こえます。パート分けせずに敢えてソロで歌う、動きの少ない抑圧されたメロディの序盤。そこからサビで一気に解放。ヴォーカルも三人になり、メロディも華やかな和風メロディに。
緊迫感からの解放感が、誠に「ろっく」です。サビ以外のほとんどを次女ナデシコが歌うので、キャラクターソングという見方もできそうです。

曲名の「アステリズム」は恒星を繋いだ星群のことで、北斗七星や夏の大三角などが有名です。三姉妹・三人組であることを大三角や三ツ星になぞらえたのでしょう。それぞれの方向に暴走しがちな三姉妹が手を取り合って突き進む、ぴったりなモチーフです。そして突き進んだ先に何を見つけるのか……。

2022年10月末でアプリ版が終了となり、「ラストアルバム」と銘打たれたCDも発売となるため、残念ながらプロジェクトそのものが終わってしまうようです。

個人的には、音楽面の多様性に惹かれていました。
「この花」の華やかな和風ロックの他にも、「IV KLORE」のゴシック調でメロディアスな妖しさ、「シュガーポケッツ」のポップを名乗りながらオシャレすぎるジャジーさ。7つのユニット全てが違う方向で「アイドル曲」の枠を飛び越えようとして輝いてきたことは忘れられません。


(2022/09/30更新)このページへのリンクは良心の範囲で自由です→詳しく

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