編集前記

PCなので本来は対象外の話題ですが、「Steam Deck」が年末に日本でも発売されるそうです。
PCゲームプラットフォームのSteamから発売される小型ゲーミングPCですが、7インチ液晶の左右に十字キーやボタン類が配置された形はまさに携帯ゲーム機のようです。最近はゲーム専用機に加えてSteamにも対応するタイトルが増えています。携帯ゲーム機でもゲーム専用機とPCの垣根がなくなってきているのでしょうか。
携帯ゲーム機に似た形のコントローラ一体型PCは以前からありましたが、従来のものと比べて、性能を維持しつつ値段が抑えめという印象です。これから更ににぎやかになりそうです。

11月配信ダウンロードソフト

NintendoSwitchNS>333

▼11月10日、「ニコリのパズルS スリザーリンク」

数字をヒントに大きな輪をつくるペンシルパズル。パズル専門誌ニコリが制作した問題を遊ぶことができます。遊び方の説明もしっかり用意されています。
数字の並びにより線が確定する「定理」と呼ばれる型があり、それを見つけることで解いていけるパズルです。

<Effect視点>
個人的に好きなペンシルパズルなので過剰に反応してしまいます。簡単な問題で定理を身につけていくと楽しくなると思います。3が並んでたり、端に1がある時などは線の場所が決まります。
Switchでは既に何本か発売されていますが、ついにニコリ版の登場です。問題数は50のようです。

▼11月24日、「Brewmaster: Beer Brewing Simulator」

クラフトビール造りシミュレータ。モルト、ホップなどの原料の処理から、ビン詰めやラベル作成までビール造りを体験できます。
ちょっとした仕込みの差で味が変わる世界ですが、作りながら覚えていけばいいので初心者でも造れるそうです。

ストーリーに沿ってビール醸造を学び、大会に出品して有名になり、少しずつ規模を大きくしていくブルーマスターモードがあります。一方、全ての要素を最初から使えるサンドボックスモードも用意されています。
ゲームなのでもちろん未成年でも遊べます。CERO指定もA(全年齢)です。

<Effect視点>
珍しい題材です。実際の醸造化学を取り入れた、現実でも役に立つかもしれないリアルさが特徴です。実際にやるとお金も時間もかかるものを、気軽に体験できるのがシミュレーションゲームの良いところですね。
なお、現状では日本語に対応していません。多少の英語力は必要ですが、図解も多いのでなんとかなるようです。

気になるアニメ

放送中

「新米錬金術師の店舗経営」

卒業したての錬金術師が辺境の村で店を開く、日常ファンタジー。
学校を卒業したばかりの錬金術師が、鍛錬と生活のため辺境の村で自分の店を経営します。店番や素材採集者を仲間にし、村の人たちと交流して信頼を得ながら商売を進めていきます。

中世風の剣と魔法のファンタジー世界ですが、平和そうです。魔物はあくまで自然災害のような扱いで、魔王のような存在はいないようです。いわゆる冒険者は、素材を集める採集者と呼ばれていて、拠点を変えずに定住しています。一方、調理器具は極端に発達していて、冷却できる冷蔵庫や、IH調理機のような魔導コンロなども登場します。

主人公の現代的で誠実な行動が特筆すべき点です。瀕死の怪我人に「回復するための薬が高すぎる」ことを伝えて選択をゆだねるシビアさ、「自分の店だけでなく村全体にも恩恵があるべき」という企業責任の考え方。なかなか物語では見かけないタイプの行動に感心させられています。

主人公本人が錬金術師として優秀であり、戦闘も人並以上にこなせて、あまり欠点がありません。
毎回困難が発生しますが、高い能力でさっくり解決することが多いです。それもあって視聴後は日常作品を見たような感覚になります。

ところどころ「なろう」系にありがちな要素はあるのですが、すべてが日常の平穏のために注がれているような、すっきりした作品です。日常ものファンタジーとして安心して見ていられます。

放送中

「悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました」

悪役令嬢に転生した主人公が、運命を切り開いていく知略ファンタジー。

乙女ゲームながら、人と魔族とが争うRPGのような世界。プレイヤーだった主人公は、後に魔王の覚醒による巻き添え事故で亡くなる悪役令嬢に転生していました。魔王の覚醒を阻止するため、魔王に求婚するという策に出ます。
冒頭こそ「悪役令嬢もの」ですが、待ち受けるものは陰謀や暗躍。知略と策略、元ゲームの知識も使って運命を変えていきます。

魔王覚醒のカギは、魔王本人の絶望なので、絶望させないために魔王の心を支えていきます。また、魔族の信頼を得るためにも、人と魔族の架け橋となって協調を進めます。本人はバッドエンド回避だけが目的なのですが、どんどん世界が平和になっていきます。

やはり陰謀VS策略となるシーンが熱いですね。主人公を令嬢として権力者とくっつけたい勢力、魔王の覚醒すら政治利用したい勢力。数々の権力者に知略で打ち勝つ姿が本当にかっこいいです。

物語のテンポも良く、ギャグシーンも混ぜながら、頭脳戦を味わえるという見やすい作品です。


(2022/11/29更新)このページへのリンクは良心の範囲で自由です→詳しく

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