編集前記

2/9より「ゲームボーイ」「ゲームボーイアドバンス」が「Nintendo Switch Online」加入者得点に追加されました。ゲームボーイアドバンスは「追加パック」加入者向けとなります。

3月の気になるゲーム

NintendoSwitchNS>推理

▼3日、「災難探偵サイガ 名状できない怪事件」

不運を武器に難事件に挑む、災難アドベンチャー。

とにかくく不運な貧乏探偵と、百発百中の霊能者のコンビが、オカルト要素の入った難事件に挑みます。
マップから目的地を選んで情報を集めるという探索パートと、集めた情報から真実にたどりつく推理パートを組み合わせて、物語は進みます。

<Effect視点>
推理系アドベンチャーの完全新作と聞いて、期待が止まりません。シナリオ担当がクトゥルフものを得意としているそうで、サブタイトルにも表れています。一部ではホラーと表記されていて気になりますが、基本的にコミカルな話のようです。

気になるアニメ

放送中

「冰剣の魔術師が世界を統べる」

最強戦力である少年が戦場から学院へ舞台を移して、仲間を増やしていく学園ファンタジー。

幼少期から才能を発揮し、戦場で活躍していた少年が、正体を隠して魔術学院に入学します。貴族しかいない学院で、初の一般家庭出身の生徒として目立ってしまう少年。
とまあ、よくある最強主人公を思い浮かべますが、基本的によく出来た人格者で、欠点は感情が乏しいことくらい。身分差に対する悪意はスルーし、やるべきことをこなして信頼を得ていきます。最強だろうと関係なく、学園生活をやりにきたのだから、バトルではなく級友としての振る舞いで解決していくわけです。

アニメでは、シリアスとギャグのバランスが良く、時には主人公の生真面目さがシュールな笑いにつながることも。面白いシーンを積み重ねながらも、着実にストーリーが進んでいくところがお見事です。
ギャグやってるだけと思わせて、実は計算し尽くした手の平の上にいるんですね。ある種、ミステリ小説のミスリードに近い手法なのかもしれません。

この世界には、コード理論という論理的な魔術体系があるようです。主人公は魔術の原理がわかっている分、通常の魔術より強く、応用もできるという演出がされています。こういう設定も、ファンタジーとしての深みに繋がっています。恐らく原作では詳しく語られているのでしょうが、アニメでは大胆に省略しています。

OPやEDのイントロの使いこなし方や、毎回楽しい次回予告など、独特なセンスは見え隠れしていたのですが、話が進むにつれてさらに加速しています。楽しんでもらうことに誠実な作品と思います。

放送中

「もういっぽん!」

高校の女子柔道部を舞台にした、スポーツ群像劇。

中学の大会を最後に引退を決めた主人公が、高校での出会いをきっかけに再起する部活もの。
小柄なお調子者の主人公、その友人のしっかり者と、剣道の達人。さらに主人公を追ってきた柔道の天才を加えた4人で序盤は進みます。ライバル校となる因縁の相手や、過去の柔道部員なども登場し、少しずつ関係が広がります。

それぞれにドラマを抱え、見せ所も盛りだくさんのストーリーです。スポーツものであり、友情、葛藤、すれ違いといった青春でもある、そんな熱いエピソードが繰り広げられます。
今のところ、根性というよりは青春寄りの作風で、ところどころにお笑い要素もあって、とても見やすいですね。

スポーツものとして、映像面にも力を入れていて、細かい所作もしっかりと描写しています。迫力ある試合シーンが、作品を引き締めています。

他のキャりに陽が当たることもあり、まだ主人公の成長は見えてきません。なにせ、強くなれなかったことを理由に一度は引退を決意したくらいです。それでも、良い指導者、良い仲間、良いライバルと出会ったことで、確実に積み重なっていくものがあるはずです。