12月号/第25巻第12号通巻302号
1日遅れました。申し訳ありません。
毎年11月に発表されている「日経トレンディ ヒット商品ベスト30」「ヒット予測ベスト30」の話題です。
2023年の「ヒット商品」には、「ゼルダの伝説」「ROG Ally & Steam Deck」といったゲーム関連の商品もいくつかランクインしました。
また、2024年「ヒット予測」にも「USJドンキーコングエリア 」がランクインしています。ゲーム分野だと予測は難しいようで、施設系の大規模なものが入りやすいように思います。
人間と精霊が暮らす町で、精霊のための風呂屋を経営するシミュレーション。
風呂屋として、薪やタオルの用意、掃除といった仕事があります。入浴剤のような秘薬風呂を作ったり、好みの温度に調節したりもできます。
町の人を困らせる精霊もいて、居場所を突き止めて改心させることで、新たなお客さんとして連れてくることができます。
<Effect視点>
公式では「spirit=精霊」ですが、一部のメディアでは「妖怪」とも書かれています。それぞれに一癖のある個性的な存在なので、妖怪という表現もしっくりきます。英国の会社が作っていますが、どこか和風な雰囲気を持っています。
ゲーム世界に召喚された救世主として特殊な活躍をするファンタジーコメディ。
不慮の事故でゲーム世界に転生した凄腕ゲーマーのイノーと、イノーが家庭教師をしていたメカ好きお嬢様のエンヤァが、救世主として魔王討伐に挑み、元の世界への帰還を目指すストーリー。
歴戦の凄腕ゲーマーとして、華麗に攻略して、無遠慮にツッコむイノーの破天荒振りが、テンポを良くしています。時には重要なセリフをスキップして詰んでしまうような暴走もあり、ゲームのパロディとしてのコメディ要素が次々に畳みかけてきます。
ギャグシーンが多いですが、しっかりしたシナリオもあるようです。主人公側、魔王側、統治者側、それぞれに物語が動いていき、特に統治者は謎が多いので今後が楽しみです。
中国で制作されたアニメの吹き替え版なのですが、ゲームのお約束を踏まえたギャグが多く、共感しやすいところがいいですね。日本版独自の追加コーナーなどもあり、キャラの深掘りに繋がっています。
長命な魔女と、魔女に拾われて育った人間の、日常系ファンタジーコメディ。
223歳の魔女の母親と、16歳の人間族の娘という、種族の違う親子が、町の人たちとドタバタを起こすファンタジーコメディです。
母親は割と常識人ですが、派手な事が好きで頭の中が少年マンガのような娘、全てを超越した存在の不死鳥、魔女への好意が溢れすぎて娘に妨害されるエルフ、平和を愛する優しく純朴なオーク。などと多種多様で個性の振り切れた面々が登場します。
親子を中心として、周囲の強烈なキャラクターたちが巻き起こす大事件を、面白おかしく描いていきます。時には小学生が喜びそうな直球の下品ネタも乱れ飛び、ギリギリ平成時代のギャグアニメのような作りです。
娘は赤ちゃんの頃に魔女に拾われていますが、なぜ拾われたのかとか、実際は誰の子なのかとか、そういう重そうな話はほとんど出てこないようです。
一方で、寿命の違う異種族として、時間感覚の違いや、成長速度の違いといった、種族間ギャップはギャグ調で出てきます。
悪人が出てこない優しい世界で、ファンタジーあるあるを盛り込みながらの、安心と安定のコメディが楽しめます。