「七人の武器屋」の概要

基本データ

タイトルは「七人の武器屋」。
富士見書房の富士見ファンタジア文庫から発売されている、ファンタジー小説のシリーズです。

著者は大楽絢太(だいらく けんた)さん。
第17回ファンタジア大賞の佳作の「七人の武器屋」でデビューとなった、(当時)新人作家さんです。

イラストは今野隼史(こんの たかし)さん。
優しい絵柄と大胆な構図のイラストレータさんです。コミック版も担当されています。

内容

いわゆる剣と魔法のファンタジー世界の話です。ただし主人公は冒険者ではなく、武器屋。しかも、平均年齢15.3歳の子供七人。
偶然に集まった七人が武器屋経営のため、個性を生かして苦難に立ち向かう、というストーリー。
日常生活あり、商売あり、仲間達との青春あり、商人なのに戦闘もあり。

特徴

特徴としては「圧倒的な読みやすさと軽さ」「妙に現代的な世界設定」「七人の強烈な個性」などがあります。

細かい文章力とかそういった難しいことではなく、テンポよく進む読みやすい文で突っ切っていく文体です。現代の出来事のパロディなどもあり、トッツキやすさに繋がっています。
その敷居の低さから、初めて読む小説としても向いているかもしれません。

また、七人の個性を活かした魅せ場を用意し、全員が主人公である群像劇的な要素も特徴だと思います。ファンタジー世界の街の日常を描いた青春群像劇。なかなか新鮮ではないでしょうか。(あくまでマーガス1人の視点に固定されているので、狭義の群像劇には当てはまらないかもしれませんが)

そして、後味の良さ、さわやかさ、暖かさのある物語。難しいことを考えずにすっきりと読むことのできる小説。
ある意味、時代にマッチした内容なのではないでしょうか。

登場人物などについては、1巻の紹介をご覧ください。


(2007/08/12更新)このページへのリンクは良心の範囲で自由です→詳しく

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