戻る

東宝星組公演 
『誠の群像/魅惑U』
千秋楽ご挨拶

 東宝星組公演。8月25日に行われた宝塚歌劇団の新組発足に伴う大規模な組替え発表によって、星組から25名もの異動者が出ることになりました。中でも今作品でトップ娘役としてお披露目をしたトンミちゃんの動揺は激しく、25日以降涙涙の公演となっていたようです。 
 千秋楽でのご挨拶の要約です。

 ☆都々城あい☆

「この7年間、私はたくさんの方々の愛情に助けられて、ここまで歩んでこられました。悲しかったこと、つらかったことは私を強く、優しくしてくれました。
 そして、嬉しかったことや楽しかったことを分かち合える仲間がたくさんできたことに、とても感謝しています。また、この今いる星組のメンバーに見送られて退団できることを、とても幸せに思います。この宝塚で出会えた全ての方々に、感謝の気持ちを込めて、自由な道を歩ませてくれた両親に感謝の気持ちを込めて、本当にありがとうございました。」

 ☆舞路はるか☆

「8月3日にこの東京宝塚劇場で最後の初日を迎えてから、28日間、目まぐるしく時が流れてしまいました。12年間歩んできた道に後悔はありません。
 ☆いつも明るく、元気に☆…これが私のモットーです。諸先生方をはじめ、スタッフの皆様、いつも引っ張って下さった暖かい上級生の皆さん、こんな私を慕ってくれた下級生の皆さん、変わらぬ愛で支えてくれた同期生、いつも私を支え励まし慰めてくれた両親、最後まで見守って下さった観客の皆様、ファンの方々、本当にありがとうございました。私はずっと宝塚を応援し続けます。
 皆様に愛と夢と希望が訪れますように、幸せに皆様がなれますように、心を込めて、本当にありがとうございました。」

 ☆松原碧☆

「幼い頃、この東京宝塚劇場で初めて宝塚を観た時から、この舞台に立ちたいと夢を見ました。たった一人で飛び込んだ世界でしたが、多くの方に出会い、皆様の暖かいご支援のお陰で、今日の日を迎えることができました。宝塚にいたから巡り逢えた方々、宝塚にいたから経験できたことが、これからの私の支えになってくれると信じています。
 この度、宝塚とお別れするのが、わたくしと同時期となられます振付の喜多先生から素晴らしいお言葉を頂きました。
 『宝塚最後の日のこの花を いつまでも 美しく心に残したい』
 この言葉を胸に、さよならの涙よりも笑顔で、華やかに旅立ちます。
 今日、わたくしを客席から見守って下さった皆様、そして、今のこの劇場で今のこの星組のメンバーと共に過ごした日々に、心からの感謝を込めて、ありがとうございました。」


 ★☆麻路さき☆★

 「本日はご観劇ありがとうございました。本当に、初日から毎日、沢山のお客様に観ていただけて光栄に思っております。
 この公演、8月3日から始まって、東京宝塚劇場の最後ということで、101名、力を合わせてやって・・・(絶句してしまい、客席から「頑張って〜」の声と拍手)
 東京公演に来る前に「ビギン・ザ・ビギン」の振り付けをなさった黒瀧先生がお亡くなりになってしまい、黒瀧先生の分まで頑張らなきゃと、そして、先程、松原さんがおっしゃった私たちのお父さんのような喜多弘先生が突然お辞めになるということで、本当に寂しいばっかりの公演でした。
 そして、楽の前にこのように25名の移動、本当に辛いです。このメンバ−でずっとやっていきたいと思った・・(と泣きながら言って、後は顔を横に向けて俯いてしまいました。組長のハッチさんが、マリコさんの手を握って励まして下さいました)
 絶対に舞台の上で、こういうことになっちゃいけないと思ったんですけど、お見苦しい点、お見せしてすみません。しっかりします。
 これからは5組になりますし、先程組長さんが言ったように星組からの異動が一番多いです。どこの組に行っても星組です!(客席は笑いと拍手)
 何時までも私たちが見守っていると思って、みんな、頑張っていって欲しいと思っています。
 そして寂しくなってしまった星組も、また、これからも皆で倍の力を合わせて頑張って行きますので、どうかよろしくお願いします。
 次に東京公演に来るのは3月の帝国劇場です。新しい劇場でどうなるかすごく不安もありますし人数も半分位に減ってしまいますけれども、皆様のまた温かい励ましの元に頑張っていきたいと思っておりますので、これからも、どうぞよろしくお願いします(拍手)組替えの生徒も他の組に行っても観てあげて下さい。
 そして一作しか組まなかった(泣きながら)相手役のトンミのことも、雪組に行きますけれども頑張ってくれると信じています。私は彼女の事を、本当にいい相手役をもらって幸せでした(絶句)すみません。
 3月にお会い出来るのを楽しみにしております。大劇場の方にもいらして下さい。本日は本当にありがとうございました。」

 星組さんは他組に比べると本当に生徒さんがやめない組で、マリコさんがトップさんになられてからというもの増え続けてきた感がありました。
 私は、先にも書きましたが今作品での東宝での変更にはまってしまっていて、8月中旬に見たときには星組の大きさや迫力に圧されていたくらいです。それだけに、今回の組替えで星組から一番異動が多かったのは思わず納得してしまいました。それくらいこの夏の星組の大きさ、チームワークは素晴らしかったです。
 今から思えばこの組替えが更にマリコさんを大きくしたようにも思いますね。星組さんの人数が減ってもこの秋の星組のパワーが落ちたような印象は受けなかったですし、なによりマリコさんの重厚さやノーブルさに磨きがかかった公演になったと思います。
                                
   
   戻る      つづき