東宝星組公演
『魅惑U』
(3/3)
第七章 スーパー・ロケット
各グループのリーダーとして音羽椋・彩輝直・久城彬・朝宮真由・希佳がいますが、順番に出てくるときに次のリーダーが前のグループを指し示すようなワンポーズが入るようになりました。色っぽさが増したように思いましたし、トオルちゃん(朝宮)のグループはあまりトオルちゃんが目立たない振り付けだったので、これで彼女がくっきり目立つようになって良かったです。
最後の方でせっかくのダンサーじゅりちゃん(希)にただ飛ぶだけ〜みたいな振りになっていてもったいないと思ったのですが、後ろから順番にじゅりちゃんと同じ振りをするようになったらそんなには気にならなくなりました。
最後顔を横に向けるところに音楽がちょっと入っただけで格好よくなりましたね。
間奏曲(三) ザ・プレイボーイ
出た〜。どこまでもパワーアップしていく天井知らずのプレイボーイという感じで、客席へのアピールがよくもまぁこんなにもやり方があるもんだなぁと感心しています。スターさんが銀橋に出てきたら、どこかで客席への観客への個人攻撃(目線など)があるものですが、この場面はとにかく観客へのアピールが命ですからノルさんのエンターティナー性が生きていますね。この銀橋って若手の勉強になると思います。
第八章 I am proud of myself
マリコさんのマント。とにかく重い〜〜!!危な〜い!という事だったので、短くなったのはいいけど、マリコさんの手の長さから考えるとちょっと切りすぎな袖だと思いました。それでも前は長くて階段を降りるときにドレスの端をつまむように降りなきゃいけなくてう〜ん中途半端な切り方だったのねぇ〜。
ま、マントから出ているマリコさんのお顔の美しさに変わりはないのですが。…という訳で、マリコさんがマントを脱ぐとなんだかほっとしてました。
マントを脱いでからは大劇場で見慣れたマリコさんですが、マリコさんも周りの組子達も自信がついているのか堂々としたもので、迫力が違います。特に、マリコさんが銀橋を渡り終わって組子達に手を差し出したとき、組子達はマリコさんを見ているんですが、すごくいい暖かな表情で、マリコファンの私は嬉しくてジーンとしてしまいます。
最後にマリコさんは顔を上に向けてポーズを決めますが、暗転した後の袖への走り方がなんだか凛々しくなったような…。(*^^*)
第九章 フィナーレ
すごい!なんて沢山の人なんでしょう〜。立さんがフィナーレにはいらっしゃらないので、100人ですよね。マリコさんが階段を降りてらっしゃるまで
が長いもの〜。99人に迎えられて階段を降りてくるマリコさん。幸せな方だなぁ〜と見ている私も幸せです。
マリコさんが階段で一度止まると拍手が起きますが、マリコさんが歌い出すとぴたっと止まって静まり返るんですよ。そして「I
am proud of myself」のフレーズを歌い出したマリコさんは本当に堂々とした歌いっぷりで、その昔(といってもホンの一年前ですが)はハラハラしていたのが懐かしいです。ゆっくりと歩いてきて、舞台中央で音楽も盛り上がり、マリコさんがにこやかに挨拶をすると音楽がテンポアップ、銀橋へのラインナップになりますが、このパターンのフィナーレが私は一番好きです。宝塚を見に来たって気がしますもの。そして、こういう基本的なパターンのフィナーレのショー(レビュー)はやはり岡田先生が一番だと思います。
銀橋上でトップと2番手男役、トップとトップ娘役が挨拶をするのはいつもの事ですが、マリコさんとノルさんが挨拶をしている間にトンミちゃんとリカ
ちゃんもご挨拶をしているんですね。(*^^*)こういうの大好きです。私。
銀橋でのにこやかな挨拶と、銀橋を渡りきったときに客席を振り返って見上げることを忘れずにきっちりしていただかないと私の観劇は終わらないって感じで、いつもいつも楽しみにしています。
マリコさんが本舞台に戻ってきて客席に挨拶したときにはもう緞帳が降りてきていて静かなでも熱い空気の中で「魅惑II」が終わります。
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「魅惑II」は結局は美しく・華やかで岡田先生らしいレビューになっていたなぁというのが、大劇場・東宝を通して見た感想です。3ヶ月前の大劇場の初日に地味なレビューという感想を持ったのは一体何故なのかが自分でも分かりません。東宝で改めて観て、地味だなんてちっとも思いませんでしたもの。
また岡田先生は、星組の魅力というのを知り尽くされている様にも思いました。私はマリコさんのファンなのですが、このレビューではマリコさん以外の特に男役さんの魅力にはまってしまってオペラを降ろす場面がなかったです。
マリコさんが出ていらっしゃらない場面でもいろいろと見たいところがあって、しかもその全てを見る事は出来なかったと残念に思ってしまう位です。
娘役さんの活躍の場が少なかったのがもったいないですね。星組の半分は当然娘役さんなのですから。次回は1本物の大作ということで、却って娘役さんがノーマルな出番で扱ってもらえるのかも…と思ったりもして…どうでしょうね。
また一つ(二つか…)思い出に残る作品に出会えて、ファン冥利につきます。
岡田先生、そしてお芝居の石田先生にも感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、私にいつも元気と幸せの素を補充してくださる星組。 ☆大好き☆です。
いろいろ長々と書きましたがこの一言で全てを表しているようです。(^^;)
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