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星組大劇場公演
『ダル・レークの恋』
ALICE’S TEA PARTY(1)
宝塚ホテル「宝寿の間」
1997/11/15(Sat)

 星組のマリコさん(麻路さき)のお茶会の雰囲気などをお伝えできたらと思います。
(私なりに要約していますので、マリコさん・お客様のお話されたそのままの言葉ではない部分もありますことを、あらかじめご了承下さい。<m(_ _)m>
 ファンクラブの司会の方は「さきちゃん」、お客様は「マリコさん」と呼ばれるので2通りで記しています。)

★.・.・.・ ご登場 .・.・.・☆
 場内が暗くなる…「踊り曼陀羅」の曲が流れる…ご登場予定扉にスポットが当たる…1000人以上の視線が扉に集中する〜〜…そうしたらっ、マリコさんは反対側のマリコさんお席のすぐ近くの秘密の扉からひょっこりご登場されていました。ドキドキしながらお待ちしていた私達は「やられたわ〜」って感じ。場内から歓声が沸いて、一気に盛り上がりました。
司会「ちょっと成功しましたかしら…(*^^*)」
麻路「みんなの後ろ姿…楽しかった。(*^^*)」

★.・.・.・ ご挨拶 .・.・.・☆
 「皆様、今日はお忙しいところ、ありがとうございます。こんなにたくさんの方に来て頂けて本当に嬉しいです。テーブルがなくてこういうお席になってしまいましたけれども、すみません、短い時間ですが楽しんでお帰り頂けたら嬉しく思います。公演は始まったばかりで、千秋楽までまだまだありますので、たくさん観に来て下さい。お待ちしております。今日はありがとうございます!」

 前回以上の申し込みがあり、1000人を越えてテーブルはなく、講演会形式で椅子がビッシリ詰めつめに並んで、なおかつ、お断りまであったとのこと。(@@)…ということで、マリコさんはシャンペングラスを持ってご挨拶されました。

★.・.・.・ 公演のお話 .・.・.・☆
司会「今回の役は、いろんな面があって "一粒で二度美味しい" ですね…」
麻路「(笑)そうですねぇ、多重人格のようなところもあるんですけど、どっちも持っている人物なんでしょうね、あまり全然違う人物にならないようには演じているつもりなんですけれども。人間はやっぱりいろんな面を持っているじゃないですか、だからそういうところが極端に出ればいいかな〜と思って。今までにいろんな役をしてきた、悪役とかイイ役とか全部がいっぺんに盛り込まれている役で、やっている方としては大作で一場面一場面出るたびに違って面白いです。観る方は戸惑うんじゃないかなぁ…という気はしています。」
司会「さきちゃんはどちらがお好きですか?」
麻路「そりゃぁ悪いっていうか…ラジエンドラになってからの方が。ラッチマンの方は背筋を伸ばして、今回軍服コスチュームのお芝居なので『ベルサイユのばら』『風と共に去りぬ』『戦争と平和』みたいな"立ち姿"を見せなきゃいけないということで、すっごい大変なんです。足が絡まっちゃうぐらい姿勢良く立たなくちゃいけなくて。自分でかゆくなるくらい…キザるっていうか、花道を歩いてきて拍手の後に一言台詞言うっていうのはねぇ(笑)、宝塚しかありませんからねぇ、なかなか緊張するんですよ〜。だから途中からの方が演じ易いし、2部になると一番自分の得意とするところかなぁ(*^^*)っていう感じです。」
司会「私達も "来た来た…" って感じなんですけどねぇ。ラブシーン・デュエットシーンとかが期待通りの美しさなんですけど…」
麻路「(笑)」
司会「やっぱり、お好きですよねぇ…そういうの…」
麻路「そうですねぇ、いやぁもう、やっぱり恋愛物を取り上げた作品をするなら、徹底的にねぇ、きちんとみせるところはみせる!って思っているんですけど。でも宝塚ですからねぇ、みなさんが「キャ〜〜!」って言うのは、私がやっているより想像力が異常に膨らんでいるんじゃないかと思うんですけど。(場内爆笑)そのあとどうなったか…てん、てん、てん…ってね。(笑)そこまでやってないのになぁって思うんですけど。でもそれを想像して頂けるようなものを作らなきゃなぁと思っているので、まぁ舞台の上ですから日常的な感じの恋愛では面白くないじゃないですか。この頃珍しい「お代官さま、おやめ下さい状態」でサリー脱がせたりね(笑)、典型的なみせるお芝居という感じで、振付けの時はさすがに照れましたけどねぇ。今はすごく面白がってやってます。(笑)」
司会「新聞にも過激なシーンって載って…」
麻路「 "過激〜?" あぁそうですかぁ。(^^;) 誰かが映画の "R指定" って言うんですか?とかいう話もチラっと聞いたんですけど、そこまではねぇ。(^^;)」
司会「でもすみれコードにひっかからないのかなぁ…と思いながら、でもちょっと楽しみで…」
麻路「(笑)う〜ん、そうですねぇ、まだまだ始まったばかりなので、これからでしょうねぇ(場内爆笑)」
司会「どんどん研究に研究を重ねて…(場内爆笑)…やって頂きたいと思います。」

司会「今回は豪華なお衣装ですが、どのお衣装がお好きですか?」
麻路「う〜んどれがいいかなぁ…一番着易いのはブラウス1枚、一番しんどいのは白い軍服。剣と拳銃をつけると上がってきちゃうので、中では何本ものゴムで縛って、がんじがらめ状態で衣装が膨らんで来ないようにしているんです。それでも動くとシワシワになっちゃうので、なかなか着るのは大変です。綺麗なのと、着て好きなのとは違うんで…。あと案外気に入っているのは、プロローグの紫の…パっと立っているだけだとコックさんみたいなやつ(笑)…あれなんかは珍しくて自分では気に入っているんですけどね。」
司会「一部の終わりに白いお衣装で客席を駆け抜けて行かれますが…」
麻路「あの衣装が一番しんどいんですよ。」
司会「あれが一番ラッチマンらしくて格好いいなぁって思うんですけど…」
麻路「あぁ(*^^*)…ポスターでも着てるからねぇ。白い衣装は好きなんですけど、全部身体を黒く塗っているので、触れば触るほど黒くなるので、もう自分で触りたくないんですけど、そのうち色が変わっちゃうんじゃないかなぁ、東京公演へ行く頃にはベージュになってるんじゃないか(笑)という気がするんですけどねぇ。」

司会「ターバンについて…あれは1枚の布を巻いておられるのですか?」
麻路「早替わりの関係で、今回は全部作っています。ベッドシーンのところだけは(ご本人から「ベッドシーン」という表現が出て…場内騒然・爆笑)」
司会「そう露骨に言われると、どうフォローしたらいいのか…」
麻路「(笑)船の中のシーンって言うんですか?(笑)あそこだけは、その前後で被っているのと同じ生地を1回引っ込んで鬘を被って自分で衣装部さんと一緒に巻いてそ〜っとすぐに取れるようにスタンバイして、それでパっと取るんですけど。それ以外は全部作ってスポッと被るようにしてます。なんか今はインドの方もスポっと被るようにしているらしいですよ。昔は巻いていたらしいですが。」

司会「カマラとはハッピーエンドになりませんが、あの後はいったい…?」
麻路「ず〜っと追っかけっこしているみたい。(笑)」
司会「聞くところによると、ラッチマンはストーカーのように…」
麻路「そうですねぇ、あれは結局、追っかけているカマラをまた追っかけて楽しんでいるわけですからねぇ(笑)。でもどうでしょうねぇ、自分の役作りではたぶん、『風と共に去りぬ』のように第二編になればどこかでくっついている気がするんですけどねぇ。案外もっとあっさりと好きじゃなくなっちゃったら、あっさり逃げていると思うんですけどねぇ、なんかちょっとまだ未練を持っているみたいで。演出の酒井先生が「約束したことを守るのが男のロマンだ!」って言い切っておられたから、「ふ〜〜ん」とか言って聞いてたんですけど。(笑)「二度と姿は見せない」って言ったからには見せない!っていう意地を通しているようなのかなぁ…と思うところがあるので、どこかでポロっと仲直りをするような気もしますけど。」

司会「もしさきちゃんがカマラの立場だったら、どのようにしてラッチマンを引き留めるのでしょうか?泣き崩れて終わり…ではないですよね!?」
麻路「(笑)そうですよねぇ…どうしてるかなぁ…。もしねぇ、ブーツにしがみつかれたら逃げられないなぁ、って思うことがあるんですけど。う〜ん、どうするでしょう…。想像つかないですねぇ、考えたことがなかったから、ちょっと今度考えておきます。(笑)」

司会「同期の千秋慎さんと親子をされていますが、似ていらっしゃらないような…」
麻路「(笑)いや、ミッキはすごく私に似せて動きを作っているみたいで。」
司会「とても真面目なお父様なのに、どうして…ね?」
麻路「いや〜、あぁ見えて真面目じゃないですよ。(笑)あのコロコロ変わる性格といいねぇ(笑)。この頃やめちゃってるんですけど、稽古場で同じポーズをしていることがあったんですよ。で、なんか重なるなぁって思って、普通芝居の場合、二人とも同じようにポケットに手を突っ込んだり胸のあたりに手をおいたり、とポーズが重なるとどっちかが避けるんですよ。だいたい宝塚の場合は下級生が「やばい」って避けたりするんです。なんだかよく重なるなぁって思って、この場合、私の方が香板が下なんで、成績がミッキより下なんでね(笑)「私が変えなきゃいけないんだ…」って思って変えてたら、ミッキが「親子だからわざと同じポーズをしてたんだ!」って言うんで「あっ、そうかぁ」ってね。(笑)」
司会「実は仲の良い親子だったんですね」
麻路「そうですねぇ(*^^*)」


   
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お菊☆: 麻路さき「ダル・レークの恋」お茶会報告
Nifty-serveより転載