星組大劇場公演
『エリザベート』
ALICE’S TEA PARTY(1)
東京プリンスホテル「鳳凰の間」
1997/03/16(Sun)
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☆・・・・・☆ 麻路さきお茶会 (Alice Tea Party) ☆・・・・・☆
☆・・・・・☆ ☆ 星組東宝公演『エリザベート』☆ ☆・・・・・☆
☆・・・・・☆ 1997年3月16日(日) ☆・・・・・☆
☆・・・・・☆ 東京プリンスホテル:鳳凰の間 ☆・・・・・☆
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連日、超満員で熱気溢れる☆星組東宝公演『エリザベート』☆の中日ナカビ間近な日曜日、場内ぎっしりいっぱいの人人人…でマリコさん(麻路さき)のお茶会がお客様いっぱい、お話てんこ盛りで、盛大に催されました。意外な役解釈のお話に驚いたり、最後になってしまったけど、あっかるいあやちゃん(白城あやか)との楽しいやりとりもあり、握手会が無かったのですが、その分、たくさんお話をして下さいました。次の大劇場公演のお話も少しありました。(*^^*)
ではでは、しばしの間、おつきあい下さいませ……長いです… ((((^^;)ゴメンナサイ
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■ご登場■「ご到着されました」のアナウンス後、明るかった場内の電気が一斉に消え、ドアの所にスポットライトが当ります。すると…「エリ〜ザベ〜ト」の歌と共にドアのところに突然「手」だけが表われました!
そうです、「エリザベートの居室」の場面の再現です!\(*^o^*)/
場内はもう大盛り上がり!なんともニクイ演出でした。(*^^*)
(この日"知らぬが仏の女S"が一人…昼公演と夜公演の間にJRガード下のお店でガタガタと揺れながら食事をしていたその真っ最中に、自宅が震度5の地震に直撃されていたのは、コノ私です。お陰様で大きな被害もなく無事ドシタ(^^;)
お茶会開始直前にそのことを知り、夜行バスで帰宅する予定だったので、運行状況を東京駅に問い合わせたり、自宅に連絡をするのに、ホテルロビーで電話をしていたら...近くでなにやら女性数名がぼそぼそと相談をする声がした...
「…え?手?…恥ずかしいよぉ〜…本当にやるの〜…あぁ緊張してきたぁ…」
という声をたどって顔を向けると…そこにはマリコさん!とスタッフさん。
手でご登場演出の打ち合わせだったんですねぇ。恥ずかしいなんて…(*^^*))
■ご挨拶■(マリコさんのお衣装:シックな黒のパンツスーツ(*^^*)オニアイッ!)
毎日沢山のお客様の中で公演できて、大変幸せに思っております。死神なんですけど毎日命懸けでやっているって感じで(^^;)この前の『武蔵野』とは全然雰囲気が違って、私自身もトートという役柄に魅力を感じています。まだ半分以上あるんですよね。もう中日に来ているかな?と思ったら18日が中日なので、まだまだ前半です(^^;)。残りの公演もまだ長いですが、是非よろしくお願い致します。今日はありがとうございます。乾杯〜!」
(グラスにつがれたピンクのドンペリをニコニコと口にするマリコさん(*^^*))
■公演のお話■◆トート閣下の役作り◆
最初は凄く冷たいイメージを持ったんですけど、エリザベートを愛してしまうという点に関してはどちらかと言うと恋愛に関して非常に不器用な人、今までに人を好きになったことがない人が大恋愛をしてしまった…でも、たまたま死神だったから人間よりももっとうまく行かなくてどんどん運命を狂わせていっちゃった…というイメージで今は作っています。扮装とかメイクとか動きも人間らしくないようにしているんですけど、演じる気持ちはいつもの男役のように抑えなければ
ならない所がないので、思ったままの感情をストレートに出せる。今回は台詞ではなくて、歌ですけど、それでもそういった感情を表現しようと思っています。
■お客様■ブンちゃん(絵麻緒ゆう)・トンミちゃん(月影瞳)
(仲良く手を繋いでいらっしゃいました(*^^*)。場内は大拍手!)
麻路「どうもありがと〜う(*^^*) ルドルフと小ルドルフです。(お花を受け取って)どうもありがとう〜〜(*^^*)」
ブン「いつもトート様に死に導いて頂いて…(*^^*)」
麻路「ふふふっ。なんかルドルフになりたいって人がいるんですけど…」
(と場内を指差す)
ブン「(場内に向かって)あっ、じゃぁ、一度いい思いをする為に『歌劇』かなんかでクイズに当った人には一日ルドルフをさせてあげる…って企画はどうですか?」(場内大爆笑&大拍手)
月影「毎日トート様にバッって抱きつかせて頂いてます…(*^^*)」
麻路「今回は本格的男役を目指しているそうなんです(^^;)。次回からは(相手役として)頑張ってもらうので、皆さん是非応援してあげてください。」
(場内からは大拍手!!)
月影「どうかよろしくお願い致します〜m(_ _)m。」
麻路「もう(次の大劇場公演『誠の群像』の)ポスター撮りしたんだよね?」
月影「はい…(うつむいて照れている(*^^*))」
麻路「でき上がりはどうなるかわからないんだよね?(^^;) もう次の大劇場の準備も着々と…あの〜噂って怖いな…と思ったんですけど『嵐が丘』ではありません、皆さん!(笑)新選組です〜。もう発表になったんですけど、私が土方でブンちゃんは沖田総司なんだよね。(ブンちゃんが沖田役と聞いて「おおっ〜」という歓声と拍手が起こる)また良い役だよね〜、いいとこ取りだよねぇ〜、ブンちゃん(*^^*)」
ブン「また、土方さんに可愛がってもらえる役なんで…(*^^*)」
麻路「ドキドキドキ…」
■続いてお客様■
黒天使軍団のご登場!じゅりさま(希佳)先頭に、彰かずきさん、朝宮真由さん、高央りおさん、音羽椋さん、眉月凰さん、夏風りおさん、久遠麻耶さん、真飛聖さん(達つかささんはご欠席)の総勢9名ご一行様が、全員黒づくめのお洋服でいらっしゃいました。場内は大騒ぎ!大歓声に包まれました。皆さんが一列になって歩いて来られる様子を見ながら、マリコさんまでが「カッコイイ〜(*^^*)」と小声で漏らします(^^;)壇上が黒天使ご一行様で一杯になった為か、ブンちゃんとトンミちゃんはお帰りになってしまわれました。「まだ居ればいいのにぃ〜」と引き留めるマリコさんでした。黒天使さん達が壇上に勢揃いしました。
麻路「すごいっ!カッコイイ!!やっぱりうちの黒天使は凄いよねぇ〜(>場内)
(大拍手!) じゃぁ、自己紹介してあげてぇ」
希 「お疲れさまでした(>マリコさん) 希佳です(>場内) 」
(この後黒天使さん達がお名前だけの自己紹介。みんな声が可愛い。(*^^*))
希 「今日は達つかさだけが出席できなかったんですけど、お茶会、おめでとうございます。」
麻路「みんな忙しいのに…、(洋服)黒づくめで来てくれて(*^^*)私も黒づくめだけど(^^;)ゞ いつもみんなにいろいろお世話してもらっているんですよ(>場内) ありがとうね〜(>黒天使さん達)」
彰 「これ、みんなで作ったんです」
(とても大きな花篭に背中に羽根を付けた黒猫ぬいぐるみがぶらさがっている)
麻路「いやぁん、凄〜いっ(@ @)(*^^*)羽根背負っているっ!!えっー、わざわざ作ってくれたのぉ?かわいいぃぃ(*^^*)(こう見えても…ッテドンナンヤ?(^^;)実はぬいぐるみが大好きなマリコさん(^^)は大興奮!)ありがとねぇ〜」
希 「みんなもこの役(黒天使)が大好きで、毎日凄い力リキ入れて頑張ってくれているので…(*^^*)。素敵な役を頂けて、本当に幸せだと思っています。」
麻路「あぁ〜〜(*^^*)」(っととても、嬉しそうなマリコさん(*^^*))
希 「千穐楽まで、よろしくお願い致します。」(場内大拍手)
麻路「お客様の反応を聞くと、黒天使達がびっくりする程いいんだって!それに、日毎にどんどん良くなっていてびっくりするって声をよく聞くから…(*^^*)自分のことのように、嬉しくて…なんたって格好良いもんねぇ!(*^^*)
怪我などしないように、一緒に頑張りましょう!今日は本当にありがとう」
(出口の扉に向かって歩いて行かれる黒天使軍団の背中に向かって…)
麻路「めっちゃカッコイイ!!(*^^*) …ありがとう〜〜っ!!」
(と掛け声を…。(^^;)マリコさんご自身がすっかり黒天使のファンになっておられるようです…(*^^*))
■公演のお話■◆トート閣下にとって、黒天使はどういう存在?◆
黒天使は分身ですよね。トートの代わりに動いてくれている。時々トートが指示を出す時もあるんですが、大抵は何も言わなくても自分の代わりに動いてくれる…という素晴しい軍団(*^^*)。そして、舞台袖にいる時はいつも遊んでもらっています。もう、毎日いろいろ趣向を凝らしてどうにかして私を笑わせようと工夫してくれているのが、また凄い可愛いらしくて、楽しくやっています。(*^^*)
◆トートは実在の人物ではないので、自由に作れるという面白さもあった?◆
実在の人物を演じる時には、なるべく史実に忠実にしようと心がけるんですが、今回は全くそういうのがないので、自分の好き勝手に作れて…。その代わり、初日は怖かったです。失敗したら自分の責任だし…。
◆トートの爪◆
(十字架の模様入りの爪を見ながら)これ、大変なんですよ。大劇場の時は自分でマニキュアを塗っていたんですけど、東京には専門の方がいるのでネイルアートをしてもらっています。爪に凝ると日常生活にすごく出てます(^^;)缶ジュースとか絶対空けられないし。鬘にさわる時にも引っかかるし…お嬢様のように何かする時には「あれっ!」トカ「これっ!」とか言って、ほとんど必要最小限のことだけ(自分で)してます。(^^;) 早替りの時にも取れ易いので、気を付けないといけない。一本爪が割れてしまったので、付け爪もしています。
◆トートの鬘◆
ポスター撮りや記者発表の時は金髪だけだったんですが、舞台で強いライトを浴びるとハレーションを起こして、顔が飛んでしまうので、金髪にブルーを入れています。ア◯ラ○スでデザインの方と打ち合わせをして作ったんです。ブルー
の量を増やしたり減らしたりいろいろやってみました。今使っているのは金髪に薄い水色、濃い青、紺色、それに黄色と白も入れています。気に入っている鬘なので返すのがもったいないんですけどね(^^;)あれレンタルなんです。買い取りじゃなかったんで…。全部で4つあるんです。2つは予備で、手入れがあるので交互に使ってます。その日の湿気によっても鬘の状況が変わるので、同じ様にセットしても日によって形が違ってしまうんです。(^^;)
◆束ねた鬘とロングの鬘の使い分けの意味は?◆
特に意味はないんですけど、なるべく人がたくさん出ているシーン…出かける時とか、踊る時には束ねているとか。銀橋に出るブンちゃんのルドルフとの場面は先にロングでやったら、顔が全く見えない状況になったので、束ねてみようかなって感じでした。
◆マリコさんの一番好きな場面は?◆
気持ちいいのは、やっぱりラストですかねぇ。あの天空に昇って行くシーンが好きですけど。でも、どの場面もやってて面白いですね、一部のラストもすごく好きですし・・・きりがないですね。(*^^*)
司会「天空に上がった時、地上を見下ろした感じになるんですが、あれはどんな気分がするものですか?」
気持ちいいですよ〜。ライトがすごくきついんで、本当に自分が上がっていく、宇宙船に引き寄せられていく感じがするんですよね。あの時になると、お客さんも離れるんで、場内の雰囲気が見えるんです。前の方にいる時は、ライトがきつすぎて、どこからが場内なのか、オケボックスなのか、どこからが銀橋なのか、わからない…ほとんど見えてない時があるんですよ。でもあ〜なると皆さんの姿がわかるので、本当に上がって行くという雰囲気を味わっています。
◆好きな歌は?◆
「愛と死の輪舞」は好きですね。2回歌っているけど、後半の方が感情が入るから、すごく楽しいというのかな、歌と思わずに歌ってるシーンですね。前半の方は初めてお客さんが聞くと思うんで、楽譜に忠実に、あまり崩さないようにして
いるんです。でも、2度目に同じ曲を歌う時は完全に精神的にもエリザベートに裏切られたみたいという辛いシーンなんで、思った通り歌えるし……。あとは、リズミカルなところはすごく乗れるので、「闇が広がる」「最後のダンス」。
一部ラストの「エリザベート」と叫ぶところでは、叫び終わった後、一瞬脳震盪の様な時があるんですよ。息を使い過ぎたみたいな。この頃オケの人も、どうも粘るみたいになってきたんで、「ベート!」と伸ばすところで、なかなか止まらないんです。(^^;)絶対オケの人よりサキに切るものかと、ほとんど震えながらやっているんですけど…勝った負けたと言いながらね。あれは気持ちいいを通り越して、「あ〜、クラッ〜」というのがあるんで、ドキドキしながらやっているシーンですね。
◆1幕ラストで銀橋に座るシーンの演出◆
大劇場でもやってたんですけど、最初、舞台の奥の扉から出てくるという風に、小池先生の演出でやったんですけど「イヤだぁ〜」って言って(^^;)。
すぐイヤだぁ〜って言うんですよね、イヤなところははっきりと。「銀橋から出たい!」って言って。それでやらせてもらったら、OKが出たんで。あと、さっきやった、手から出るところも、「イヤだぁ〜、手から出たい〜」と言って
…言ったらそうなったんです。(^^;)
司会「じゃ〜、マリコさんの演出というのも多分にあるんですね。」
小池先生がそういう風に自由にやらせて下さったので、随分役作りで変えるのを許可して下さったというか…。小池先生が「周りの人のイメージは変えられないから、トートのイメージを変えることによって、星組のエリザベートの雰囲気を
変えよう」という感じでお稽古をスタートして、かなり自由にやらせて頂いたので、楽しかったですね。
司会「エリザベートが「陛下と共に〜」と歌う時に、上手の人しかちょっと見えないかもしれないんですが、爪を噛んでいるというか、すごく悔しそうな表情をしているんですよね。」
そうそう、すぐ悔しがるのよね。(^^;) あそこでも悔しがっているし、「不幸の始まり」ってとこでも悔しくってしょうがないの。ああいうシーンが多いですよね、クゥ〜〜〜ッとやってる。(^^;)(爪を咬むマリコさん)
司会「一幕の、エリザベートの居間から出てきて、優雅に挨拶をして、ドアを閉めた瞬間に、悔しい〜っていうあの表情もね」
そう、負けず嫌いなの。(*^^*)(何回もニコニコ頷く)
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お菊☆: 麻路さきお茶会(97.03.16)前編・後編
Nifty-serveより転載