星組バウホール公演
『イコンの誘惑』
ALICE’S TEA PARTY(1)
宝塚ホテル「宝寿の間」
1998/8/30(San)
まりこさん(麻路さき)のバウ公演お茶会が、8月30日に宝塚ホテル・宝寿の間で行われましたので、簡単にご報告させて頂きます。まりこさんのお言葉はそのままではありませんのでご了承下さい。まずは公演のお話から…。
☆ 乾杯 ☆
麻路「乾杯。まだご覧になってらっしゃらい方がたくさんいらっしゃるとお聞きしているので、あまりバウを中心にお話すると…大劇場も無事に終わって、バウというよりも関西最後のお茶会ということで、白で決めてみました(場内拍手:まりこさんは真っ白のスーツ。)まだまだバウもやってる最中ですし、ディナーショウもありますし、楽しいひとときをすごせたらなあと思っております。またいつものように私ひとりだけ頂きますけど…(今回も椅子席のみなので、私たちに飲み物はありません)気持ちだけ、飲んで下さい。では、本当にありがとうございます。かんぱ〜い。」
「おいしいっ!」
「初日にご挨拶で題名間違えちゃった(^^;)んですけど、『イコンの迷宮』って思い込んでたらしくて。『これからもイコンの迷宮、がんばります』って…し〜んとしちゃったんです、客席。前の方のお客様が首振ってるから、なんで首振ってるんだろう???って。
後ろからノルとかが『誘惑、誘惑、誘惑…』って。初めて、あっ☆間違えたって思って。言ってしまうとネタがばれてしまうようなサスペンスストーリーなので、あんまり結末がどうなるとかいう話はしない方がいいと思うんですけど、私が天才バレリーナだったという(^^;)…亡命に…言っても平気なのかな?
ストーリーに書いてあるかな?」
司会「書いてないですね。」
麻路「大人の愛が今再び燃え上がると書いてあるので(^^;)、一応、大人の恋愛を中心にした話なんですけど、イコンっていうロシアの宗教画があるんですよ。そのイコンっていうのがね、いろいろ…幕開きにビデオで…スクリーンで、イコンがどういうだってながれるんですよ。最初ノルくんが歌ってて、その歌とともにビデオがあって、その最後にね、私の後ろ姿…それとおんなじポーズで出てくるんですよ。そこから踊り出して、ストーリーが始まって。自分は『二人だけが悪』のジェイに似てるって思ったんですけど、ジェイより屈折してるかな?
ジェイの方が明るかったかなあ…って感じで。めずらしく若かりし頃の、若い時代の場面もやるんですよ。だから天才バレエダンサーだった頃っていう(^^;)…ほんの一瞬なんですけどね(^^;)(^^;)。どうもそこで、落ち着きはらっちゃったみたいでね、よくダメ出しで『もっと若く、もっと若く』って。一生懸命若作りしてるんですけど。台詞でさりげない差が…そこの場面では僕って言ってるんですよ。10年後になると俺って。」
司会「初めはシリアスな芝居かな?と思ったら…。」
麻路「そうですね。案外、笑ってますよね、みなさんね。」
司会「何気ない台詞に笑いがあるという。」
麻路「やっぱり小池先生の台本がおしゃれなんでしょうね。確かに本見た時におもしろいからここで笑われるんだろうなって思うんだけど、そこが案外まじめな場面だったりするんですよ。笑いを取りたくてわざわざギャグを入れているわけじゃあなくて、まじめにやってるんだけどおかしいっていう。」
司会「二人だけが悪とはノルさんとは逆ですよね。」
麻路「そうですね。前、私がアメリカ人だったんだけど、ロシア人。今回アメリカ人はノルだけかな?
全員ロシア人なんだよね。カーゲーベー(KGB)って言ってるんです、今回は。悪の時はケージービー。」
司会「バレエダンサーという役で、結構ダンスシーン多いですね。」
麻路「そうですね、ナンバー多いですね。プロローグから始まって、クラッシックバレエの場面もあるんですけどね。」
司会「娘役のみなさん、トウシューズ履いて。」
麻路「そう。娘役じゃなくて本当によかったと思いましたね(^^;)。トウシューズ、苦手なんですよ。履いたことないんです。持ってるんですけどね。音楽学校時代、絶対トウシューズ履かなくちゃいけないんで。」
司会「タチアーナのゆりちゃんとデュエット踊るシーンがあるんですけど、リフトを失敗する場面がありますよね、今まで息がぴったりだったゆりちゃんとわざと失敗するのは難しくないでしょうか?」
麻路「そうですね、難しいですね反対に。ぽっと持ち上げちゃうとね、うそになっちゃうから。」
司会「昔は恋人同士で。亡命にミハイルだけが失敗してしまうという。」
麻路「そうですね、仕組まれて。ノルのレオナードが。ゆりちゃんに惚れちゃって。どうしても彼女だけアメリカに連れて帰りたくて。私はいやだったらしくて。KGBに捕まっちゃうんですよ、密告されて。恨みつらみで10年間いたんですけど。10年後にゆりちゃんがお墓参りで…ペレストロイカで帰って来てもいいようになって。帰ってきて。その時に出会うっていう。その時に流れるのが弦楽セレナーデなんですけどね。」
司会「ゆりちゃんのタチアーナと一緒に行方不明のノルさんのレオナードを探すわけなんですけど、ルシファー教団の。」
麻路「あやしい宗教団体。」
司会「上から降りてくるところ、恐くないんでしょうか。」
麻路「いや、ぜんぜん。高所恐怖症じゃないんでね。大好きですね。ただ、出番まで蓋がしまってる上にひとりだけでいるんですよ。あれがちょっと孤独でね。揺れてるんですよ、ずうっと。舞台稽古で長い時間いるじゃないですか、酔いそうになって。楽しいですけど。ホントは宙づりやりたかったんですけどね。やめるまでにね。」
司会「そこで無事にイコンの謎が解けまして、スイス銀行に実は隠し財産のパスワードが隠されていたというイコンの中に。」
麻路「あれがややこしいんですけどね。」
司会「7万ドルをすべてドミートリーにあげてしまうんですけども、全然欲がないミハイルですね。」
麻路「もっと稼いでる(*^_^*)。」
司会「7万ドルっていうとちょっとピンとこないんですけども、ちょっと調べまして。週末の為替レートで991万2千円になるんですけど、それでもまだあげちゃいますか?」
麻路「1千万くらいってこと?
…半分もらおうかな。そうか、そんなになるんだな。半分やるっていう台詞つけとこうかな(^^;)。」
司会「結局ゆりちゃんも無事に戻ってくるんですが。」
麻路「戻ってくるんです。最後、ハッピーエンドですから。単純明解なんですよ。別れたカップルがまたくっついたという。」
司会「1年半ぶりのバウホール公演なんですが、お稽古中のエピソードは?」
麻路「お稽古中は忙しすぎて…。皇帝とヘミングウェイ・レビューは夕方に終わってたんですけども、お稽古期間も長かったんですけども。今回毎回10時すぎてましたからね。」
司会「ずいぶんかっこいいお衣装が多いんですが、どこかのブランドですか?」
麻路「いや、全部新調で…有村先生の。」
司会「お好きなお衣装は?」
麻路「エンジのが好きですけどね。ちょっと間違えるとどっかのホストクラブのお兄さんかな(^^;)?ってかっこうなんですでど。」
司会「千秋慎さんのボリスがずいぶんはでなかっこうなんですが。」
麻路「ヴェルサーチとか着てるよね。暑そうだよね、みっき。ぬいぐるみみたいだよね、なんか。彼女が横にいると体当たりしたくなるの。だあ〜んっ
て(^.^)。」
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なみりん@☆: 「麻路さき☆お茶会報告
公演のお話編」
Nifty-serveより転載