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星組日本青年館公演
『イコンの誘惑』
ALICE’S TEA PARTY(1)
ホテルニューオータニ 「鶴の間」
    1998/9/1 5(Tue)


 青年館公演中に行われましたさきちゃん(麻路さき)のお茶会報告をさせて頂きます。バウホール公演中のお茶会では観れていない人が多かった為、あまりお芝居のお話ができなかったのですが、今回はバッチリお話してくださいましたので、お楽しみに!なお、この報告はさきちゃんのお話
をかなり要約してありますので、言葉そのままではありません。そして全体を【イコンのお話編】【お客様&ゲーム編】【公演以外のお話編】にまとめましたので、お話の順番もその通りでない所もあります。御了承ください。

  【イコンのお話編】

会場はホテルニューオータニ『鶴の間』でしたが、10〜11人がけのテーブルが120ほどあり、さきちゃんが通る通路さえないというぎっちり状態。道なき道をかき分けながらのご登場でした(^_^;)

       ◇◆◇◆◇◆◇乾杯とご挨拶◇◆◇◆◇◆

『みなさん、本日はお忙しいところありがとうございます。台風も一緒に来てしまいましたけれども(^^;)今日無事にお茶会が開けて本当に嬉しく思っています。青年館の方もあっという間に中日が来ちゃってるんですけど、毎日楽しく公演ができて、みなさまのお蔭で毎日「大入り」が出て、本当に毎日舞台で幸せを感じています。1000daysにもすぐに来るんですけど、今はちょうど青年館と並行してディナーショーが次に控えているので、毎日目まぐるしい日々を送っていて、久々にこういう風な席に出て、ほっとしています。今日は稽古場に行かなくてもいい!と思うと…(^○^)(笑)。じゃぁ、今日は短い時間ですけれども、ごゆっくりお楽しみ下さい!乾杯!』 (^_^)/□☆□\(^_ ^ ) カンパ-イ!

       ◇◆◇◆◇『イコンの誘惑』について◇◆◇◆◇

★最初の登場…スクリーンと同じポーズで立っていらっしゃるのが凄く格好良いと評判です!ご本人はいかがですか?

『いや、見たことが無いんですよ、後ろ向いているので。(笑) ポスター撮りの時に小池先生が「どうしても後ろ姿を撮っておきたい!」とおっしゃって、何かプログラムに使うのかなぁ?と思っていて、あのように使うとは思っていなかったんです。稽古場では小さなサイズの写真を、後から出来てきた自分(の写真)と同じ角度に持つようにしていました。小池先生はお稽古に入る前から細かいところの演出まで凄く考えておられたらしく、今では私達もわかるんですけど、ポスター撮りの頃は全然わからなくて、「イコンってなぁ〜に??」って聞くような生徒ばっかりで(^^ ゞ、そんな頃に(写真を)撮ったので、まだミハイルって役もわからなくて役作りもできていなくて。でもま、いなりなるべく近くなるようにしたんですけど。一度、どうなっているのか?(←オープニングが)見てみたいですね。(^○^)』

★現代物は『二人だけが悪』以来で久しぶりですが、いかがですか?

『衣装が軽いですねぇ〜、ほんっとに楽です。(^○^)現代物だったら、1ヶ月半の公演でも体力が倍持ちますね。絶対!もし『皇帝』がこの青年館公演だったら、今頃もっと疲れていると思います。本当に、同じ1時間立っていても、身体にかかる負担から同じ動きをしようと思っても動けないんですよ、衣装が重たい作品は。特にヒールやロングブーツだと身体ががんじがらめですからねぇ。あれで芝居をしている公演と、今回みたいに、どう動いても自由っていう楽なスタイルの公演とでは今回の方が楽ですねぇ。あとは、自分がやりたい形にストレートになってくる。コスチュームの時は、綺麗な衣装の動きをわざと利用するんですよマント捌きとか、それも”芸のうち”。この角度で足を伸ばしちゃえ、とかね。反対に今回のような作品の時は、自分の感情と動きが全部一体化して伝えられると思うので、肩が落ちる…肩がいかる…息を吸うということが身体で出るじゃないですか。コスチュームの時はそれを表現しようと思うと大分動かなくてはいけないから、今回はやりたいようにやっていて、楽ですねぇ。もう1作ぐらい(スーツ物に)あたりたかったですねぇ。(笑)』

★髪型の分け方がいつもと逆ですね!

『皇帝/ヘミングウェイ…』の公演中にポスターを撮ったんですよ。その時にミハイルという役名を聞いて、歌劇・グラフに載っているあらすじも読んで…。でも「わかんないなぁ…(笑)」って思って。ポスター撮りの前の日に小池先生から「ロシアのお話でバレリーナなんだよ…」とか色々聞いて「はぁ、はぁ…」と言いながらもまだクエスチョン状態で(なかなかミハイルのイメージが沸かなかった)。 それに、あの公演中は右分けだったんで、(そのままだと)どうしても自分の中でヘミングウェイのイメージとだぶってしまうんですよ。よほどキャラクターがはっきりわかっていて、メイクする時から役作りができるものもあるじゃないですか、トートや土方歳三とか、着ただけでそう見えるっていう役がね。でもあぁいうスーツの時は、何かしないと…と思って、真中分けは『二人だけが悪』でやっているので、思いついたのが「反対に分ければいいんだ!」って(爆笑)。それで(その時)反対分けにしてみたんですけど、そうしたら、今もしなくちゃいけなくなって(^^ゞ、毎日違うクセで四苦八苦しています。全然流れが違うのでうまく行かないんですよ、頑固なもので。(笑) 』

★元バレエダンサー役で苦労されたことは?

『もの凄く苦労したんです…はは(笑)。クラシックバレエをほとんどやらずに宝塚に入ってしまったので、クラシックの基礎が言うほど無いんですよね、もう正直言っちゃいますけど。(^^ゞ それで2年間音楽学校でクラシックを一応やりますけど、まぁ成績は良くない状態で(^^ゞ 劇団に来てからは、男役はジャズダンスが多いので、そればっかり専門にやってきたので、今さら、まさかクラシックバレエをやらされるとは思わなかった(^^;) 

稽古場で同期のミッキ(千秋慎)とかと言うんですけどね、”お嫌さん病”になったんですよ(爆笑)嫌になっちゃうの…拒否したくなるっていうね(^^;) みんなにはわかんないんですけど近くにいる人にはさり気な〜く「な〜んか今、機嫌が悪いぞ」ってわかる”お嫌さん病”が出ちゃって。なんで”お嫌さん病”って言うかっていうと、『武蔵野の露と消ゆとも』の言葉が難しくて、表現やイントネーションとかが難しくて覚えられなくて、あそこでまず「あぁ嫌だ(-_-)」って思ったときに、みんなが「お嫌さん」「お嫌さん」って言ってたんです。あれがクラシックバレエの振付の時に一瞬出ちゃったんですよ。それも『皇帝/ヘミングウェイ』が終わってすぐ集合して、すぐの稽古がバレエの振付だったんですよ。もう身体は疲れているし、苦手なことやらなくちゃいけないし…「なんでよぉ(-_ -)」っていうご機嫌斜め状態っていうのが、1日半ぐらい続いたんですけどね。( ^^ゞ 今は機嫌良くやっていますけどね、もちろんね!!(^○^) でも恥ずかしいですよ、「天才バレリーナだったんでしょ!?」なんて言われるとねぇ、「どぉしよう〜( ;_;)」って。できたら踊らずにすむんだったら、踊りたくなかったんですけどねぇ。でもま、”白いタイツ”じゃなくて良かったですけどね。(笑)』

★バレエの途中でタチア-ナにキスをしますがあれはセレナーデの振り付?

『あれは振り付けなんだけどちょっと違う、みたいなことを小池先生は要求してるんです。「振り付けでキスするんだけど、恋人同士というのをだしてくれ」って。簡単に言ってくれるな〜と思うんですけどね』

★タチア-ナとは10年ぶりの再会ということなんですが、お二人はおいくつ?

『ミハイルが私の中では、30はいっているんですけどね。本当はタチア-ナは今26、7と思ってるんですけどね〜。 どうだろ〜?』

★ゆりちゃん(星奈優里)のタチア-ナに怪我の手当をしてもらってますが、それは手のどこのあたりをどうされたのですか?

『手のここぉ〜(右手の小指側の端を左手の人さし指でしめすさきちゃん)(弾が)かすったの、ほんのささやかに(^^;)じゃないとその後に、ピストルをもったりとかいろいろするときに支障がでるので...(^^;)。その辺も、小池先生細かいんですよ。「ちょっとかすったんだよ。でも血は出たんだ!」って言うから「ハイハイハイ」って ...。舞台稽古の時に一日中手に包帯をしていると、観に来た人とかが心配して「どうしたの?大丈夫?」ってみ〜んなが聞いてくるので、面倒臭いからそのうち『だいぶよくなりました(^^;)』とか言ってたんです。 (爆笑)だってお芝居の中でこういう場面があって…と一々説明するの大変なんですよぉ〜(^^;)』

★二部でレオナードのお部屋に天上から降りてきますよね?かなりの高さに見えるのですが恐くないですか?

『高いですよ。でも高い所平気なんで。遊園地でも恐い乗り物系大好きなので全然平気です。ただ、その前上で一人でいるのでちょっと寂しいかなぁ〜(笑)お稽古中なんか、上で一人で待っている時間が長かったので、皆すでに帰っていたらどうしようと不安になった事もあったんですけど』

★(上から降りてくる)あの棒は、アナトリー達が持っていた棒なんですか?

『そうそう。あれをつなげたの。(会場から「あ〜〜」という声が)「やっぱ、わかんなかった〜?(^_^;)」(笑)だから「棒持ってこい!」って言ってるんで
すけど』

★乱闘シーンであの棒を蹴り上げているんですけど気を付けている点は?本当に蹴飛ばしちゃったりすることは?(足長いからぁ〜…という意味も含まれます)

『バウホール初日では(棒が)客席に落ちちゃったんです。客席に落ちると危ないし、力を加減するとノル(稔幸)の所まで届かないし…。慌てながらも棒の真ん中を蹴らないと上手く上がらないので。難しいですよね。本当に蹴飛ばしちゃう事は絶対ないです。きちんと距離を計算してますから。でも客席の正面からは蹴っているように見える角度になっているんです。今回はきちんとファイティングコーディネーターという振り付けの先生が来てくれたんです。舞台やテレビとで乱闘シーンをつけている先生で。面白かったですよ、いろんな殴り方の話を聞いて。ああいうのは殴られる人が上手だといいんですよ。前の『誠の群像』の時もそうだったんですけど、殴られたり切られたりする人が上手だと、殴ったり切ったりする方が上手く見えるんです。今回も殴られ上手な人にお任せしてるんです。ヒロコ(久城彬)なんか凄いですよ、2発殴る所でダダァ〜って後に飛んでちゃって。 内心「そんなに殴ってないやんかぁ〜(^^;)」とか思っているんですけど(笑)でも、あれくらいやってくれるとこっちも強いような気がしてきて、毎日楽しくやることが出来ます(^-^)』

★セレナーデの曲なんですが、東京ではちょっと…

『あっ、オー人事でしょ?(笑)関西でも流れてはいるんですけどね。だから先生も一瞬悩んでいたんですけど、どうしても使いたかったらしくて。でもインパクト強いから憶えてもらえていいんじゃないでしょうかね』

★記者会見の時のバレエの決めのポーズは、何パターンあるんですか?

『いやぁ〜、2パターンだけです(^^;) だけど、二回目(のポーズ)でどうしても笑いをとっています(^^;)(笑)クラシックバレエをあんまりよく知らないので
、つい男役のポーズになるんで(^^;) あの二つのポーズを振り付けの先生がつけてくださったんです。』 

★公演中にこれはおもしろいというエピソードがありましたか?

『今回の初日でちよちゃん(朋舞花)が出てこなかったのがね(^○^) びっくりしましたよね。もう、あれぇ〜〜??みたいな。その次の日に自分が台詞をわすれちゃったのも、おかしかったですけどね。(^^;) 「なんだっけ(??)」と思っていたら、オトコ(音羽椋)がごまかしてくれたんですけどね。あせっちゃってよけい出てこないんですよ、そういう時って。よく歌詞とかもやるんです。毎日歌っているのに、今日に限ってなぜ出てこない?!っていう。恐いですよぉ〜、舞台は』

   
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JUNE: 麻路さきお茶会報告(青年館)
Nifty-serveより転載