大劇場星組公演
『皇帝/ヘミングウェイ・レビュー』
ALICE’S TEA PARTY(1)
リーガロイヤルホテル「光琳の間」
1998/7/18(Sat)
大劇場公演最後のお茶会は、大阪市内のホテル。巨大な宴会場にびっしりと椅子を並べ、約1,600人が参加しました。しかも、これでもおことわりがあったそうです。場内には後ろの方の人にもみやすいように、巨大なプロジェクターが左右2つ。画面いっぱいにアップになるまりこさんの表情と壇上の本物まりこさんを交互にみながら、しあわせな時をすごしたのでした。まりこさんのお言葉はわかりやすいように簡潔にまとめたため、実際とは多少異なりますので、ご了承下さいませm(_)m。
☆乾杯☆
司会「どうもお疲れさまでした。」
麻路「どうも〜。」
司会「乾杯のご挨拶からはじめたいと思います。今回はさきちゃんのみの乾杯となります(場内笑)申し訳ありません。」
麻路「そうですね〜ないですね〜、ごめんなさい。」
司会「皆様、さきちゃんと一緒に乾杯を心の中でお願いします。」
麻路「注目!
緊張しますよね。皆さんごめんなさいね、ホントにね。公演も中日を過ぎまして、なんとか無事に毎日がんばってやっております。この度この公演を最後に、まだ時間はあるのですけど卒業することなりまして、皆様にはいろいろお世話になりまして、何をお返ししたらいいのかと思いながら、毎日必死に舞台でお返しできるように公演をしているんですが、反対にすごい熱気とすごい応援で、また皆様からパワーをもらっちゃったって気がしているんですけど、千秋楽まで精一杯がんばってやりますので、どうか大劇場公演、千秋楽まで無事終わるように見守っていて下さい。まだまだ先にスケジュールはたくさんありますので、そちらの方もよろしくお願いします。では、ごめんね。かんぱ〜い。」
☆「皇帝」のお話☆
司会「公演のお話のほうからお願いしたいんですが、まずお芝居の皇帝からなんですが、いかがでしょうか?毎日毎日熱演ですよね。」
麻路「熱演しないとねぇ。毎日苦悩しているという気がするんですけど、あんまり自分で自分の感情をだす場面が少ないじゃないですか。ただのマザコンに思われたらイヤだなとか、人の意見に左右される人物みたいに思われたらヤだなと思ってやっていたんですが、どうしてもそうなってしまうかもしれない場面も沢山あるので、それを意地になって自分のペースにすすめていこうという強引な演じ方をしてる場面もあるですけども、皇帝というような偉い人は自分でああでもないこうでもないとは言わないだろうし、男性だし、昔の話だし...と思いながらやっているんですけど。お手紙にたくさん書いてあるんですけど、難しい四文字熟語、邪知奸佞、頑迷固陋とかね、ああいうのをさりげなく使わないと、これを私が何だっけ?となると、先にすすまないので、そういうところを意識しながらやっているつもりはあるんですけども。なかなか難しい役にあたって、最後にいろんなことを考えながら役を作っていかなければいけないというのは、反対に演じる身の立場としてはすごくおもしろいっていうか、いままでずっとなんか悩みながら作品を作っていくというのをちょっと楽しみにしているところもあったので、最後にきたな!っていう感じで、これから東京公演にむけてまだいろいろ手直ししたりとか、役作りとかも深めたりしていきたいなと思って、たぶん本当の千秋楽の幕が降りるまで悩みながらやるんだろうなと思っているのが、皇帝ですね。」
司会「お芝居のプロローグ、ショーのようなダンスシーンがありますが。」
麻路「長いんですよ、あの場面。あのダンス。一番衣装の中で重たいのがあの白のマントなんです。あれかショーのパレードの羽かどっちかなんです、重さは。だから脱いだらすっきりするんですけど、踊ってはぁはぁいっているところにもう1回着るじゃないですか、すると確かに肩で息してるのは止まるんですよ(笑)。はぁはぁできないくらい重たいんですよ、ずしっときて。歩くときは、ズボンはいているんですけど不慣れなドレス姿みたいになっているので、舞台稽古の頃自分の裾につまずいて何度もこけたので、さすがに今でもマントを着ると怖いんですよ。それでも一応着慣れているネロらしくしようと思っているんですけどね。まだ今のところこけてないので、安心しているんですけど、そのうちこけるかなと(笑)。」
司会「赤っぽいカツラをかぶってらっしゃいますが。」
麻路「ネロは赤毛だったと本に書いてあったので、一応赤毛にしてみました。」
司会「質問で一番多かったんですけど、暴君と化している時の酒宴の場面で、指輪を覗いていらっしゃいますけど、あれは何でしょうか?」
麻路「あ〜、あれね。(^^)指輪をこう広げて...。(指輪の宝石の部分がコンパクトのように開くようになっています)エメラルドなんですけどね。望遠鏡がわりにですか、今で言うオペラグラスがわりにしていたっていう節が残っているんですよ。指輪を作ってもらったんですけどね。手で持つ赤い石もあったんですけど、やっぱりネロはグリーンのエメラルドという、ね。自分もちょうど誕生石だし、好きな色だからと思って。で、せっかく作ったんだから、どっかで使わなきゃもったいないと思って。強引にあそこで使ってるんですけどね。うん。(^^)」
司会「ずいぶんうれしそうな顔で覗いていらっしゃいますけど(場内笑)、何か見えるのですか。」
麻路「いやぁ〜、あれ、あんまり見えないんですけどね、実を言うと(笑)。ぱかっと開けた時、なぜか知らないけど、ディカプリオの写真が貼ってあったんで(笑)。何個かあるんですよ。それで日によって当たりの時は貼ってあるし、貼ってない日ははずれだし、という感じで、はい。)
司会「あとですね、サビナを殺すつもりで最初から引き立てたんでしょうか。」
麻路「最初から助けますよ、あれは(キッパリ)。それなのにね、せっかく一番最初に人がいなくなったから、腕の鎖を切ってあげようというのに、まずお姉さんが出てくるでしょ(場内笑)。じゃまだ!って言ってどけようとして、さあっ!と思ったら今度またお母さんが出てくるでしょ(笑)。一応最初から、あの鎖のとこめがけて、切ろうとはしてるんですよ、うん。」
司会「やるせない思いでアグリッピナを殺さなければならない。その時に象に剣をつきたてますよね。あれはどうなっているんでしょうか?」
麻路「あれは象の裏にね、箱があるんですけど、箱の中にわらが入っていて、ささるようになっているんですけどね。」
司会「その質問が多かったんです。あの象は毎回同じところをさされて、かわいそうですね、とか。」
麻路「そうですね(笑)。よく舞台のセットで発砲スチロールで作るのがあるじゃないですか。でもそれだと多分1ヶ月半やったら、象の頭のところはなくなるでしょう。ホントは投げて剣をさしこんでほしかったらしいんですけど。舞台稽古で何度やってもどうもね。もともと、苦手みたいで、投げるっていうのが。あと、剣がね、本物だったら重いんですけど、どうしてもあぶないから軽めにできているんで、飛んでいっちゃって。だから、自らぐさっとさしてたんですけどね、うん。」
☆お客様 その1☆
司会「すみません。お話の途中なんですけども、最初のゲストの方がお越しになっているようです。」
麻路「あらぁ! こんな遠くまで〜。(笑)」
司会「どうぞお入りください。星奈優里さんです」(優里ちゃんは、真っ白なレースのミニドレスで登場です!綺麗〜☆)
麻路「はるばる大阪まで。いやいやいや〜、遠かった(?)でしょう。いや〜辞める人みたいよ、優里ちゃん、真っ白(*^^*)。どうもありがとう。最後までお世話になってね〜。」
星奈「とんでもないです、も〜、こちらこそ」
麻路「いやいやいや〜オクタヴィアちゃんが最後にね、舞台で死ぬようになったんですよね。前半しかまだご覧になっていないかたはもう1回見てくださいね。最後、自ら死んだ人が飛び降りるのはなくなりましたから(^^;;)。あれね、ストレートに落ちれたら問題はなかったんですけど、舞台上のセットの都合上、すぐ真下に座布団がもってこられなかったんだよね。」
星奈「そうなんです、ちょうどセットの間にちょっと空いて」
麻路「すき間があって、どうしても飛び降りないとあぶないんですよ。高さもありますし。近くで死ぬようになったらなったで、幕閉めろというご意見もあるんですけどね、また東京でどうなるか...」
司会「星奈優里さん、是非とも一つお聞きしたいんですが(突然の質問に動揺して、まりこさんに助けを求める優里ちゃん)、ネロに殺される前に、確か初日は何もなかったんですけど、3日目からキスシーンが一つ増えたという、あれはどういう演出というか、どなたが…やはりなければいけないという…」
星奈「あの〜(困っている優里ちゃんがかわいい)、それは〜、あの〜。」
麻路「それは〜急にしたくなっちゃったの(^^;)。(場内、大爆笑と拍手)あとから植田先生に『あれ???』とか言われて『しまった★』と思ったんですけどね。あんなとこでキスしてた?って言われたから、いや、急にしたくなったって(爆笑)。先生、それ以上、何も言わなかったから…。」
星奈「よかったですね〜。」
司会「総見ですからサービスして頂いたのかなって思ったんですけど、それから延々と続いていますから、三日も持たなかったんだなって...でも、私た
ちにしたら、嬉しい場面が増えたって感じですよね。」
麻路「(優里ちゃんに)どうもありがとう〜」
星奈「お邪魔いたしました。」(拍手)
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なみりん@☆ :「麻路さき☆お茶会報告」
Nifty-serveより転載