大劇場星組公演
『皇帝/ヘミングウェイ・レビュー』
ALICE’S TEA PARTY(5)
リーガロイヤルホテル「光琳の間」
1998/7/18(Sat)
☆プレゼント☆
「目録」をお渡しして、まりこさんに読み上げて頂きました。
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9月22日からのディナーショー用ステージ衣装1着を
愛を込めて贈呈いたします。
平成10年7月18日
麻路さき様
Aliceさきの会ファン一同
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麻路「ありがとうございます〜、ほんとに〜<m(__)m>」(場内拍手)
司会「何がいいかな?といろいろ考えたのですが、ディナーショーでぜひ着て頂いて、それはお持ち帰り頂こうと思います。」
麻路「わぁ〜(*^_^*)ありがとうございます。証書ですね!(目録を指して)」
司会「まだ何になるか?はわからないんですけど...」
麻路「まだね、今っからなんですよぉ、作るのが。今やっとさよならショーとかバウホールとかさよなら写真集とかさよならビデオに何もかも『さよならなんとか』で何でもかんでもあるのでねぇ(笑)。やっとさっき言ったCDが出来上がってますから、21日に出るんですけど。」
司会「わたくし、ちょっと1枚、こちらなんですけど。(CDを持って)」
麻路「あっ!(*^_^*)」
司会「こちらは抽選で1名の方にサインを入れて頂いてお渡しします。」
麻路「4曲入っていますので、ぜひ!(*^_^*)」
☆私たちからのプレゼント☆
司会「それとですね、私たちからさきちゃんにもう一つプレゼントがあります。準備の方はよろしいですか?」
ここで場内は一斉に楽譜を手元に準備します。ザワザワ...まりこさんは何が始まるのだろう?と場内の様子をじっと見ておられました。
司会「さきちゃんへ歌のプレゼントです。」
『皇帝』ネロが歌う主題歌「ティベル河のほとり」と『ヘミングウェイ・レヴュー』アグネス(ユリちゃん=星奈)他みんなが歌う「威風堂々」のメロディーにまりこさんへの気持を込めた歌詞をのせて、場内全員で歌いました。お茶会が始まる前にもスタッフさんの指導の元、歌の練習もあったんですが、なにせ歌詞が歌詞だけに...その練習の時から泣くもの多数。
スタッフさんのピアノ演奏で、まずは『皇帝』のメロディーで。
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すみれの夢の舞台に きらめく星を見つけた
輝く美しあなたは 赤き薔薇
懐かしき日々 いつも優しく 微笑みで包んでくれた
あなたの愛こそ 大きな愛よ 大きな愛よ
懐かしき日々 思い出すたび 幸せに心が震え
潤む瞳で見つめ続ける あなたの姿」
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まりこさんは前奏から真剣な表情でじっと静かに聞いておられましたが、場内に皆の声が広がりそれがまとまってメロディーが浮かび上がる頃には、まりこさんの目はもう涙が止まらない状態で、しきりに指で涙を拭っておられました。そんなまりこさんを見たのは初めてでした。その瞬間から、みんな、あぁもうダメ…って感じで、みるみる声が涙声に…(;_;)
転調して『威風堂々』のメロディー。
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もう聞けないのあなたの歌 もう逢えないの舞台の姿
優しい思い出 わすれない 優しい思い出 わすれない」
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場内は、ただ涙、涙…。
泣き過ぎてしばし茫然という雰囲気もありました。スタッフさんがそっとハンカチを持って来られて、そのハンカチで涙を拭かれるまりこさん。
司会「私たちの愛を込めたメッセージです...」
麻路「(そっとささやくように...)ありがとうございました。... 弱いよぉ〜(とまりこさんは泣き笑い...ちょっと場内にも笑いが!) はぁ〜、明日から頑張ろっ!(*^_^*)ねっ!(っと元気よく言われました!)最後まで、11月23日まで、毎日必死にがんばります。ぜひ、最後まで見守って下さい!」(拍手)
この替え歌の演出は、お披露目大劇場公演『国境のない地図』の時のお茶会でもあったんですよねぇ。あの時も主題歌にファンの気持をのせてみんなで歌いました。そして、まりこさんは涙されたのでした。懐かしい(O.;)。
☆花束のご披露☆
稔幸さん、にしき愛さん、絵麻緒ゆうさん、久城彬さん、高央りおさん、 雪組の月影瞳さん
☆電報のご紹介☆
キティーちゃん人形電報が届いていて、それをまりこさんが読み上げられました。
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わが愛しの息子ネロへ(麻路:(笑)母上ですよ、これ。)
毎日母はそなたの腕の中で死ぬことができてとても幸せです。さぞ腕が痺れることと思います。
でも今宵の大勢のファンの皆様のたくさんの愛をそのたくましい腕で一つ一つこぼさないように抱きとめて、楽しいひとときを過ごして下さい。
こんな幸せな母を千秋楽までどうぞよろしくお願いします。またファンの皆様、我が息子を千秋楽まで暖かく見守ってやって下さい。
ではネロ、明日宮殿で!
母アグリッピナより
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司会「息子思いの母上ですね。」
麻路「ねぇ〜、マザコンなんだっ!(*^_^*)」
☆まりこさんの最後のご挨拶☆
麻路「あの〜遠い方、本当にすみません。これだけ大勢の方に集って頂けると思っていなかったので、すごく幸せです。すごく寂しいことなんですけれども、憧れの...こういう状態...トップ・スターになって『国境』の地震の時にお披露目をして、最初こうガラガラの客席の状態の大劇場でスタートしたので、まさか何年か後に、こんな状態になれるとは思っていなかったのですけれども、本当に皆様のお蔭でここまで盛り上がった状態で、卒業に向けて行けることは、すごく幸せです。だからこそ、残りの期間は限られてはいますが、反対に限られているからこそ、余計に燃え上がれるというか、私自身の中でも毎日毎日が前以上に貴重な日々になってきていますし、一生懸命、舞台も、ほかのお仕事も、宝塚の生徒として芸名で生きている状態の時は、一分一秒たりともムダにしないようにがんばりたいと思っておりますので、どうか千秋楽までよろしくお願いいたします。
最後の男役の芝居としては、バウホールですかね(^^)。今、小池先生にはプレッシャーをかけておりますので...『最後だからね!』って(笑)。ただ先生にお願いしたのは『最後だからといってリサイタルとかはしたくありません』と自分からお願いして『男役の芝居がしたいです』と言ったので、それも『さよならっぽいのは充分大劇場でやっているから、そうじゃないのをやらせて下さい』と言っているので、たぶん観たときに『なんだ、さよなら公演みたいじゃない』と思われるかもしれないですけど、わざとそういうふうに普通にお芝居として、『今、私がやったら似合いそうなものをさせて下さい』とお願いしていますので、ぜひ、バウホールの方もお待ちしております(^^)。
CDと写真集とさよならビデオも(笑)...続々あるんですけど、あっ、ディナーショーもあった(^^ゞ...そちらの方もお待ちしております。ありがとうございました。」
ご挨拶の後、とてもお気に召された『ヘミングウェイ・カクテル』をグビグビっと飲まれたまりこさんは、赤い薔薇の花束を抱えて、場内の下手端、中央、上手端でその花を一輪ずつみんなに向かって投げて、ゆっくり出口に向かわれ、広い場内の全方向に手をフリフリされて、最後に投げキッスもいっぱいされて、とびっきりの笑顔を残してお帰りになりました。
BGM:『Time to say goodbye』(by Sarah Brightman &
Andrea Bocelli)
本当に『Time to say goodbye』が来てしまったんだなぁ...と実感したお茶会。
涙しながらみんなの歌をじっと聴いておられたまりこさんは一生忘れられません。
残された時間を大切にして、まりこさんが高く、旅立つその姿をしかと見届けて、我が心に刻みたい!と改めて心に誓った...いつまでも思い出深く残るであろう素敵なお茶会でした。長々とありがとうございました。
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なみりん@☆ :「麻路さき☆お茶会報告」
Nifty-serveより転載