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星組青年館公演
『武蔵野の露と消ゆとも』
ALICE’S TEA PARTY(1)
東京プリンスホテル「鳳凰の間」
1997/2/8(日)


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    ・      麻路さき お茶会        ・
    ☆     星組東京青年館公演      ☆ 
    ☆    『武蔵野の露と消ゆとも』     ☆
    ☆      1997年2月8日        ☆
    ・   於:東京プリンスホテル 鳳凰の間 ・
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去る2月8日に、さきちゃん(麻路さき)のお茶会が行なわれましたので、ご報告させて頂きます。大変、大変遅くなりましたm(_ _)m

ビバルディ作曲『四季』〜春〜の曲にのせてさきちゃんご登場。
1月のバウお茶会の着物姿とはうってかわって、黒のパンツスーツ姿。お着物も良かったけど、今回も素敵だったぁ〜〜(*^^*)

☆乾杯☆
 「本日はお忙しいところ、ありがとうございます。久しぶりの東京特別公演ということで、期間がすごく短かったのですが、こういう機会に皆様にお会いできて、とっても幸せです。あっという間であと2日なんですけど、又、3月参りますので、2ヵ月続けて東京ですが、よろしくお願い致します。
 今日は短い時間ですけど、楽しんで行ってください。かんぱ〜い(*^^*)」

☆公演のお話しの巻☆
 ★「東京青年館公演は『ハロー・ジョージ!』以来で、今回は日本物、しかも宝塚ではめずらしいストレート・プレイ。演じてらしていかがですか?」

  「やっと慣れてきたんですけどねぇ。歌がないのは、ポスターを撮った時から本当に日本物のしっかりした物を演りたいということで聞いてたんです。それは『エリザベート』の公演中だったので、「ふんふん。いい、いい(^^)」って言ってたんですけどねぇ…あれは歌いっぱなしだったので…。でも、いざ演ると…ねぇ。宝塚って、盛上がる時に歌ってみたりとか、感情が高まってきた時に、踊っちゃったりするじゃないですか。そういうので盛上がりをつけるっていう形の作品をずっと演ってきてるので、今回みたいに、気持ちが盛上がっても歌わない、ここで普通登場だったら登場の曲とか、引っ込みの曲とか決めの曲とかあるじゃないですか。あれも今回なしなんで、最初はとっかかりが悪かったんですけど、反対に考えたら、普通の生活であんなBGが流れるわけないと考えたら、「うん。こんなものなのかなぁ…」っていう感じがして。だから、お芝居を演るにはすごくいい環境の中でやれています。
  演りながら、その時間タイムスリップした気になります。いつもは演りながらも“宝塚”っていうのがどうしてもあるんですけどね(^^;)。」

 ★京言葉のお話し★
  「今回、京の公家言葉ですが…」

  「う〜ん、これが難しくってねぇ(;_;)。今でもちょこちょこるるるってなってしまうんですけど…本当にどうしてこんな言葉を使って普通の生活をしていたんだろうと思ってしますんです(^^;)。
  今日、歌舞伎役者さんが来られてて、休憩時間にお話ししたんですが、歌舞伎の中でもそういうのを使うそうなんですが、私達の倍か、3倍くらいのテンポでしゃべるそうなんですよ。だから、「よくあんなに早くしゃべれるね」って言われるんです…。本当はゆっくりしゃべりたいんですけど、そうするとあの作品、3時間位になってしまうでしょ。いくらでも延びる作品なんでね(^^;)…そうもできないし…つらいですねぇ。もう毎日ハラハラしてます(^^;)。」

  「特別どなたかがついてお稽古されたんですか?」

  「いえ…演技指導の先生はおられたのですが、言葉は全然なしです。京都弁っていうと、みんな京都の方に聞きにいったりしたんです。私は元組長の葉山三千子さんに。京都の方で、普段しゃべられるのも京都弁なので教えて頂きました。でも、さすがに公家言葉は京都の方でも分からないって(^^;)。
  「京都弁ならこうなんだけど、それに“おじゃります”がついてるとどうなのかしら?」ってやっぱりなかなか難しいようでした。時代によって微妙に方言も変わってきてるっていうんで…。だから、まぁ、関東でない、長州・薩摩でもなく、「あぁ、京都の人かなぁ」っていうニュアンスでやってます(^^;)。」

 ★お衣装のお話し★
  「衣装は重ね着などされて、かなり重たい物なのですか?」

  「いえ、そんなことはないですよ。最後に着ているお衣装は春日野先生のお衣装ですごくいい織物らしくて、あれだけはズシっと重たいんです。あとよく着ているのは、神主さんが着ておられるのと同じで、市販の物です。1部ラストの赤紫の物や、2部の幕開きに着ている物は京都で手に入れた物なので、すごく軽くて踊りやすいです。その代わり、袖が長いので、手が出ないんですよ(^^;)。
  私の場合手が長いので、ツンツルテンの着物はよくあるんですが、普段手が出ない着物がないんですけどねぇ(^^;)。だから、扇を持つのに手が出てこなくて、顔は普通にしてるんですけど、うぅ〜〜って言ってねぇ…ハラハラすることはたまにあります。」

 ★靴のお話し★
  「履いておられるのは…“ぽっくり”と言うんでしたっけ?」

  「あぁ、あれね。ちゃんとした名前を教えて頂いたんですけど…木靴、木靴って言ってるんです。これが木ならよかったんですけど、今のはプラスチックなんですよね。あれもきちんと京都で買ってきたんですけど…。まぁ、あれが痛い、痛い。
  もうクッションを何枚も敷いてあっても当たる所がね(;_;)。昔の人はよくあれで蹴鞠をしていたなぁと思うんですけどねぇ。ホント、あれで踊れと言われた日にはどうしようかと思う位痛いんですよ。だから、足が腫れてるわけじゃないんですけど、湿布を2枚位あてて、あと薄いスポンジを貼りつけてもらってやってるんです。もっとやりたいんですけど、あれ以上くっつけると今度は靴が入らなくなっちゃうんでね(^^;)。これが限界かな…と。」

 ★横笛のお話し★
  「笛の音と、さきちゃんの指使いがとても合っているということでほれぼれとしているのですが…」

  「この頃拍手を頂いて、申し訳ない気持ちなんですけど…。私は手を合わせているだけなんでねぇ(^^;)。たまに楽屋に頂いた本物があるので吹いてみると鳴るんですけど…やっぱり何年かしないとあんな音は出せないですよね。さすがはプロだと思います。録音をした時のビデオを撮っておいてもらって、それで家で練習しました。
  フルートと違って横笛は第2関節位で、しかも、下の手をぐーっと(←ジェスチャーされるさきちゃん)開いてするので、やっているとつってくるんです。だから、ちょっと眉間にしわがよりながら、「ここまでやったら手がつるぞ」っていう位しんどい状態で毎日演っています。なので、拍手を頂けると、「あぁ、今日も吹けてよかった」という感じなんです(*^^*)。」

 ★笛以外の小道具のお話し★
  「笛をはじめ、扇子などの小道具が多いですが、間違えれたことはないですか?」

  「あぁ、うん。間違ったりはしないですね。2つ重ねて入れてるのは、1部であやちゃんに渡す勅令の写しと連れ舞の扇かな。あと笛はね、全部入れると座ったりした時に折れてしまうので、扇を入れる時と笛を入れる時はきちんと分けています。だから、万が一持って出る時に間違えると、一貫の終わりかも…。
  連れ舞の時にパッと出したら「あ〜、笛だった(;_;)」みたいなことがあるかもしれない…。今の所まだ失敗してないです。はい。」

 ★連れ舞で和宮と扇を取替えるお話し★
  「バウと変更がありましたが、あれは東京に来られる時に既に変更されていたのですか?」

  「いやいや。あれは、舞台稽古で突然先生が変えたんです。でね、振りも舞台稽古で変えたし…。バウの楽が終わって舞台稽古までお稽古がなかったんです。 舞台稽古も通し稽古の途中で急に変えよう!って。「へ?」そうなると必然的に他の所の振りも微妙に変わってくるんですよ。
  バウの時に演りたかったのかもしれませんね。でも、何もそんなこと言ってなかったから、突然思いついたんでしょうかねぇ(^^;)。う〜〜ん(^^;)。」
☆お客様の巻☆
 ●ともよちゃん(眉月 凰)●

 さ き:「いやぁ〜、遠くまで。ありがとうぉ〜(←京なまり)」
 ともよ:「眉月 凰です。今回は孫之助で、マリコさんの後ろをちょろちょろしています。」
 さ き:「雑掌っていってね。よく出番前に庭田嗣子(羽純るいちゃん)とよくつるんでスタンバイしてるんだよね。
      橋本家には…変な子が多いんですよ(^^;)。…女官…ね。
      藤子(万理沙ひとみちゃん)といい、お藤(舞路はるかさん)…男はみんな美形揃いなんですけど(*^^*)。
      あと2日、よろしくね。」
 ともよちゃんからはお花がプレゼントされました。

   
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とも☆: 麻路さきお茶会報告
Nifty-serveより転載