本当に残念だった。私の腕が悪かったのだろう。自力採餌ができるようになったころ、相次いでどちらも死んでしまった。いつも思うことだが、本当に突然である。つい数時間前まで、いつもと同じようにピンピンして遊んでいたのに……。骨折も完全に治り、頭の羽もようやく少し開きかかっていて、どちらの子もきっと大空を飛べると確信していたのに……。
結局今年はスズメ4羽のうち、3羽が死んでしまったことになる。原因は分からないが、もしかしたらクーラーの調節に失敗したのかもしれない。あるいは、どちらもミルワームが呑み込めないことがあったので、何か故障があったのか?かなり食べさせているのに、体重があまり増えなかったし……。原因なんて永遠に分からないけど、やはり残念だし、悔しい。ごめんよ、ペプシとコーラ。
ツバメのアメ …… 無事放野
課題を背負った子どもたちの中で、唯一無傷だったアメはグングン大きくなり、飛翔時間も延びた。シジミチョウやガを放すとパクッと食べられる。この子はもう大丈夫。部屋の中で放してから窓を開けてやると、グングン空高く飛び立ち、グルリと一回り。その後マンションの後ろに行って見えなくなったが、やがて大回りして戻ってきた。最後に見納めとでも言うように、うちの部屋の真上で旋回したあと、今度は遠くに行ってずっと見えなくなった。こういう放野は気持ちがいい。
ツバメのグミ …… 長期に移行
正直言って、長くは持たないと思っていたグミが驚異的な回復力を見せた。10日後くらいから、首が真っ直ぐになってきて、止まり木に何とか自力で止まれるようになった。その後首が戻りすぎて、反対側へまた90度ほど曲がってしまったりもしたが、やがてそれも戻り、何とか普通の位置で止まるようになった。今でもまだ時々首がクリクリと動いてしまうが、普段の生活に支障はないようだ。しかし、自力で飛んでいる虫を捕らえることはできない。ちょっと弱らせたチョウやトンボを飛ばしても、興味津々で見てはいるものの、目で追うだけである。挙句の果てに同じ止まり木で休んでいたりする!飛ぶこともできるようになったが、ちょっと飛ぶとすぐに息があがってしまって、その辺にセミのように張り付いて、ハァハァと息を切らしている。まるで私が駅の階段を上ったときのようだ……。この子は放すことはできない。長期里子として、うちで一生を過ごすことになった。
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| すっかり元気になったグミちゃん |