◆ 特別編 オークヒルファーム訪問記2 ◆
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ダービー卿の後に脚元を気にするということで放牧に出されていたが、その後は順調に回復し、7月上旬に待望の帰厩。牧場の方でもまだあまり乗り込まれていなかったので、とりあえずスワンステークスというかなり先の復帰目標が示され、順調に調整されていたかに見えたが、9月に入ると右前の裏筋が腫れたとのことでまたもや放牧に。しかもブリスター治療で年内は治療に専念と明らかに前回より重症。 何でまだ追い切りもしていないのに故障するんだよー、という感じ。4歳の時も放牧中に故障してたし、この馬は休養すると故障するのか? ということで、またしてもオークヒルファームに逆戻り。私も再び牧場見学へ。 前回はあいにくの天気で雨にたたられてしまったが、今回は前回一緒だった雨男を連れて行かなかったこともあり、良い天気。ちょうど競馬開催中で、実況中継の音声が牧場中に響き渡ってました。 クラブ側では明言されてませんが、場長さんに脚元の事を聞くとやはり屈腱炎だそうです。今のところは治療とともに運動も行っているとのこと。 半年振りのブラボー君ですが、まあ見た目は変わらず。相変わらず馬の状態を文章にする能力は無いんで写真を見てください。 復帰はいつぐらいになりそうかと聞くと、暖かくなった頃にはと。やはり来年の春ぐらいまでかかるんでしょうね。 ちなみにブリスター治療とは刺激薬を患部に塗って新陳代謝を促進する治療法との事で、それと同時に運動も行うことにより刺激を与え、馬自身の治癒能力を引き出すんだそうです。昔なら放牧に出してそのまま自然に回復するのを待っていたそうですが、ここではこうした積極的な治療法を施しているとの事。そのおかげで、今まで屈腱炎でここに入ってきた馬で、再びレースに出られなかった馬はいない、というぐらいだそうで、なかなか頼もしい話でした。 例えば同厩舎のエアガッツも屈腱炎で休養してたんですが、最初の1年くらいは社台ファームの方に放牧に出されていたが、あまり良くならなかったのでこちらに連れてこられ、結果はご存知の通り。ちなみにエアガッツはブラボーよりもっとひどい状態だったそうです。 走る馬が故障することは当たり前で、普通の馬以上の能力を持っている馬はそれだけ負担が掛かっている。あとはその馬がその負担に耐えうる丈夫さを持っているかどうか。 今回は場長さんに色々と話していただき、勉強になりました。 ブラボーが故障したのも、今まで以上に馬体が充実して限界を超えてしまったと言うことでしょう。逆に思えば、そういった充実期に走れないのは辛いですが。 とにかく復帰してくれるのは間違い無さそうなんで、気長に待ちましょう。 |