粟島探検記1


今年のゴールデンウィークは何処へ行こうか?横田隊員とビールを飲みながら話していた。
上高地のんびりアルペン気分キャンプはいかがなものか?という案が出たが情報によれば団体さんいらっしゃい状態でありかなり人ごみが
予想されるとの事、人ごみが嫌いな我々はう〜ん。。と、うなってしまった。ではどんなコンセプトで何処へ旅に行こうか?なかなか
素晴らしい案が出てこない。結局、去年行った新潟県村上市から約30キロ絶海の孤島、粟島にのんびりビールを飲みながら
波音を聞きに行こう!という事になった。実は初めてこの島に行ってからあの静かさのとりこになってしまっていたのだ。

夜、10時出発。常磐道をひたすら北に向かう。今回は横田隊員の愛車、新型ビックホーンだ。今まででは信じられない
最新鋭カーナビがついている。何とビーコン搭載で渋滞を事前に察知するものだ。気持ち悪くなるのをこらえながら地図と格闘していた頃が
懐かしい。ゴールデンウィークだというのにさすがに空いている。磐越道にバイパスし一路村上市を目指す。最後まで高速ががらがら
だったので最新鋭ナビの性能を堪能する事はなかった。出発してから約5時間。村上市のフェリーターミナルに到着。
去年の失敗の教訓で食料、酒は事前に買ってきたので、気持ちが楽だ。この日の為に買ってきたシングルモルトウィスキーで乾杯。
明日からの2泊3日の旅を祝す。

車の中で仮眠をし朝を待つ、今回の旅も岩船港10時40発普通船。粟島内浦着12時10分に乗るつもりである。朝起床し、さっそく粟島モード
になり、ギンギンに冷えたビールを買い込み乗船する。なんと言っても船にビールは付き物なのだ。

船が沖に出るとさわやかな風が我々を包んでいく、なんとも気持ちがいい。ビールが美味い!乗船している人もかなりいる、甲板では備え
付けのゴザを敷いて思い思いに談笑していた。そのときである、へそ出しルックのガン黒パール系リップをつけたギャル風女が腰を
くねらせながら甲板を歩いていた。なんとも不思議な光景だ。行き先は渋谷や原宿ではないはず、絶海の孤島、粟島なのだ。??
マークをいっぱい頭の上に付けた我々はさっそく、彼女を分析し始めた。「彼女はきっと島の出身で、都会に出て里帰りなのだろう。
きっと素朴な島の心を都会という魔物に捧げてしまったに違いない」「いや、ナンパされる為に観光で着たが乗る船を間違ったに違いない」
う〜む。分からない。などなどいろいろ分析したが答えは見つからなかった。
そう言えば去年のこの船では典型的な酔っ払い、まさに正しい酔っ払いを発見したのだ。まるで漫画に出てくるような、志村けんのコントの
ような酔っ払いなのだ。鯛釣りで有名な粟島に釣りをしにきたヤカラの一員だ。到着前からロレロレ状態で大丈夫なのだろうか?
と心配してしまった。素晴らしい!と感動したものだ。今年も変人達との出会いが期待される。


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