![]() |
セントポーリアの葉から出たたくさんの芽。 |
@.可能です。
山野草やラン類などのマニアの方は家庭で組織培養をやられている方は大勢おられます。
ただ、機器類は高いものがあるので個人でやるときは経費がかかります。
家庭でやるときに一番難しいのが、無菌的な場所をどういう風に作るかです。
無菌状態の培地は、普通、オートクレーブという高圧殺菌釜で作りますが、
これは100万近くかかります。家庭では蒸し鍋などで代用できます。
無菌作業は、クリーンベンチという設備の中で行いますが、これも同じく高いです。
簡易用のクリーンベンチもあるので何とか買えると思います。買えないときは、
ガスバーナーやアルコールランプで上昇気流を作り、その下で作業をすることもできますが、
汚染される場合が多いので、クリーンベンチに代わる箱を手作りで作った方がよいです。
植えたものの置き場所は、清潔な場所で、25℃ほどの定温と16時間の照明が理想的です。
Aできます。
薬品を量るはかりが必要です。細かいものでは1mgの目盛りがほしいです。
水も量りますので、メスシリンダーなどが必要です。1000mlから50mlほどが量れるもの。
植物ホルモン類は微量ですので、0.1mlから10mlほどのメスピペットがあれば便利です。
調整は慣れればできますが、はかりはいります。それと、pHを測定しなければなりませんので、
pHメーターもいります。これは簡易測定できるものがありますので、それで代行できます。
(pHメーターも高いです)
Bあります。が、引き受けてもらえるところを探すのは難しいです。
以前勤めていたバイオセンターでは時々委託でやっていました。現在は閉所されています。
組織培養をする植物の種類ですが、今までにやられているものであれば培地組成の見当が付きますので、
比較的やりやすいと思いますが、全くやられていないような種類ですと、うまく繁殖する培地を
最初から検討していかねばならないので、非常に時間がかかります。
組織培養の流れは、下記のページに載せています。ご参考にしてください。
植物組織培養プロセス