日本ストックホルム青少年水大賞

今年の夏休みにストックホルムで行われる国際コンテストに農業科の
3年生3人が日本代表として出場することが決定しました。

桂高校の校舎の屋上で緑化システムの設置。
菌根菌の抽出(京都府立大学にて)。 芝に共生する菌根菌。
奈良県若草山にて芝のサンプリング。 若草山の芝の種。


発表概要
 21世紀になりヒートアイランド抑制のため、都市の屋上・壁面緑化は増加の一途をたどっています。
 緑化は温暖化防止には有効ですが、水の使用量を増加させます。私達はこの問題を解決するため少水化屋上緑化シス
テム開発を行ってきました。

 ノシバは日本固有の植物であり温度変化・耐乾性にすぐれており少水化緑化システムには重要な植物です。

 この植物にはもう一つの特徴があります。それは菌根菌を共生させやすく、格段に耐乾性が向上することです。
 菌根菌を研究しておられる京都府立大学の石井先生の御指導をいただきながら、そのことを証明することができまし
た。
 これは日本のノシバが多くの砂漠化等の環境問題や温暖化防止に有効な植物の一つであることの証明にも繋がります。

 また、ノシバは日本固有の植物で、近年自生地が減少しています。

 世界の環境問題に対処するためには環境に適応できる遺伝子が必要となります。
 私達は自生地の遺伝資源を保護するための活動も行っており、手はじめに近畿唯一の自生地である奈良県若草山山頂の
鶯塚古墳の芝地復元を行うことで、保護技術の開発を行っています。

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