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一桁のビジネスマン《行動心理資料》より

 

【敗北する管理者】

 一般的に外部の人が管理者をみる場合、その形態は容易なものと思われます。
管理者とは、普通従属する立場の人にその権威を思わせがちですが、多くの管理者は、経営幹部の要求する経営方針の軌道を進む上で慎重になっております。

まず、自分の仕事を確保したいと思うことと、次に、自分の仕事を前進させるために、その踏み台にしたいと思うことです。ですから、仕事を進めるためには、前任の管理者達のたどってきたルートを、振り返ってみることも大事になってきます。

 そのあらましは次のようなものです。
○ 別の管理者が侵入してきて争いが起こることのないように、権限の範囲を決めるルールを作ります。

○ グループの課題目標を達成するために組織図を作成します。

○ 権限、任務、及びグループの目標達成のため前もって決定ずみの仕事の優先順位を委任します。

○ 業績、問題点、緊急事態、改革案などについて上役に報告します。

○ コスト計算、予算管理など利潤追求システムを具現させます。

 管理者は、以上のような要素について上役から評価されます。管理者にも必ず上役がいますから、新しく管理者になったとき、その評価対象に気がつかなくてはなりません。けれども、こうしたルールに従うには、慎重性を要することになります。

ところが、部下を管理するコツをどうしても理解できない人間がおります。つまり、肩書きの要求することに適合できない人達です。しかも、論理性や客観性よりむしろ感情に従って仕事を進めます。このような管理者が自分で失敗を招くケースは、次のような原因によるものが多く発生しております。

● 幹部の経営方針をことごとく無視する。

● 自分の上役を無視して、別の管理者の領域を侵害する。

● 任務を効果的に遂行することが出来ない。

● グループ内での権限を混乱させるために、自分の職務が何であるのか、誰にもハッキリ知らせない。

● 何もかも全部に手を出そうとしたり、どこへいっても自分が重要人物だと言うような顔をする。

● ぐずぐずする人を押さえつけて整理することが出来ない。

●「自分はこの仕事に適任でない」と言うようなことを何時も言っていて、部下の不評をかっている。

● 会社の方針の変化や、新しい経営者に順応することが出来ず、変化に直面するのを避けるために「健康がすぐれない」と逃避する。

 以上のようなことを行なって、実際に自分から進んで敗北する管理者もでてくるのです。消極的に、しかも、一方的な考えをしてきたために、袋小路に迷い込んでしまってます。
 敗北する管理者はこのようにして、遅かれ早かれ、局外者となったことに気がつくことになります。

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