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一桁のビジネスマン《行動心理資料》より

【怒りを誘う】

 どんな人間でも、腹を立てたときは、言葉を選ぶような話し方はしなくなります。
 ふだん、滅多に使わない乱暴な言葉を使うとか、敵視する傾向が強くなります。怒りとは一種の自己防衛で感情の爆発のようなものだからです。安定した精神状態においての思考や判断力は、備えている理解力や知識力或いは応用力などで、色々な角度から検討がなされます。その上で相応する結果の表現がなされます。

 ところが、その判断する思考の過程をある点で固定して表現するのが感情の爆発ですから、これは、相対する二者の間では論理性に欠けた表現になります。

 この一時的に固定化された思考の状態を心理学では、一般的に精神分裂の症状といいますが、病的な精神の状態とは異質のものです。精神コントロールを行う生活環境や、訓練環境など知識教養の充足に関する問題になります。

 精神コントロールのトレーニングでは、どんな相手にでも本当に怒り、感情コントロールが難しい場合には、さらにその乱れが、大きくならないように、次の点に気をつけるようにします。

 @ 自分は何も知らないと主張する。

 A 他人のせいにする。

 B 自分も不機嫌になって腹を立てる。

 C 腹を立て、その場から立ち去る。

 D 相手と同じように感情的になり、怒鳴り立てる。

 E 冷淡に無関心を装う。

 この態度は、どれ一つ選んでも、火に油を注ぐ以上に恐ろしい結果を導く導火線になります。
 例え、落ち着いている相手であっても悪い感情を抱きます。もし、激怒した相手であれば、暴力や殺意の生ずる行動に走る場合もありますから、十分に留意しなければなりません。理由は、このような態度で相手に接すると、相手には、協力者ではなく敵対行動の宣言と認識する恐れがあるからです。

 とるべき方法は、先ず相手の言い分を静かに聞きます。しかも、言いたいことを存分に言わせるようにしむけます。
その後で、静かに穏やかに、自分の苛立ちや苦痛の感情などは表面に出さないようにして、冷静な態度で、どうして腹を立てたかを明らかにしなければなりません。

 自分が悪ければ、相手が腹を立てるのも当然です。「起こったこととその原因を説明」して、「どうやってその問題を処理する」か、「それを話すことこれが重要」です。冷静さを発揮するには、それなりの訳があるからです。正直に考え、自分が悪いと思ったなら、素早く認めて、事態の収集を考えるようにします。

この様な場合、相手に「この件についてこれほど腹を立てることを当然だと思わないか」と言葉に表さなくても、彼は態度で表現しています。言い抜けをするのではなく、同意や助けを求めております。そのため、相手の言い分に先ず同意して、それから今後の方策に意見を述べなければなりません。

 次に自分に落ち度がない場合です。この場合は、相手の話を聞き、何が起こったかは既に知っている訳ですから、誰が悪いかも明らかです。憤慨して、やかましく無実を主張しても、無益なことになります。落ち着いて穏やかに「ゆっくり」と、話すのが、最も有効です。それをしなければ、「腹を立てられても当然」のようになります。

例えば、「私でもそのときは腹がたつでしょう。大変なことになったものです。しかし、私は、何にも知らないのです。どうしたら良いか、私の考えを話しましょう」の調子で話しかけます。落ち着いて話を進めると雰囲気が変わり、相手は必ず理解を示すます。しかも、怒りを和らげ自分が悪くないことを指摘します。考慮すべき案も示します。
 以上の方法は、爆発の危険主体に対処するには賢明な方法です。

 怒りを持って怒りを制すれば失敗します。

大切な相手を助けるのが自分の役目であるなら、その役目は、冷静さと客観性を保ってこそ、立派に果たすことが出来るのです。決して容易いことではありません。これは、ビジネス社会で運命を切り開き、掛け替えのない人のためであるならば、どうしてもやらなければならないことの一つです。

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