『MAEさん』の問題提起にたいして、問題の本質に入るための切り口を、経営者の条件から入れ始め、資格や能力問題へとやっとたどり着きました。 提起されている新時代の経営風土には、『SAKATAさん』が同感の感想を寄せられています。また別な角度から、《U》さんもその問題の質に関心と是正の方法論に注目されています。 その問題提起に対し、ここに寄せている一桁のレポートは、飽くまでも、一桁個人の独断と偏見によるものの考えです。単刀直入に、能力のない人間をどの様にプールアップするとか、優れた人間の補助たるにはどの様にあるべきかというシンプルな答とは、性質が異なる次元に取り組みたいと思いました。時代の流れは、価値観と、組織の持つ社会責任に、大きな変化を要請しています。
前近代的な、個人感覚の判断で、社会が影響される時代から、グループ人格として国際社会に受け入れられそして共存共栄の道を開くには、代表たる個人資質を云々するには余りにも小さすぎます。
そのような経営組織を考慮するとすれば、現状の分析状況に対する対策処理の応急的方策に変わる抜本的、基本構想、要するに、経営の管理方式についての見直しになります。 組織活動ということは、組織自体が生き物のように、生命もあり、子孫繁栄も可能であり、さらに、組織の損傷には自己治癒力が働き、法律上の人格は、他の人格に対してあるいは、社会組織に対する連帯感もなければなりません。それは、システムといえる組織でなければ不可能ですから、経営組織は、必然的に、法律的人間であっても、その日常行動は個人の人間に良く似た実活動が必要になります。 またシステムには、システムを機能させるための思想や精神が必要です。システムエレメントを構成する一部分の人間の意向と全く異なります。システムはパーツあるいは、エレメントの、複合で成立しますから意思表示は、常にブロックや、エレメントの衆知一致の原則でなければなりませんし、間違いが発生すれば、自己治癒機能が充分に働かないと、生命の危険が起こります。
以上のシステム論は、経営管理の目的にそった組織と、行動を、管理機能として創るための方法論ですから、必然的に、企業の目的や資源組織などの計画に考えをおよばさるを得なくなります。 つづく
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