データを集めたなら、正しい分析が出来るように、データを整理します。多くの場合、集めたデータは、膨大な量となります。これを徹底的にふるいにかけたり、内容を理解することは、わかりにくく困難です。事実資料が主として、名義尺や、数量に関するものであれば、コンピュータを利用して整理することが出来ます。多くの会社は経営情報システムを持っております。それは、専らデータの分析と、経営者へ計画化や意志決定に役立つ情報を、伝えることに使用しています。
データの組立を一歩進めたシステムがオペレーションリサーチです。
複雑なモデルもコンピュータを使って解くことが出来ます。オペレーション・リサーチ(OR)は、多くの変量が扱えるので、数式を解けば、予想される変量の個別的結果ないしはいくつかの変量の総合結果を予測することが出来るのです。 この情報のおかげで、需要を満たすと同時に数億円以上の経費を節約する計画を立てることが出来るようになります。これらの事実が一切わからず、事実と事実を相互に関係づけることが出来なかったら、部品によって顧客の要求を満たせない場合もでて来るでしょうし、さもなければ在庫過剰となって、在庫投資で大損害を被ることになります。 数量にばかり頼ることの危険(ORないしコンピュータ・データを利用する場合に陥りやすい落とし穴)です。その例としては、問題を解く鍵となるものがなかなか掴めないことが多いことです。プランナーは、データ集めの一環として、従業員の士気、会社に対する世論、地域社会との関係、計画に影響を及ぼしそうな政府の措置、関係者などの計画の受けとめ方、といった問題にも気を配らなくてはなりません。
これらの掴みにくい要因を明確に捉える方法としては、管理者の個人的「感情」に頼るほかに、最適の方法が幾つかあります。調査は、従業員態度調査とか世論や、対地域社会関係の分析を、専門にしている外部のコンサルタントに依頼します。 計画化を担当する管理者は、計画そのものの定式化を始める前に、筋書きは全部理解している言う、確信がもてなければならないのです。しかも、その確信を持つことで、次の段階にすすむことが出来るようになります。この項終わり
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