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能力開発の技法『脳力開発の手引き』

能力開発技法

【解説】
脳力開発とは城野宏氏の提唱する、脳 を最大活用、かつ、楽しみの人生を目指す実践行動学のことです。ここに上げた十一の手引きを身 につけることをその中心にしています。
 脳力開発は、大脳生理学的に、百四十億近くあるという脳細胞のすべてを、万遍なく使おうとい うことを目的にしています。大脳は、右図のように、前頭葉、頭頂葉、側頭葉からなっています。
 そして、以下の十一の手引きは、この三つの部分に分類することが出来ます。
 前頭葉;精神的姿勢の面
     手引き1〜3項
 頭頂葉;思考法
     手引き4〜8項
 側頭葉;記憶
     手引き9〜11項
 そのため、11の手引きを実行に移すということは、大脳をまんべんなく使うことになります。

【手引き】

  1. 自分から主体性をもってやる姿勢をつくります; 依存心の姿勢をやめる。人のせいにしたり、愚痴を言うのも結局は人頼りの姿勢です。
  2. つねに進歩発展をはかる姿勢をつくります。;進 歩発展を阻害する要因は、失敗を恐れる、面倒くさいと思う気持ち、自分をよく見せようとする見 栄、現状維持の怠慢、自分の欠点が見えない、そして他人にたいする優越感などです。阻害要因を もつと行動が鈍ります。自分を伸ばすためには、これらの気後れを振り払い、とにかく前に出るこ とです。
  3. 他人の利益を考えます。;自分の利益しか考えな い姿勢をやめます。人の利益を考えることによって、自分もはじめて利益を得ることが出来ます。 「情けは人の為ならず」の諺のように、人に情けをかけることによって、他人に情けをかけること が巡り巡って、自分に返ってくるという考え方です。
  4. つねに中心点を明らかにして、中心の骨組みで考 える習慣を作ります。;混乱する思考から逃れられます。戦略とは、中心の骨組み、つまり構造の 最も大事なものです。
  5. つねに両面とも考え、どちらが主流であるかを考 える習慣をつくります。;決して片面思考に陥ってはなりません。例:ある投資をすれば、うまく いく可能性と、まずくいく可能性の両方を考え、そして、どちらの可能性が大きいか、冷静に見極 めます。
  6. 立場や観点を整理して、多角度から考える習慣を つくります。;立場と同時に希望も理解します。
  7. 確定的要素から出発して考える習慣をつくりま す;事実と推測を混ぜ合わせず、頭と足を使います。事実を確認します。
  8. 行動のつながりで考え、具体的に考える習慣をつ くります。;抽象理論だけで”わかったつもり”にならないようにします。
  9. 得た知識はすぐ使う習慣をつくります。;ペー パードライバーにならないように。
  10. 出来るだけ沢山の「物事」に首を突っ込む習慣を つくります。
  11. 出来るだけ沢山の人と接触する習慣をつくりま す。
【参考】脳力開発入門;城野宏監修、脳力開発センター
    脳力開発指針集;城野宏監修、脳力開発センター