ゴーバニックランド
記念すべきゴーバンズのメジャーデビューアルバム。ぼくの手元にあるのは94年再発売のQ盤。
'88年5月21日発売
HAPPY BIRTHDAY
- デビューアルバムの一枚目にまさにふさわしい選曲(パチパチ)。こんな風に誕生日を祝ってくれたらサイコー嬉しいよねえ。「キラキラ」とか「バッチリ」といった擬態語は陳腐な表現になりがちなんだけど、この曲の中では活き活きと踊っています。
ざまぁカンカン娘(ガール)
- これがデビューシングル。とにかくノリノリ。ゴーバンズの曲に出てくる元気でしたたかな女の子像のひとつの典型。作曲に友森昭一さんが参加しています。アルバムに1ヶ月先行して '88年4月21日発売(c/wマーブル・トゥルー)。
I LOVE YOUのみ!ベイビーボーイ
- 大好きなんだけどフラれちゃう、とっても悲しいんだけど最後まで笑い通そうとする。それがまた悲しかったりして...純愛と爆笑がテーマというゴーバンズらしいラブソング。
アイ・アイ・アイ
- こどもの頃聞いたおとぎ話のロマンティックな世界、当時はなんの疑問もなく聞いていたのに、おとなになるとそんなにうまく行くワケないなんて、ひねたことを考え始めてしまう。メアリーポピンズが風に乗り遅れたらとか、シンデレラが靴を脱ぎ忘れたらとか...そうしたら物語はどんな風に変わって行くだろうって考えたら、空想の世界はまたまた広がってしまう。森若さんは、ヒネって考え出したら止まらないタイプなんだなコレが...
悲しきメビウス
- 帯状の紙の両端をつないで輪を作る。そのときに両端を半回転ねじってつなげるとメビウスの輪のできあがり。表をたどって一周するといつのまにか裏側にたどりつく。逃げているつもりで走っているうちにいつのまにか追いかけている、そんな関係がこの悲しきメビウス。なんで「悲しき」なのか、それは追いかけているつもりで実は追いかけられているというのは、主人公の妄想(?)の世界の中だけのできごとだから。現実の世界では、追いかけても追いかけても、彼には追いつかない...
ムービーショウでラ・ラ・ラ
- 映画のような恋をしたいとよくいいますが、主役を途中で取られちゃうってこともあるのね。レトロっぽいピアノがお洒落。インディーズ時代からの持ち歌です。
シャンデリア・ダイヤモンド・スターダスト
- 光輝くダイヤモンド・スターにはなかなか手が届かないけど、恋にはちょっとくらいスリルとサスペンスがなくちゃね、っていう森若ちゃんらしい負け惜しみ。でも絶対手にするんだ!っと思いっきり気合を入れてみたりする。真っ暗な夜空に星屑のシャンデリアをひっくり返すという情景は、きびきびしたリズムのロックにぴったりです。
おどろう!!
- ぼくはこの曲にKOされたのが、ゴーバンズとの長いおつきあいの始まりです。初期のゴーバンズの中で「エレキ天国」と並んでイチ押し!。コード進行ははまるっきりストーンズのGET OFF OF MY CLOUD でノリノリ。いろんな街に行って歌って踊っているロックねえちゃんが主人公。こんな楽しいこと、自分だけで一人占めできないから、もっとみんなで楽しもうよ!と聞いててほんとにハッピーになってしまう歌。これってまさにゴーバンズそのもの。森若さんが根っからのロックねえちゃんで、みんなに歌と元気を届けるために生まれてきたんだって確信してしまいます。
テレフォンコールで抱きしめて
- 作曲は THE SHAMROCK なんだけど、シャムロックって思いっきりビートルズルック、マッシュルームカット、リッケンバッカーのギターにヘフナーのバイオリンベースの二人組。スマッシュヒットしたデビュー曲は「It's My Love」でしたね。この「テレフォンコールで抱きしめて」は、英語と日本語の頭韻のセットを繰り返し用いるちょっとした言葉遊びがユニーク。
パープルムーン
- 現代流かぐや姫の歌。話は脱線しますが、かぐや姫といえば、ビデオ「ザ・ヒットパロディーズ」の「あいにきて I NEED YOU」の紹介部分の寸劇見たことありますか? 谷島:姫、森若:婆、斉藤:爺の豪華キャスト。みなさんも一度見て笑ってください。
バンパイア
- 12時を過ぎるとカレを襲いに行く怪物に変身することを想像している可憐な少女。ほんとの彼女は、彼のことを思いつめているんだけど、声をかけることもできないのに...
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