御嶽山記録 2004年7月19日 |
コースタイム
10月19日 木曽福島駅10;40=11;35御嶽ロープウエー=飯森駅12;10〜13;00八合目女人堂13;15〜15;30賽の河原避難小屋
10月20日 賽の河原避難小屋5;40〜五ノ池小屋6;25〜6;55継子岳7;05〜五ノ池小屋〜魔利支天乗越8;15〜魔利支天8;40〜賽の河原避難小屋9;25
〜剣ヶ峰10;20〜11;50田ノ原12;45=14;00木曽福島駅
ロープウエー鹿ノ瀬駅 花壇と御嶽山 |
10月19日 晴れ 長野に所用が出来たため、御嶽山に寄り道してゆくことにした。金曜日、新幹線で長野へ、特急しなのに乗り換えて木曽福島駅に下りた。御岳ロープウエー行きバスを待つとマイクロバスがやってきた、団体さんようかと思うと、これが路線バスだった。 往復だとロープエー代も付いて5400円のところを4000円と大分お得なチケットですが田ノ原に下る予定なので片道のバス代1500円を支払った。ロープウエー代は片道1200です。 10人ほどの団体さんが一緒に乗った。鹿ノ瀬ロープエー駅の駅前の花壇がきれいです。 標高2150mの飯森駅は肌寒い、観光客は沢山いたが登山者は誰もいません。展望台で中央ア、南ア、を眺める。乗鞍岳は見えるが奥の北アは見えません。トイレで水を500mlほど補充して歩き出す。左奥の登山口には本日のロープウエー最終は16時30分と書かれていた。 木材チップの敷き詰めた道から階段道と歩き固められた道は広くて歩きやすい。覚明行場小屋に着き、通り抜ける。 直ぐに百間滝への遊歩道を分けた。観光客が5−6人が下ってきた。抜けるような空の青空にダケカンバの白い幹が映える。8合目女人小屋のベンチで昼食休憩をしていたら登山者が一人降りてきた。この後もう一人下山者にあった以外は誰にも会いませんでした。 |
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八合目、女人堂で 御嶽山 |
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崩壊した3本渡る 右奥に斜上する登山道が見える |
8合目は乗鞍岳と前穂高岳、奥穂高岳、槍ヶ岳の展望、八ヶ岳、中央アルプス、南アルプスがの良い展望台です。ここで登山道は分岐している。赤茶けて草木のないごつごつとした峰が連なる御嶽山を仰ぎ、右の三ノ池の道をたどる。もう紅葉は終わり、ナナカマドの赤い実だけをのこしていた。眼下に開ける開田高原を眺めながら高度を上げる。谷に向かって下り始めると道が荒れてくる。 荒々しい谷は下に向かって紅葉がまだきれいで夕日が差すところと日陰のコントラストが微妙なあじわいを見せてくれる。 崩壊した沢のゴーロを横切ると急登が始まる。木段で電光を切って登る。山腹に白い建物が見える、これは三ノ池避難小屋でした。 水が流れる小沢を渡り、ひと登りで三ノ池避難小屋に着いた。小屋は狭く泊まるには快適とはいえない。 こんな高所にしては立派な池です。左のハイマツ帯を登る。見下ろすと外輪山とハイマツと池が箱庭の雰囲気です。 |
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三ノ池 |
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夕日に照る 乗鞍岳、槍ヶ岳、奥穂高岳 |
二ノ池への案内に従い大岩のゴーロ道を斜上する。外輪山の上に出るとうっすらと白い富士山が見えていた。荒涼とした砂礫が広がり、二ノ池新館小屋と二ノ池小屋が見える。その先に剣が峰が近くなった。賽の河原避難小屋は直ぐ下に見えている。 避難小屋にザックを置いて雛くれる前に展望をしようと魔利支天乗越しに行ってみた。山頂が白い富士山が夕日に照ってはっきりと見える。二ノ池、継子岳の後には乗鞍岳、槍ヶ岳、奥穂高岳と重厚な山並みが重なっている。 御嶽山の影絵も見られた。 この付近はドコモ携帯が通じたので明日の天気予報を確認すると晴れ、降水0%と最高の予報です。 小屋に戻り食事の支度をするが寒いのでテントを張った。 夕食は恒例の駅弁です。今回は軽量化でアルコールはなし、ちょっと寂しいががまんです。 夜半過ぎ強風が吹き荒れる、何も遮る物のない荒地の鞍部は風通しがいい、小屋の縁の下からも吹き込んでテントの中でも寒い。 時々何かが小屋にぶつかりその音と寒さで熟睡が出来なかった。 12時半に外にでてみると満天の星に見とれ、寒い中でしばらく眺めていた。三日月もほど良い明るさでした。 |
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賽の河原避難小屋 テントを |
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飛騨山頂から 五ノ池、四ノ池、継子岳を見下ろす |
10月20日 晴れ 5時に起床するが寒かった。ガスコンロの自動着火が作動しません。ライターも火がつきません。ライターをポケットで暖めて漸く着火しました。 火力が弱いのでコッヘルの蓋にテルモスのお湯を少し入れそこにボンベを置くと見違えるように燃え出した。 残りのおにぎりを雑炊にして朝食にした。 魔利支天乗越に登ると鞍部の狭い岩の間に一張りのテントがあり、人の声がしていた。夕べは寒かっただろうと思う。 飛騨頂上で日の出を眺める。甲斐駒ケ岳付近に昇るご来光と雲海は神秘的なものがあった。 乗鞍岳、北アルプスも昨日より鮮明に見えている。 これから巡る五ノ池、四ノ池、継子岳と五ノ池小屋を眼下に見ながら下降をする。 五ノ池小屋は閉じてひっそりとしている。水の少ない五ノ池はうっすらと全面結氷していた。 |
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白山が雲海に浮かぶ |
五ノ池小屋の裏で濁川温泉への道を見送って継子岳に向かう。濁川温泉からも登って見たいと思う。 ザックザックと誰も歩いてない霜柱を踏む音に小さな喜びを感じる。 もう少し日が昇るとこの感覚はないだろう。 継子岳の山頂に着く。雲海に白山が浮かぶ、天気が悪いとき登った白山にはもい一度登りたい。 岐阜県側の小さな起伏の中に見えるのは濁川温泉、チャオスキー場だろうか? ほとんど水のない四ノ池は爆裂口の様子をはっきりと見せている。魔利支天が大きく見える。 四ノ池を周回するように鞍部に降りると四ノ池から流れ出す沢は一面氷だった。 登り返す付近にはクロマメノキが多く、丁度、霜にさらされた黒い実は食べごろでとても美味しかった。 魔利支天乗越に戻るとまだテントがそのままだった。
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継子岳で 四ノ池と魔利支天、左奥が剣ヶ峰 |
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魔利支天 |
魔利支天に向かう道は鋭い岩陵尾根のやや下側をトラバースするように棚になった道がある。一部大きな岩の下をくぐるところもあるが道はしっかりとしていて。最後少し岩場を登ると山頂に出た。 継母岳が鞍部から一気に立ち上がり鋭い峰を作っていた。 今まで霞んでいた八ヶ岳がはっきりとしてきた。 魔利支天を後にして避難小屋の戻り、デポした荷物をまとめて一晩お世話になった小屋を後にした。 ガスったら迷いそうな広場の石ころ道を下る。途中で単独者が休憩していた。カメラの電池切れで困っていたので予備に持っていた単三電池をお渡しして分かれた。 二ノ池新館小屋を通り過ぎて二ノ池小屋に着くと、エメラルドグリーンの二ノ池が迎えてくれた。 周囲が荒涼としたなかに命の泉のようです。 もうシーズンオフか誰もいない静かな池で一休みをした。
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右側に鋭いのが継母岳 魔利支天から |
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剣ヶ峰 二ノ池、継子岳をバックに |
剣ヶ峰に向かう陵線に出ると急に賑やかになった。ここまで2人に会っただけの静けさも、観光地の一角に飛び出して終了です。 階段を上って御嶽神社にお参りする。山頂の記念写真のシャッターを押してもらった。 山頂からの360度の眺めは良く、雲海も朝方より上方にまで上ったがきれいな風景をかもし出している。 バスの時間を考えるとあまりノンビリ出来ないので急いで下山開始する。 上りの人が圧倒的に多いので、下りは思うほどスピードが上がらない。12時45分のバスに乗り遅れると3時間の待ちとなるので 焦りながら下った。降りてみたら45分も早く降りてしまった。 観光センターでラーメンを食べながらバスを待ったがこのとき汗をかいたままだったのが悪く風邪を引いてしまった。 センターの寒暖計は5度だった。冬場は特に着替えるのを惜しまないことです。 明日で運行終了のバスに乗ったのは一人だけで運転手さんと雑談をしながら福島駅に着いた。 バス代は1500円でした。木曽福島駅は宿場祭りのイベントがあってとても賑やかでした。 名物の五平餅買って電車に乗った。 |
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明日が今季の最終運行のバスに乗る |