浅間山(前掛山) 平成25年1月7日 晴れ穏やか  

 浅間山の記録 2011年10月2日の記録

コースタイム
浅間山荘7;40〜9:35火山館9:45〜避難豪11:25〜12;00前掛山12;20〜12:35避難豪12:55〜内輪山淵13:10〜火山館14;15〜15;40浅間山荘

 
浅間山荘の脇
鳥居をくぐり歩きが始まった
昨日は巳年に因み蛇骨岳に登り、まずまずの天候で幸先の良いスタートになった。道の駅くるみの里雷電で車泊をして明日の予定を相談する。 候補地は浅間山、御座山、水ノ塔山ー篭ノ登山を検討する。天気も午後の3時ころまではよさそうなので、浅間山をメインに決定して就寝した。
5時起床する予定が目が覚めたのが6時過ぎていた。
急いで朝食を軽く済ませる。、テルモスにお湯を詰めて、昨日下った道を浅間山荘に向かった。

山荘の駐車場には誰もいませんでしたが、直ぐに2台がやってきました。平日ですがやっぱり百名山の威力はすごい。早朝にあった雲もすっかり取れて山荘から八ヶ岳、中央アルプスがきれいに見えていた。
昨日、下山した人がとにかく風が強かったといっていたので強風だったら得意の即撤退も視野に入れて歩き出す。

出だしからアイゼンをつけて山荘横の鳥居をくぐる。
沢には赤茶けた水が流れ、昨日入った天狗温泉の色を思いだす。林道のような広い道を緩やかに登り、
不動滝コースとの分岐で山道になった。
滝コースは下山によることにして尾根コースを登った。

火山館に着く
 
 カラマツ林が疎林になってカモシカ平に出ると、溶岩の壁が荒々しい岩が頭上を覆うようになる。
沢底の向こうに仙人岳の三角錐が尖がって見えていた。沢の右岸の斜面をトラーバースし、左岸の斜面に乗り換えるとそこには鳥居と火山館が建っていた。別荘のようなこぎれいな建物です。両サイドに岩陵が迫っているところです。
一休みして小屋横の浅間神社に一礼して歩き出す。
すぐに、湯の平の平原に出て、風景が変わる。左側には切り立つ岸壁が屏風のように続く、見上げると青い空が抜けている。
奈落の底で開けた空間を覗いているかのようだが、威圧感はない。草すべりからの道が合流する。昨日、トーミノ頭で見た怖い尾根を下ったトレースがあります。
再び樹林に入ってJバンドへの分岐を過ぎると、カラマツの木が小さくなり遮る物がなくなる。浅間山が斜面となって足元に流れて込んで来る。秋に見た風景とは一変し別空間に押し出された感覚です。

湯ノ平
中央部付近で草すべりからの道が合流する
 
 
浅間山が
溶岩流の流れ落ちた跡がほぼ等間隔にスジをなして山頂より白き模様をなしている。いよいよ、草木もない雪の斜面をひたすら登るようになる。昨日歩いた外輪山がだんだん下に見えるようになる。
心配していた風は弱く、しかも後からの南東の風です。しかし中腹を過ぎると時折強風が引き抜けて足元の粉雪を吹き上げる。

傾斜も厳しくなる。立ち止まる回数が増えてきた。斜上する正面には白根山とスキー場がその奥には志賀高原の岩菅山ー烏帽子岳ー笠法師山が際立って白く、まだ登ったことのない山域に魅力を感じます。
高度が上がるに伴い苗場山、上越国境の山並みが見えてくるのがうれしい。
避難シェルターに着く、先行していた若い男女は本峰に向かって行った。
 
 
一番の急斜面
地吹雪が足元をすくう
 
前掛山へ
美しい陵線
 シェルターで眺めると前掛山へのほうが切り落ちた淵と雪尾根が美しく、本峰は瓦礫が目立つ平凡な尾根に見えます。
事実は帰りこの本峰への最初のピークまで登ってみて、初めて違いが分かりました。
崖の淵に伸びる純白の細長い道をゆっくりと登り前掛山の山頂に着きます。

穏やかな天気、風も強くありません、この山でこの季節では最高に良い日に恵まれたと思います。
北側には本峰が横たわるため展望は出来ませんがそのほかは全く遮る物はありません。活火山の上ですからあるのは石ころ、瓦礫だけです。目線はすべて山並みだけです。
四阿山が大きい、その左に高妻山のピラミッドが目立ちます。
南側は逆光で少し難いが金峰山の後には富士山が、やっぱり高いです。
 
左が四阿山、右が白根山、岩菅山


 
黒斑山の外輪山
後には北アルプスー後立山の
白い壁が

前掛山の山頂
本峰をバックに 
 
噴火口と内輪山

 シェルターに戻って昼食休憩をした。後は下山だけだがこんな良い天候は、またとないかも知れない、そこで登山禁止になっている本峰への道を登り噴火口の淵までいてみることにした。こちらは雪は少なく瓦礫が出ているため歩きにくかった。
20分ほど登ると噴火項のヘリについた。大きなお釜の底から煙を吐き出す、息をつく眺めです。

ここに立ってみると前掛山が低く見え、中輪山と分かる。昨日の黒斑山が外輪山で今いるのが内輪山だということが分かった。
ここからだと北側の上州武尊、日光方面が見えました。
下山は始めのトレースがはっきりしませんが適当に降りるとやがて踏み跡にでた。急傾斜のところを注意するとあとは楽チンで早い、不動滝を見物して浅間山荘に戻った。放し飼いのポニーが車のところを歩いていた。

帰り道でサンセットのショーも見ることが出来た。シルエットの槍ヶ岳が印象的だった。
2日間、天候に恵まれ今年は良い年になりそうだ。還暦と古希の二人旅を祝福してくれたようです。
 
サンセットショウで今回の山行が終了した