高野山ー伯母子岳ー三浦口 (熊野古道 小辺路その1) 平成25年11月4日ー6日
コースタイム
11月4日 東京ー新大阪ー新今宮ー橋本ー極楽橋ー高野山ー蓮花院(泊)
11月5日 蓮花院6;00〜水ヶ峯分岐9;00〜大股バス停11;00〜伯母子岳13;40〜上西屋跡14;45〜15;20テン場
11月6日 テン場4;20〜待平5;35〜三田谷橋6;05〜6;20三浦口バス停6;51=7;24上野地7;25=9;00五条駅=京都=東京
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大門をくぐると高野の町 |
11月4日 遊び仲間の先輩が突然にご逝去され、お通夜2日(土曜日)に行われました。ほとんど同年でとても元気な方だったのでショックでした。 翌日は連休でしたが出かける気分ではありません。こんなときはお寺がいいかと高野山にお参りすることにした。 東京で新幹線に乗る、大きな雨粒が窓をたたく、新聞の楽天が初優勝の文字をなんとなく見つめる。新大阪につく。新今宮から高野山線に乗った。橋本で乗り換え終点の極楽橋へ、ここからケーブルカーで高野山駅まで持ち上げてもらった。 皆さんバスで移動するが一人、車道歩いて行きました。
アプローチは予想外にきれいな紅葉に、得した気分です。 バスに乗らないでよかった!!バス道とか別ルートのためほとんど車に合うことない。静かさも国道と合流すると列を成すようになった。 真っ赤なモミジにはっとする。大門をくぐるとみやげ物、食事どころの並ぶ門前街道になった。 伽藍中門が工事中で覆われている。その前にイチョウの落葉で黄色に敷き詰められた処にコウヤマキを売る小屋があった。 一束500円前後です。何に使うのか不思議だったが、ご仏前には高野山では必需品だと知りました
小辺路を歩くと沢山栽培されていました。 |
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コウヤマキを売る |
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イチョウの絨毯 |
蓮池に架かる赤い橋に導かれるように境内入る。木立を通り抜けると根本中堂の朱色、年越しにテレビでお目にかかっている風景が目に飛び込んできた。お参りを済ませて周辺を散策する。杉の木立に囲まれた多くのお堂が建つ、西塔の佇まいが気に入った。
年を重ねた重厚なお堂にモミジが色合いが自然です。 千手院バス停前の蓮花院が本日の宿、受付をして部屋にザックを置いて外に出るとポツリポツリと嫌な感じです。 通りの雑貨屋さんで傘を求めてから奥の院に向かいました。 狭い上に人と車が多く歩きやすい道ではありません。 雨傘を触れ合い、避けあいながら進んでゆく。一の橋案内所から参道に入ると杉木立で薄暗い、雨は一段と激しくなった。 赤い雨具とオレンジのビニール傘のツアーの団体さんが前を行く、なかなか抜けません。 大名家の墓が並び説明が肝あるが落ち着いて見られなかった。
司馬遼太郎の碑に「この宗教都市がじつは現実のものではなく、空に架けた幻影ではないかとさえ思えてくる。 まことに、高野山は日本国のさまざまな都鄙のなかで、唯一ともいえる異域ではないか」 と記されていた。実に不思議な空間を感じた。人ごみのない静寂な高野山を見てみたい。 |
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モミジとお堂 いい感じです |
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ここが小辺路の入り口 |
11月5日 宿坊では6時半からお勤め、7時に朝食となっていたが、夜明けを待って歩き出すことを前夜伝えておいた。 5時起床、まだ暗い、夕べの雨も止んいた。6時に玄関に行くと奥さんがお弁当を手渡してくれた。 出来たら朝食はお弁当でとお願いしておいたが期待はしてなかった。 有り難い、手を合わせて門を出た。小辺路への入り口を探す、朝も早く聞くのにも人もいない、そこにお店の人が出てきたので「ショウヘンロへ行く道を教えて下さい」と尋ねたが怪訝な顔をされた。間があって「それはコヘチではありませんか?」なるほど小辺路はコヘチと読むのだ。ショウヘンロでは全く分からないはずです。日本語は難しい。 金剛三昧院へ行く道をたどるように教えていただき無事に小辺路へ歩き出しました。 三昧院に寄り道して先に進んだ。 |
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朝日が輝きだした |
小辺路に戻り、ゆるやかの登る。空に明るみが差すころろくろ峠に着いた。真別所分岐で女人道を分けるとその先は林道に出て歩きやすくなる。 漸く朝日が薮の隙間に光を放つようになった。ダンコウバイが非常に目立つ、そのためか黄色の葉っぱが続いていた。
薄峠で大滝から熊野本宮への案内にしたがって下りの道になった。民家跡を過ぎて下りきると御渡川の赤い橋を渡る。 渓谷には紅葉がまだ残っていた。 一登りすると車道に出てしばらくして左に折れると、東屋とベンチのある休憩広場があった。 スカイラインに合流ところで朝食のおにぎりを頂いた。大きなおにぎりが2個と梅干、おしんこのお弁当がとても美味しかった。
お寺の奥山が早起きして握ってくれた温かみが伝わる。 ここからは車道を歩く、野迫川村への分岐付近は工事中だった。 |
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御渡川を渡る |
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大股バス停 |
水ヶ峯入り口で車道と分かれる。雑木の登り道は紅葉も残る明るい道だった。上りきると再び車道に出た。ここから舗装された林道だが紅葉がとてもきれいで心地よい、時折、紀伊の山並みが広ろがり眺めも良い。大股のバス停までどんどん下ります。 大股登山口の駐車場には姿の良いもみじが渓谷に張り出していた。
大股集落には宿もあるようです。民家の間の急坂を登る。 別荘のようなログハウスが出てきた。中には達磨ストーブが置かれ快適そうです。水取れますの札があった。 快適な落ち葉道を踏んで檜峠を通過する。伯母子小屋への分岐からは一直線に伸びる直登の道で伯母子岳に登りつきます。 展望は良いが不案内で山名はさっぱり分かりません。 小屋に下る。ここに泊まる予定だったが時間も早いのでもう少し先に進む。 伯母子峠を越えるとモミジもまだ見ごろで色の種類も増してきたように感じる。 上西家跡は紅葉した巨木に囲まれテン場には最高、頑張ってもう少し進んだ。 薄暗くなったところで山道にツエルトを張った。暗くなると鹿警戒してがピーピーとうるさかった。
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伯母子岳山頂 |
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三浦口のバス停 今回の終了地 |
11月6日 天気予報は夕方から雨降り、雨のツエルトはこの時期には辛い、三浦口で今回は終了することにした。 6時51分のバスに合わせてテン場を4時20分発った。真っ暗だが道ははっきりとして歩きやすいので左程の苦労もく歩けたのは幸いでした。 水ヶ元 茶屋跡はテン場によさそう、ここまで進めばよかったと思いながら通過した。 石畳の道に変わり、待平屋敷跡を過ぎる。つづら折れの道で急坂を折りきると三田谷橋に出ました。 三浦口バス停には6時15分についてしまった。35分、パンとコーヒーの朝食を摂りながら待った。 バスで上野地に行くと、五條バスセンター行きのバスが待っていて直ぐに発車した。 JRの割引を使うためJRで京都へ出た。 一気に歩き通しが出来なかったのが悔しい。 |