rFactor
3DVision Rating すばらしい(6段階の上から2段目)  Tridef対応

公式サイトのリンク(無料体験版あり)  Steamのリンク(無料体験版あり) 

RedBull F1チームや東京バーチャルサーキットなど

プロ向けのシミュレーターrFactor Proと同じ
アメリカのISI/Image Space Incorporatedが開発したレースシム。
PC向けのカーシミュレーションソフトとしてはスタンダード的な存在らしいです。

公式サイト版とSteam版が現在販売されており、両者は微妙にバージョンが違います。
Steam版は管理者として実行がいらず、4GB以上のシステムメモリをデフォルトで使え
マルチスクリーンの対応などが改良されています。

一方、ひとつのPCにModごとのrFactorをいくつもインストールする
ということはできなくなっているので
公式サイトバージョンを購入してこちらのフォームからSteam Keyを取得。
両者を使い分けるというのが賢いやりかたではないかと思います。

2005年発売と古いゲームで、しかもMod前提の作りなので
初期設定やMod導入のハードルが高いです。
公式サイト版はWindowsXP世代向けに開発されているので
現在のWindowsではランチャーを起動するのに「管理者として実行」必須だったりします。

設定のコツさえつかめればModによって車種、コースをどんどん追加できるので面白い。
Modとは英語のModificationの略でゲームデータに改変を加える
非公式のプログラムやデータの事を言います。
レースシムでは車両やトラックの種類を増やしたりするのによく使われます。

ただ非営利のチームによるModがほとんどなので出来ばえは玉石混交といったかんじ。
古いF1のModは挙動がシビアすぎてムリゲーっぽいものが多い。
ほんとうにこんなにシビアだったらニキラウダやアランプロストは凄すぎると思う。

プロのレーシングシミュレーター施設の筐体は
T3R SimulatorのAssetto Corsaなど一部を除いて
現状ではrFactorを採用しているようです。
10年以上前のゲームであるのに関わらず使われているのは
Modの豊富さに理由があるのかもしれません。
今後rFactor2やAssetto Corsaに対応車両やコースが増えれば
代替えが進むかもしれません。

一部ではrFactorの挙動をリアリティがないとする意見がありますが
設定が無制限にできるレースシムなので様々に調整ができます。
RealFeel FFB Pluginを入れてアシストを外すと満足な動きをします。

Mod探しなどの参考にさせてもらっているサイトがVirtual Motorsportsです。

3D立体視で走るニュルブルクリンク北コースや鈴鹿サーキット、タルガフローリオなどは
コースそのものの難易度が高いぶん
視差があることによる見通しの良さが利いて走りやすくなります。
ただ慣れないうちは目の疲れを感じやすいかも知れません。

大人の事情でF1を始めとするFIA公認のレーシングカーのModは
ダウンロードしづらくなっているのでrFactorで最近プレイしているのは
Shift Street ModやHistoric GT & Touring Carsなどの市販車Modです。

鳴門スカイラインをR32 スカイラインGT-Rで流すとなかなか面白い。


神戸淡路鳴門道の下りで鳴門にさしかかると見えてくる
ポカリスエットなどの壁面広告が再現されていて
3D立体視すると、バーチャル世界に迷い込んだような不思議な感覚が味わえます。

rFactor Proの窓口は英国のKangaloosh Limitedとなっているようです。
元はrFactorの挙動設定ファイルを吐き出すcarFactoryというソフトの開発者のようで
独学で自動車整備やコンピュータープログラミングを学ばれた方のようです。
しかしISIからどのような契約で委託を受けているかなど部外者には謎の部分が多いです。


rFactor2
3DVision Rating 3DVision対応(6段階の上から1段目)  Tridef対応

公式サイトのリンク      Steamのリンク(無料体験版あり)

ISIの新作レースシム。無料体験版があります。
コース:トーバン・レースウェイ
車:フォーミュラルノー3.5、1974ホーストン・ディッセンター(フォード・マーベリック)
が遊べます。

物理演算に特化したシムという印象です。
アップデートは物理演算に重点的に手を入れているようです。

タイヤモデルが高度すぎてMod開発者が持て余すほどの仕様。
おかげで有料Modを配布するURD(UnitedRacingDesign)など
一部を除いて車両Modの開発が滞っているのが現状です。

しかし適切に開発されたModは非常に細かいFFBで路面の状態を伝えてくれる優れたものになります。

グラフィックはそこそこでシェーダー周りにバグを抱えているようで
3D Vision Surroundなど特殊な使い方では画面にチラつきが出ます。



2015年11月14日にSteam版が発売されました。
既存の公式版rFactor2所有者もこちらのフォームからSteam keyを取得可能。
※Steam keyの発行は2017年1月31日までのようです。まだの方はお急ぎください。


build1084以降は非Steam版のアップデートは行われないので
最新ビルドで遊びたい場合にはSteam必須になるそうです。
また、Steam版のオンラインレースは2016年12月に無料化されました。

Beta版の最初のころはFFB(フォースフィードバック)が強すぎたりして
まともに走れないような状態でしたが
現在のビルドではまず普通にプレイできるようになりました。

ニュルブルクリンク北コースのModなどをAI相手に立体視プレイするとかなり面白いです。

AIはそこそこ賢く
Project CARS、Assetto Corsaなどと比べるとシングルプレイではアドバンテージがある気がします。

2015年10月に鳴門スカイラインのModがリリースされました。
Ctrl+=で3画面の調整をしてやると視界が自然になりrFactorより実際にそこにいる感があります。

製作者のTakachiさんのページ
「いつもの峠をゲームで走れたら楽しいかも」


2016年9月15日にオランダのLuminis社と合同で新会社Studio397を立ち上げ
rFactor2の開発をその会社で加速させる事が発表されました。

左がISIのDjon Camaj氏、右がLuminisのMarcel Offermans氏のようです。

Marcel Offermans氏がPitlanes.comのインタビューに答えたアップデートの計画は以下に要約されています。

 ・Studio 397はSteamのみのアップデートで最初のバージョンを2016年末にリリースする。
 ・新しいコンテンツはそののちに独立してリリースする。
 ・2017年の優先事項はDirectX 11とVRサポート
  そしてよりアクセスしやすいユーザーインターフェイス。
 ・有料コンテンツのための新しいシステム
  それによってライセンスコンテンツを増やすことが出来る。
 ・ハイブリッドシステムのシミュレーションを加える
  それを必要とするハイブリッドの車両を加える。
 ・オーバルAIの進化のため作業中。

2017年5月1日からDX11とVRのオープンベータテストが始まりました。
Steamクライアント上でrFactor2を右クリックしてプロパティ>ベータのタブから
"v1108-dx11-open-beta-"を選択するとインストールできます。
うまく動作しなかったら前バージョンにワンクリックで戻せるということなので
さっそくインストールしてみました。

Multiviewやブレーキのアサインが初期化されるなど多少の不具合はありますが
グラフィックはAssetto Corsaと比べてもそれほど遜色ないレベルまで来ました。
DX9時と同じトラックを走っていても違うModのように感じます。

Assetto CorsaのYEBIS 2に対してrFactor 2ではYEBIS 3
という日本のシリコンスタジオのポストエフェクト・ミドルウェアが採用されているようです。
光線の拡散具合が確かに似ている気がします。

3D Vision Surround時にセパンやセブリングVirtuaLMなどで
出ていたちらつきも収まって非常に快適です。
最初からこのレベルで出ていたらとも思えますが
Studio397はいい仕事をしているんじゃないでしょうか。

Modは少しの変更が必要、例えばオンスクリーンのUIプラグインなどは
今のままでは正しく動作しないようなので変更が必要になるようです。

将来的には現行の高度なタイヤモデルだけでなく
rFactorレベルのタイヤモデルの車両Modも実装可能なように
改修を加えるということなので、まだ少ない優良車両Modも
爆発的に増えることが期待できるかもしれません。

2017年マクラーレンの「WFG/ワールズ・ファステスト・ゲーマー」が開催されました。
マクラーレン主催のゲームコンペティションで最速の座を得たドライバーを
F1シミュレーターのテストドライバーに採用するという試みで
本戦のシミュレーター・ソフトウェアはrFactor 2が使われたようです。

競技車両としてマクラーレン650S GT3が使用され
この車両は一般にも最初の有料コンテンツとして発売されました。

またマクラーレンを含むGT3車両5台のパックが10月に発売されました。

2017年11月29日にフォーミュラE 2018車両と香港市街地コースのDLCが発売されました。
さっそく購入しました。rFactor 2はどんどん面白くなっている気がします。

2018年もマクラーレン・シャドウという名前でeSportsシリーズが組まれているようですが
スマホゲームでも参加可能だったり間口を広げたものになっているようです。

SteamのrFactor 2 Storeのリンク



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