・町内会バレーボールチームに加わった!!・
畑に夏野菜の苗もしっかり定植し終え、これでいつ仕事のピークが来ても恐くな
いぞ!と思いつつ、満足しきった精神状態でわが家の菜園をボーっと眺めていた
私に声を掛けてきたのは仲間のBさんだった。「私、町内会のバレーボールチー
ムに入っているんだけど今度見学に行きませんか?」と言うのだ。えっ!バレー
ボール!!!よりによってバレーボールである。私のくら〜い小学校時代を思い
出させる魔力の言葉「バレーボール」。ああああああああああああああああああ
あれは小学生の何年生の事だったか。当時「アタックナンバーワン」というアニ
メが大流行。それに加えて前後関係は定かではないが「サインはV(ブイ)」も
漫画がドラマ化されてバレーボール人気に拍車がかかっていた。休み時間には狭
い校庭のあちらこちらで子供たちが輪になって一つのボールを打ち合う姿があっ
た。もちろんこの私も輪に加わっていた。しかし、私の手は極度のサル手でボー
ルを打とうとして両腕を合わせると、肘から下が思いきり外側に開いてしまい、
ボールを受けると妙なところに飛んでいってしまうのだった。私にボールが回っ
てくる度に打ち合いが中断されるようになると、次第に友達がボールを回してく
れなくなってしまった。仲間に加わっているのにボールが回ってこないのは淋し
いが、せっかく回ってきても「また失敗したらどうしよう・・」と焦るので数少
ないチャンスをものにできない悔しさもあった。ああ、情けない。そして、とう
とう友達に印篭を渡されるときが来た。「もう!ちゃんと打てないんだったら仲
間に入れてあげない!」とバレーボールではリーダーシップを握っていたYちゃ
んが目をつり上げて私に言ったのだ。私は仕方なく輪から外れた。バレーボール
ブームが早く去ればいいと思った。それがコンプレックスとなってバレーボール
には金輪際近づくまい!と心に決め、中学・高校時代はテニスクラブに所属。ま
あ、「エースをねらえ!」も流行ったんですけどね。ああああああああああああ
月日が流れ、まさか菜園でBさんの口からバレーボールと言う言葉が飛び出すと
は!しばし呆然とする私だったが、Bさんはお菓子教室にも誘ってくれた恩人で
もあるので無碍には断れない。それに町内会バレーボールチームは人数が足りな
くて試合にも出られない状態にあると聞いたので、数合わせにでもなればいいか
と考えてとりあえず見学に出かけることを承知したのだが。しかしこれが後々大
変な事になろうとは・・・。あああああああああああああああああああああああ
Bさんの話をボーっとした頭で聞いていた私は、練習は2週間に1回だけと早と
ちりしていた(実は、各週の水曜日の夜と毎週日曜日の午前中に練習は行われて
いたのだ)。そして、奥様方が「そーれ!」なんて具合に楽しんでいるのだとば
かり思って練習に参加してみるとこれがまた大違い。男性が3名ほど練習に加わ
り、たたきつけるようなボールもバシバシ飛んでいる。柔軟体操だけであとは見
学と決め込んでいた私だったがバレーボール未経験者と聞いて、そのうち1人の
男性がマンツーマンで基礎を教えて下さることになってしまった。ああああああ
まずはアンダーから。「もっと腰を落として!膝を使って!腕だけでボールを打
たない!ほら、膝のバネを使って体全体でボールを打って!テニスも膝のバネを
使ったんでしょう!同じ事だよ!足は肩幅に開いて!もっと低い位置でボールを
拾う!」いきなりかなりたくさんの注文を出されるが、戸惑う暇もなくボールが
飛んでくるので機会仕掛けのロボットのようにボールを打ち返した。不思議なこ
とに数回に一度ぐらいはまともにボールが相手に返っていくので嬉しくなってい
た。そして、トスの練習が始まった。これにもたくさんの注文がついた。お次は
サーブだ・・・。ああああああああああああああああああああああああああああ
見学のつもりで行ったにも関わらず2時間ほどみっちり練習をしてしまった私は
帰る頃には膝が笑い、ふくらはぎはパンパン、腕はムラサキに腫れ、両モモはす
でに筋肉痛状態だった。それもそのはず、スポーツなんて20年ぶりだもの。
そして、その翌日。朝起きあがろうとしたら体全体がミシミシ・ギシギシしてい
た。トイレに座るのも大変。床に座るのも、立ち上がるのも大変、階段はもっと
大変!といった状態となった。そして、このものすご〜い筋肉痛はその後2週間
近く続いたのである。ああああああああああああああああああああああああああ
先日、2回目の練習に行った。用事があったので1時間程で練習を切り上げたの
が幸いしたのか、手は腫れず筋肉痛もほとんどなかった。この調子でいけば体も
徐々に慣れて行くのだろうし、何よりもバレーボールコンプレックスが解消され
るかも知れない。子供時代のトラウマ(大袈裟ですか?)の一つから開放される
と思えば筋肉痛もなんのそのだと思えるようになった。あああああああああああ
実は先日の練習日にマンションの親しい奥様をバレーボールに誘った。だって私
一人が初心者ではつまらないではありませんか。すると彼女は目を輝かせて言っ
たのだった。「私、バレーボールやりたかったんです。中学・高校とやっていた
ものですから。でも、知っている人が誰もいないところは嫌だなぁと思って、二
の足を踏んでいたんですよ。誘ってもらってよかった〜。」というわけで、初心
者は相変わらず私一人だが、そのうち稲妻サーブだって打てるようになるかもし
れませんよ。(1999.5.29)ああああああああああああああああああああああa
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