・ごった煮のガーデニング・

昨年あたりから、ベランダで花を楽しむようになった。菜園では野菜を作り、ベ
ランダでは花を育てる。なんとも優雅な感じだが、仕事が込み合う時期には両方
をこなすのは結構シンドイ。晴天が続くと菜園やベランダから「み、み、水を下
さい」と呼ばれているようで妙に落ちつかない。しかし、そんな苦労もなんのそ
の。野菜づくりには収穫の喜びがあり、花には最初の一輪が咲いたときのトキメ
キがあるのだ。
さて、「類は友を呼ぶ」とは本当によく言ったものだと感心する。ことにお花に
関しては「まさにそのとおり!」と、言いたい。「ベランダでちょっと花を育て
ているのです」と知人、隣人、友人に話をすれば、花好きの人は「これ、もって
る?あれ、知ってる?」と言う具合に話に花が咲き(?)最終的には株分けなど
もして下さる。花の好きな人は花を増やすのが上手い。そして、人にプレゼント
するのが好きな人も多い。その証拠に、わが家のベランダは人様からいただいた
花々で溢れかえっている。野菜だけを育てているときには花をもらうことなどな
かった。それが「花が好きです」と言った途端に品種が増えた。気が付くとごっ
た煮状態のベランダになっていた。
この辺でちょっと自分の個性を打ち出したい!私の好みに合った花だけを選びた
い!と思うのだが、「はい、これ、どうぞ」と言われると「ありがとう」となん
でもいただいてしまう。見ると欲がでてしまうのだから仕方ない。そして、不思
議なことにいただいた花はなんでもすくすく育ってしまうし、株分けすればどん
どん増えてしまうのだ。そこで私も花好きの人に出会うと「これ、いらないかし
ら?」って聞いてみることにしているのだが、皆さんガーデニングでは私の先輩
格に当たるので、わが家の花たちはなかなかお嫁にいけないのだった。
(1998.7.25)

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