これは有名な曲なので、知ってはいたけど、この演奏はなんだか奇妙だ。妙にピアノが甘ったるい。ベートーヴェンは甘いメロディとか結構出てくるけど、それを真正面から甘ったるく演奏されると、デュ・プレの暗く重いチェロと妙な一体感となっている。決して悪くない演奏なんだけど、どこか微妙だ・・・・・・。チェロと、ピアノの二人があっち無為補遺をしながら演奏をしているように感じたね。
この曲も上記と同じ印象だ。ただ、こちらは聴いたことのない曲だったので、いまいちつかみ所が分からなかった。そういう意味では残念だね。
これは、ピアノがバレンボイムということもあるし、ライヴということもあるので、なかなか緊張感のある演奏となっている。前のCDのヘンデルの主題による曲と同じで、これも他人の曲の主題による変奏曲だ。今度はモーツァルトだそうで。ネタがネタだけに、バレンボイムのピアノがなかなか良い。非常にかわいらしく鳴っている。
こちらも上記と一緒だが、曲自体が多彩な内容なので、それだけ分華やかとは言い難いが、充実した内容で聴ける。若い夫婦二人の感情表現の赴くままのプレーは趣があるね。
これは全6曲の組曲だけど、出だしの1曲目が非常に有名だね。無伴奏のチェロの曲ということで、デュ・プレのチェロをこれでもかと堪能できたのだけど、いつも重厚なチェロを聴かせてくれるデュ・プレさん。こうやってチェロだけ聴いていると色々な表情の非常に豊かなチェロを弾く人なんだなということが分かったね。重厚なんだけど、ニュアンスが非常に柔らかく、耳座ウェありの良い曲に仕上がっていたね。
続いては第2組曲だけど、こちらも全6曲。これは上で指摘したニュアンスの柔らかさのおかげで、まるで捕まえようとしてもなかなか捕まえきれないウナギのような印象を受けたね。デモね、個人的にはすばしっこいチェロが印象的な3曲目が印象に残ったね。
これは笑消費あの野演奏が平板だったため、面白味には欠けたモノの、チェロはドライヴしまくっていたので良かったかな。最後の第4楽章が短くて格好の良いフレーズをびしっと決める楽章なのだけど、ピアノがいまいちだったためにこぢんまりとしてしまった感があるね。
さて、上記のヘンデルの曲の主題による変奏曲だ。一番最初の主題の部分は例の有名な「見よ 勇者は帰る」で、それをバレンボイムがかわいらしくピアノで奏でるモノだからなん残っちゃと思っていたら、変奏部分にはいるととたんにベートーヴェンらしいフレーズがバリバと出てきて、夫婦のコンビネーションも良くなっていったね。途中主題が戻ってくるのだけど、なんかこの二人にかかると、ポップス風のアレンジに聞こえなくもないね。ただ、これは珍しく演奏が薄い。これはライヴなので、ならではの丁々発止は楽しめたけどね。
ピアノが結構良い。さすがバレンボイム。彼はショパン弾きとしては結構良いかもしれないと感じたね・・・・・・。それはそれとして、主役はチェロということで、チェロを頑張って聴いていたけど、やはり作曲者が作曲者ということで、ピアノに耳が傾いてしまうんだね。この曲どう聞いてもチェロ伴奏付きピアノソナタだ。ということで、夫婦二人だと、演奏者としての質の差から最初違和感があったモノの、第2楽章で、実は非常にバランスの良いコンビだということに気が付いたんだね。力強いチェロが主旋律を描き、その周りを細密なピアノの旋律ががっちりと脇を固めるというスタイルに感じたんだね。なんといってもこの曲はフィナーレが格好良いので、二重丸だ。
この曲を聴き始めると、どうもジャズバラードでも聴いている気がするのだけど、何故だろう?まぁ、そんな疑問はさておき、先ほどのショパンのソナタと違ってこちらはピアノ伴奏付きのチェロ・ソナタだ。どうもこの曲は元々ヴァイオリン・ソナタだったらしく、それを作曲者自らの手でチェロ・ソナタとしたモノだそうだ。他にも、ヴィオラ・ソナタやフルート・ソナタがあるそうだ。つまり、1曲のアイデアで、4種類のソナタを作ったということだね。で、この演奏はということ、上の曲と一緒で、バランス感覚が非常によろしいと感じたね。バレンボイムがここでもかわいらしいピアノを弾くので対照的に重厚なチェロが際だったといいたいのだが、ここでは妙にメロディアスだった。
エレジーという位なので、哀愁がひたすら漂うモノかと思えば、結構儚げで美しげな作品だった。ということで、私は知らぬ作品だったのだけど、なかなか面白く聴けたということだね。
実はこれについては余りよく印象に残っていない。
この協奏曲は今回初めて聴いたけど、第1楽章の主題が非常に格好良いね。で、どこからどう聞いてもバロックの協奏曲で、ある意味教科書的な曲だと感じたね(詳しい構成を分からずに書いてるけど・・・・・・)。特にこのCDにはこの後2曲ハイドンの曲が入っているため、特に古典派との比較が出て良く分かったね。しかし、この演奏は醒めたオーケストラと熱いチェロが一緒になって出てきて、ホテルの風呂の蛇口とっしょで、ちょうど良いのになって出てきているという感じだ。
さて、このCDは前のモンとこのハイドンの2番はバルビローリ指揮ロンドン響の伴奏によるモノだ。よって、この演奏も前のモンと協奏曲と同印象だが、前のモンより15歳程年下なだけで、ハイドンの音楽はこうも違いを魅せるとは思わなかったね。バルビローリのおかげか、かなり洗練しきったザ・古典派な曲だね。優雅に洗練されたオーケストレーションはデュ・プレの重厚なチェロを充分好きなだけ歌わせることが出来ていると思うね。ソロの部分になると、激しい部分も見えてくるがね。
こちらは全2曲と打って変わってバレンボイム指揮イギリス室内管による伴奏。ということで、本質的な印象はモーツァルトのピアノ協奏曲と同じ。ただ、バレンボイムのピアノとデュ・プレのチェロは一緒に出来るはずもなく、バランス具合が面白くなっている。全体のサウンドは柔らかめなんだけど、そこに重厚なチェロが割り込んでくるというパターン。これが「曲にあっているのかどうか?」と聞かれてもよう答えないが、面白味はタップリあることだけは確かだ。
ドヴォルザークのアメリカ時代に書かれたこの曲は交響曲の9番などと同じように非常に異色だ。しかもこの曲は結構チェロが9番のフレーズを弾いたりしているモノだから、よけい重なって聞こえる。さて、そんなこの曲をバレンボイム指揮シカゴ響で大迫力の巨大な演奏を聴かしてもらえる。そして、そこにデュ・プレのぶっ太いチェロが対峙するのではなく、オーケストレーションに厚みをつける役目をしている(曲自体がそういう曲なんだね)。そんなわけで、全体の作りが非常に重厚かつ濃厚なサウンドに満ちあふれている。うーん、最高だね。私はこういうのが大好きなんだよ。確かに、バルビローリやサージェントがバックをつとめた方がきっちりまとまったサウンドになるかもしれないが、面白味としては断然こちらの方が上だ。特に、内容が内容の曲だけにね。第1楽章の序奏なんて、「さすがバレンボイム。フルトヴェングラーが降りてきたようだ」と思わせるだけのモノを持っていたね。
これはもう題名の通りの曲。バレンボイムも、よくもまぁ、シカゴ響でここまでの演奏が出来たモノだと感心するね。デュ・プレハイツものように太い旋律のチェロを聴かせているが、ここではスケールの大きなチェロを聴かせてくれている。ただ、きれいだなぁ・・・・・・、と、民族音楽食豊かなこの作品に耳を傾けているとあっという間に終わってしまうので要注意。チェロが非常にメロディアスに歌うので聴きやすい。
こちらも夫婦競作でいつものようにチェロは太く深い音を奏でているが、オケはニュー・フィルハーモニア管弦楽団ということで、いくら指揮者がバレンボイムといえども演奏はあっさり目。その代わり、妙に重低音サウンドな録音だ。
ドヴォルザークのアメリカ時代に書かれたこの曲は交響曲の9番などと同じように非常に異色だ。しかもこの曲は結構チェロが9番のフレーズを弾いたりしているモノだから、よけい重なって聞こえる。さて、そんなこの曲をバレンボイム指揮シカゴ響で大迫力の巨大な演奏を聴かしてもらえる。そして、そこにデュ・プレのぶっ太いチェロが対峙するのではなく、オーケストレーションに厚みをつける役目をしている(曲自体がそういう曲なんだね)。そんなわけで、全体の作りが非常に重厚かつ濃厚なサウンドに満ちあふれている。うーん、最高だね。私はこういうのが大好きなんだよ。確かに、バルビローリやサージェントがバックをつとめた方がきっちりまとまったサウンドになるかもしれないが、面白味としては断然こちらの方が上だ。特に、内容が内容の曲だけにね。第1楽章の序奏なんて、「さすがバレンボイム。フルトヴェングラーが降りてきたようだ」と思わせるだけのモノを持っていたね。
これはもう題名の通りの曲。バレンボイムも、よくもまぁ、シカゴ響でここまでの演奏が出来たモノだと感心するね。デュ・プレハイツものように太い旋律のチェロを聴かせているが、ここではスケールの大きなチェロを聴かせてくれている。ただ、きれいだなぁ・・・・・・、と、民族音楽食豊かなこの作品に耳を傾けているとあっという間に終わってしまうので要注意。チェロが非常にメロディアスに歌うので聴きやすい。
こちらも夫婦競作でいつものようにチェロは太く深い音を奏でているが、オケはニュー・フィルハーモニア管弦楽団ということで、いくら指揮者がバレンボイムといえども演奏はあっさり目。その代わり、妙に重低音サウンドな録音だ。
この曲に関しては曲自体が、暗く淡々としているので、それをインバルはそのまま実行したという感じだ。ただ、いつになくオケを歌わせているところがあって、そこは感心したね。で、期待していたのはにぎやかな最終楽章だったが、これは録音のせいか少々薄目なんだけど、充実しきった演奏を聴くことが出来た。全体的な出来としては唯一比べるべくあるバースタインとニューヨークフィルの盤と比べると少々淡々としすぎていたかなと感じる。結局は淡々という言葉の繰り返しだが、これがなんだか一番似合う。でも、第4楽章なんて、非常に美しい旋律をこれ以上ないくらいに美しく演奏できていると感じたね。
これも録音のせいか、演奏自体が本来持っているはずの迫力が少々そがれてしまっている。これは残念だ。ということで、それをさっ引いた話で進めていくが、第一部のラストが圧倒的。とにかく圧倒的。ずっと書いているがこの全集の共通のイメージとして透明感とか、明快感とかいうモノがあげられるが、それを持ってして圧倒的な迫力でメリハリをつけた演奏をするから、聞き手としては「聴いた」という充実感が味わえる。そんな演奏だ。本当に凄いのを聴いて感動したとかいうのではないが、バーンスタインのような熱っぽさとも、ショルティのような醒めた視点による大きさとも違う、インバルならではの表現が聴けて良かったね。
この曲は第1楽章と、第4楽章が圧倒的に良くて、真ん中は少々中弛みという思いを曲自体に持っているのだが、これはだ2楽章、3楽章が良い。相変わらず透明感のありメリハリの強い演奏なので、舞曲な第2楽章や、格好いいフレーズをロンドで繰り返す第3楽章が似合っているのだと思う。ワルターとウィーン・フィルの1938年の演奏で、第4楽章のおもしろさはいやという程味わったけど、インバルはさらっとこの第4楽章を流しすぎている気がした。全体的にレベルが高かったこの全集の中では、ちょっと落ちるかなぁ?という印象だ。
この曲はラストまでいかないと面白くないわけで・・・・・・、インバルは淡々とした演奏をしているので、ラストの盛り上がるところはさすがだと思わせるけど、それまでが淡泊な演奏だと言わざるを得ない。でも、盛り上がってからの再び出てくるゆったりした部分はメリハリがついていて良かったんだよなぁ・・・・・・。
第一印象はとにかくきれいな演奏ということだ。今まで「大地の歌」は3種類聴いたが、全てブルーノ・ワルター指揮によるモノだったため、それぞれの演奏に変化はあっても、基本的な軸は違っていないので、今回は違う人のを初めて聴いたので新鮮だった。最初ドカンと掴まされたので、その後のメリハリのある演奏を期待してしまったのだが、おとなしくなって、むしろフランス音楽でも聴いているかのような多彩さが耳に残ったね。全体的な印象を一言でまとめると華やかだっていうこと。この全集中ではまさに出色の出来かもしれないね。
第1楽章は同じなので、ここだけ比較できるが、第1楽章はこちらの方がはっきりと演奏している。第1楽章のみのは1980年代の録音で、こちらは1990年代に入ってからの録音ということで、インバルの意識の中にも多少の変化があるのだろうね。淡々と流れていた部分が妙にメリハリがついた。で、この全曲版は、あまり積極的に聴く気にはなれず、今回初めて聴いたのだけど、「まぁ、こんなモノかな?」という程度だったね。しかし、第1楽章も微妙な違いを感じたので、もしかしたら手直ししているのかもしれない。
さて、ここからは前に買ったスイトナーの箱でたった2枚残しておいたモノを聴いていこうと思う。単に聴くチャンスがなくて聴けなかったということだ。まずは、チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」からだ。えーっ、この曲が4楽章構成で、非常に第1楽章が有名で、某CMなんかに使われちゃったりして・・・・・・。なんて話はどうでも良くて、このスイトナーの演奏は非常に重低音サウンドな演奏だということだ。聴いていて面白いのだけど、「こんなんじゃぁねえよな」って思う部分もある。
そういえば、ランナーの曲は初めて聴くなぁ・・・・・・・。19世紀初めの人で、この曲は非常に小気味よいウィンナワルツだね。最初ゆったりした曲なのかと思えば、展開も激しく、結構軽快に曲が進んでいったね。この曲をスイトナーは本当に素直に演奏しきった感があるね。かなり良い印象を得たね。
これもなかなか良い。初めて聴く曲だが、非常に聴きやすいメロディが耳に残るレントラーだ。スイトナーの演奏は非常に優雅に聞こえて、こういう曲が舞踏会で流れると優雅な舞いが披露されるんだろうなぁと感じた。これは本当に私の好みの曲だ。しかし、メリハリの凄い演奏である・・・・・・。
どこかで聴いたことのある曲のような気もするが、この曲も初めて聴く曲だ。で、演奏だが、これも上2曲と同じく結うが曲だが、上の2曲にも言えることだが、堅めの演奏なので、聴く人によっては「上品さが足りない」という話になるかもしれないね。私はこれでよいと思う。まじめで低位だし、なんてったって響きが優雅だもんね。メリハリがあったり、堅めの演奏でも良いではないか・・・・・・・。
ここからはというと全ての曲は知っているつもりだ・・・・・・。ということで、まずはじめは有名な曲から。でも、この曲もそうだけど、基本的に地味な曲ばかりだよね。いわゆる超有名曲はないしね。普通に有名な曲ばかりだからね。で、これはきれいにピチカートが鳴っていないような気はしないでもないけど、非常にメリハリのある演奏になっているね。
これは軽快だねぇ。非常に軽快だ。で、のっけからこう書くのは何だが、これは実は知らない曲だ。でも、こういった曲は好きだな。
重厚で張りのある演奏という風に書いておこう。しかもきれいだった。これは昼間部型しかマズルカだったよね。あの変化のある部分の変化の妙が非常に面白かったね。
微妙に重ための曲に仕上がっている。ということで、ウィンナワルツとしては重厚すぎるという意見があるかもしれないね。でも迫力は薄いので、このバランス感覚はどうやってるのだろうか?と興味津々だ。
この曲も知らないが、非常にゆったりした演奏で、このスイトナーのはトンボってイメージがないなぁ・・・・・・。それに、結構大きいので、なんだか大きな鳥が優雅に空を舞ってるってイメージだ・・・・・・。って、実はそんな曲だったりして・・・・・・。
これは、ポルカとしてはどうかと思うが、重厚で非常に聴き応えのある音尽く離任張っている。かなりにきいった。濃縮された2分間といったところか。しかも、オケはしっかり歌っているし。手抜きなしのサウンドが心地よい。
いい軽快でメリハリがあって、迫力もあるし。本当に、これはよい演奏だと思うね。
このCDにはいっている曲も全部一応は知ってるつもりだ。そしてこの曲は知ってるぞ。のっけの頭のところが大好きなんだね。で、かなりリズミカルに。そして、エンディングは大迫力の音の洪水で攻めてくれるので、聴いている方はうれしくなっちゃうような演奏だったね。
これはヴァイオリンの奏でる序奏が気持ちよいんだよね。で、このやつは凄いヴァイオリンだけが浮いて聞こえる録音になっていて、人によってはやり杉と感じる人もいるかもしれないね。個人的にはその後の主題がすき。これはむちゃくちゃ格好良いんだよね。序奏の牧歌的な雰囲気は度声やら。小気味の良いオペレッタというよりはなんだか超ハードなオペラでも始まるのではないかと思わせるような曲なんだよね。その曲をまたえらい迫力良くスイトナーはやってくれている。基本的にメロディーはいかにモノウィーンのサウンドなんだけどね。
これもメリハリのある演奏ではあるが、ちょっと甘めかな?金管を派手に鳴らしてくれるスイトナーのはかなり聴き応えありということだね。しかし、リズミカルに、軽快にいってるのにやはりこの演奏は甘めに聞こえてしまうから、不思議、不思議。
これはもっとも有名な曲だろうね。題材が題材だけに非常にファンタジックで英雄的な内容を持ってるのだけど、のっけのファンファーレがかなりの迫力でこの演奏は気に入ったね。その後も非常に濃い内容の迫力タップリで進んでいたからね。ただ一番有名な行進曲の部分が非常に重たい行進曲になっていたのが気になったね。私はこういうのが好きなんだけどね・・・・・・。
これも全体的に重い演奏。さすがに少々食傷気味といったところか。
軽快でリズミカルでメリハリがきいてといういつもの通りの演奏。ただ、これもやはりいつもの通り重すぎる。でも、かなりスピードが速いのでそこは薄められている。個人的にはこれはなかなかの名演と感じた。本場ウィーンでの楽団とはひと味もふた味も違ったサウンドが堪能できたね。このスッペの序曲修繕対に言えることだけど、本当に個性的なモノだと思うね。
さて、今日から2回目を聴き始めたと言うことだが、1回目を聴いたときに特に何も書いていなかったので、まずはこの曲目詳細からいつものごとく書き始めようと思うね。
COMPACT DISC 1
COMPACT DISC 2
COMPACT DISC 3
COMPACT DISC 4
COMPACT DISC 5
COMPACT DISC 6
以上、ジャクリーヌ・デュプレのEMI音源美味しい所取り集。これで3000円切る値段で買えたのだから、各曲に対する細かい話はそれぞれで書くとしても、素晴らしくお得な買い物だったよね。そう思うよ。
ということで、以下それぞれの曲について書き始めよう。
実はこの演奏初めて聴きました。というか、この箱については親父が是非買っておけって話だったから買ったのだけど、最初のCDの1曲目から今や彼女のトレードマークともなっているエルガーの「チェロ協奏曲」だったので、そこから聴いている。しかしながら、この曲を聴いたのは実は初めて・・・・・・、ではないが、全部をまともに聴いたのは初めてだったね。曲自体は情感豊かで第1楽章なんて凄く格好良いのだが、曲全体の演奏自体は淡泊。その中で怒濤の迫力のデュ・プレのチェロが光っていたね。20再そこそこということもあるのだろうけど、怒濤の勢いが感じられたね。ということで、この箱の中身が楽しみだ。オケも、さすがバルビローリ、メリハリがしっかりしているしね。
マルコム・サージェントとのディリアスの「チェロ協奏曲」。この曲は知らなかった。この曲は牧歌的でエルガーの曲みたいに心の内をえぐるような演奏ではないのだが(これは曲の質の違いによるモノだろう)、曲自体に捉え所がないように感じた。しかしながら、デュ・プレのチェロは非常にねちっこくまとわりつくように弾いているので、バックのメロディアスな伴奏と一緒になるとなかなか優雅に聞こえる。ところで、これは彼女の初録音の作品だそうだ。
このCDの中では伴奏とソロのバランスが一番良いと思われる演奏だ。しかし、あの度迫力のバレンボイムが協奏曲の伴奏に廻ると何でソリストを最大限持ち上げるような伴奏になるのかねぇ・・・・・・。実はかなり彼の協奏曲は好きだったりする。さてさて、そのバレンボイムが指揮でニュー・フィルハーモニア管弦楽団の演奏によるサン=サーンスの「チェロ協奏曲第1番」だ。なんだか、ベートーヴェンの曲でも聴いている気になるけど、そんな何風とかは関係なしにこの夫婦の作る独特の世界が非常に面白い。
これは一言で言うと華やか。傾向は1番2番と変わりはないが、曲自体が色々なこぎれいなメロディの宝庫なので、インバルはその小さなメロディを一つ一つ丁寧に取り出して、きちんと演奏してくれているという感じに聴けた。これは最終章が凄かった。歌うところはタップリと歌い、テンポ自体はインテンポで進むモノの、最後の最後でドガンと大迫力の大円団。こんな劇的な演出はないよ。本当に。この曲は長すぎて、マーラーの交響曲の中ではいまいち話題にのぼりにくいのだけど、部品ごとのメロディも素晴らしいし大迫力の曲なので、かなり聴き応えはあると思うよ。
さて、頼んでから2ヶ月、ようやく到着した。実は色々あって(問屋の都合)本来の到着日よりは遅れてしまったのだけど、無事届いただけでも良しとしておかないとね。さて、これでキャラヴァンのアルバムは残り2枚となってしまった。それは90年代以降のアルバムなのだけど、この辺が手に入りやすくなるのはいつの日かな?うーん、BMGファンハウスに頑張ってもらおう。せっかく、去年はベスト盤をリリースしたのだからね。オリジナルアルバムの再発(そして初国内盤化のモノも!)も是非とも!
さて、そんな訳でキャラヴァンの「ベター・バイ・ファー」だけど、ついに聴いちゃいました。もう良いです。まぁ、色々いわれているアルバムだけど、もうファンの私としては手放しで喜んじゃう。さてさて、今回のアルバムはどうやって発売したのか経緯が良く分からなかったのだけど、クレジットを見て納得した。℗がCaravanとなっていたので、どうやら今回バンドが権利を買ったようだ。ということは大元の発売元であるアリスタに権利がなかったのかな?それとも、実はマイルス・コープランドが今でも権利を持っていてそこから買ったのかな?興味は尽きないところだけど、まぁ、よけいな詮索なのでこれくらいにしておこう。さて、中身だが、これが一言で、どう言おうか色々考えていたのだが、ライナーに書いてある一言で目の前の霧が晴れた気になった。このアルバムは最新作のカラーに近いという趣旨のことが書いてあったのだけど、まさに、ここ3年連続でキャラヴァンのライヴに行き、最新作を含め色々買ってきた実としてはそれを肌身で感じていたんだね。でも、この日記で書くのは確か初めてのはずだ。そんなわけで、凄く良い意味でカラフルなポップが聴ける。特にオープニングの曲は初めて聴いた曲だけど、今のキャラヴァンでこそライヴでやって盛り上がれる曲だと感じたね。ライヴでやって欲しいということなら、「ザ・ラスト・ユニコーン」がそう。この曲こそ今のキャラヴァンで非常に盛り上がる曲だと思うね。中間部はヤンと、ジェフリーと、ダグでソロを回すのね。うーん、考えただけでカタルシスだねぇ・・・・・・。まぁ、そんなこんなでの「ベター・バイ・ファー」だけど、これで、このリイシュープロジェクトも後は「聖ダンスタン通りの盲犬」だけだね。これは現在BTMの権利を持っているディスクユニオンとの話がどうなるのか見物だね。
今日は大量に注文した。6月22日のやつは、全部ではなく、5枚中3枚ということだ。後、ジェフ・ベックのライヴ盤はエピックサイト中の彼のオフィシャルサイトでのみ販売されていたモノの一般流通品で、私にとってはやっとこさ手に入るモノだ。後は恒例のストレンジ・デイズ・プレゼンツのユニバーサルからのだ。ツトム・ヤマシタだけはどうしようかと迷っていたのだが、ついでということでね。ハードロック小僧の私としては、特にメイ・ブリッツがうれしいね。
これは、バーンスタインのSONY盤という傑作を私は持っているのだけど、それに負けないくらいのブツだと感じた。例えばワルターの4番だと、第1楽章の序奏をうまくならすという意味では多分トップ。でも、全体的に見ると、少々地味なできあがりなんだよね。ワルターが愛情を持ってこの曲に当たっているのは分かるのだけど、全体についてはさっきも書いたように地味に感じる。で、この演奏はスタンダードではないのだろけど、他の番号と同じように非常にメリハリがあり透明感が亜あるので、曲自体の表情はワルターの方が柔和だけの、はっきりとしたポップさがにじみ出ている。なかなか好演だと思う。
なんか、第1楽章の迫力が凄い。この曲は暗くて、ひたすら暗くて、その暗さが勢いとなる曲なんだけど(でも、後半にいけばいく程、美しいメロディが随所に出てくる。最近人気が急上昇なのも分かるね)、最初にガツンとパンチを食らわされたような格好だ。この曲はこの全集中でもっとも売れている演奏だそうで、人気も高いらしい。「名物にうまいモノなし」というのが私の座右の銘だが(まぁ、「人気がある」という喉「出来がよい」というのは別物ということが言いたいだけ)、これは素直にその良さをほめたい。迫力はあるし、カラフルだし、出だしのファンファーレが妙に明るいのが気になったけど、重くて迫力のある葬送行進曲は同じインバルとフランクフルト放送響のベルリオーズ「レクイエム」を思い出した。あれも、素晴らしいのだけどね。
第1楽章の頭から思ったことは・・・・・・、「このインバルという人はショスタコーヴィチを指揮するとこんな音になるのだろうなぁ・・・・・・」ということ。またこの曲からショスタコーヴィチを連想してしまった。この人はせっせとウィーン交響楽団とショスタコーヴィチの全集を録音したので、もうちょっとしたらきっとこのブリリアントが箱を廉価で出してくれるだろうから、そうなったら買おう。と、関係ない話はこれくらいにして、この曲はそうやって思わせる程の曲だということ。バーンスタインのやつのレビューと同じことを書くことになるのだけどね。で、演奏自体は、この演奏はなかなか良い。少々軽めの音作りだが非常に迫力があり聴き応えがあったね。
こちらも1番と同じく非常に透明感がありメリハリの良い演奏だ。遅めの演奏であるのだが、粘りけが少なく、さらっと流れて聴きやすい。多分、そこが物足りないという人もいるかもしれないだろうが、低音がしっかり入った録音なので、重低音サウンドが楽しめるので、面白いと感じるだろう。で、個人的にはというと、これがかなり気に入っている。非常に透明感のある演奏で、音が透けて見え、私が全集を持つバーンスタインのやつと比べると、まさに対極にある演奏で、非常に聴きでがあるんだね。
本当なら6月に入ってから届く予定だったようだけど、早めに到着した。実はこのCDは3600円強で手に入った。何故かって詳しい話は注文したときに書いたので、ここでは書かないが、15枚組のCDがこの値段だからねぇ・・・・・・。1枚単価は340円強だよ。自分の頭の髄あたりが麻痺してくるのが分かるよ。本当に・・・・・・。
そんなわけで、まずは収録曲の列挙からだ。前のバーンスタインの全集と違って、純粋に交響曲のみなので、私にとっては聴きやすいかな?そんなわけで、早速収録曲から・・・・・・。
CD 1
CD 2
CD 3
CD 4
CD 5
CD 6
CD 7
CD 8
CD 9
CD 10
CD 11
CD 12
CD 13
CD 14
CD 15
以上が収録曲だけど、個人的に興味のない他人版の10番までをも含めマーラーの交響曲と呼ばれるモノのすべてを内包している。無理して詰め込んでない分、枚数はかさばっているけど、私としては1曲ずつ聴くことが出来るので非常にうれしいね。ただ、結構2枚組になっている曲が多いので、それの取り扱いに苦労するかもね。
さて、今日はまずは順番にということで1番からだが、これは結構良い。この全集全体に言えることだが、一口でインバルのマーラーっをいうなら「明瞭、明晰、明快」の3拍子といったところだろうか。微妙に楽器のバランスが悪いところもあるが、これは原盤を制作したDENONの独特の録音のせいだろう(この録音のおかげで、ティンパニーの音がメリハリは凄いのだけど遠く聞こえるという、ほめて良いのかけなして良いのか微妙な録音になっている)。しかしこの録音のおかげで音楽が細部まで聞き取ることが出来そうでなくても透明度の高い演奏なのに、録音までもがそうなっているので、凄く聴きやすい。というか、耳に凄くすんなりと入ってくる。で、第1印象としてはちょうどバーンスタインとワルターの中間をいう演奏に感じた。この1番は少々こぢんまりとしてるモノの、ブーレーズのワーグナーと一緒で、分析的な演奏の中にもメリハリありと感じた。
ゴールデンウィークの頃から東京横浜大阪札幌の公演はチケットの予約が始まっていたのだけど、広島は16日から予約開始ということで、ようやく情報を書くことにする。何年ぶりだっけ?今回はアルバムのプロモーションという訳でもなく、なんのタイミングかは分からないけど、とにかく公演があるだけでもうれしいってモノだ。だいたいこの人は昔から公演のタイミングのく分からない人だからねぇ・・・・・・。
広島公演は7月7日の七夕の日なのだけど、私は今のところ予定が入ってないので十分にいける。楽しみに待つこととしよう。しかし、チケットは抽選なので、当たるかどうかが心配だぁ・・・・・・。
まぁ、それはよいとして先月の終わり頃から様々な憶測が流れていたバックのメンバーだけど、ようやく決定したようだ。
今回の目玉は、なんといってもドラムがヴィニー・カリウタだってことだ。どこに接点があったのかは知らないが、アコースティックなジャズからプログレ、ヘヴィメタまで、色々なところで叩いているある意味有名人。ジノ・ヴァレリのアルバムで有名になったのが先かフランク・ザッパのバンドで有名になったのが先か知らないがとにかくそういったあたりの人ということで・・・・・・。個人的にはチック・コリアのアコースティックバンドの人というイメージがあるね・・・・・・・。後、メガデスの最新作のドラムの人という・・・・・・。
後、ベースはピノ・パラディーノだ。この人はジェフ先生とは競演のおい人なので、まぁ、安心してベースのパートは任せられるのだろうね。フーのツアーがたまたまなかったので参加できるのだろうね。で、キーボードがジェイソン・リベロっていうのもなかなかだね。この人もヴィニー・カリウタと同じ何でも屋だけど、今はヴィニーと共にスティングの所の人なのかな?よく知らないけど・・・・・・。
ここまでのメンバーなら、超絶技巧のインスト指向で、凄いモノを期待してしまいそうなメンバーだけど、なんと今回のメンバーボーカル担当者がいる。その名もジミー・ホール。そう、「フラッシュ」のボーカリストだ。ジェフ・ベックのファンには何かと評判はよろしくないボーカリストだが実力はかなりのモノを持っている。まぁ、かわいそうといえばかわいそうだ「フラッシュ」ではまともにロッド・スチュワートと比べられてしまったしね。
というわけで幾分インスト指向は薄められるけど、バランスの良いステージが期待できるね。
本当なら、テリー・ボジオがドラムで、トニー・ハイマスガがキーボードで、ベースは今回のピノというメンバーなら最強なんだけどね(そのメンバーでのライヴアルバムが6月の終わりに出るので、それを聴いてその気持ちを抑えようかぁ・・・・・・)。
そういえば、キーボードがヤン・ハマー先生という手はなかったのかねぇ・・・・・・。