クスノキ Cinnamomum camphora(クスノキ科)

<樟・楠> 別名 クス                .

静岡県熱海市 来の宮神社の大樟 全国第二位(阿豆佐和気神社の大樟)

1998年9月19日

常緑高木。高さは普通20m、時に高さ50m、直径8mに達する巨木がある。樹皮は暗褐色で短冊状に縦に裂ける。葉は互生し、長さ5〜12pの卵形で先はとがっている。シナモン。樟脳の原料。香木の代わりに仏像の彫刻にも多く使用。樹の高さは50mにもなり、日本産の樹木の中では最大級。樹冠も大きい。

環境庁1991年巨木リスト1位 鹿児島県蒲生町八幡神社 幹周24.2m樹齢千数年。

このページで紹介するクスノキ  樹高 20m、幹周り23.9m、樹齢2,000年。


大樟の正面

熱海の次の駅「来の宮」で下車、歩いて5分もかからない所に来の宮神社がある。神社の右奥にあるこの大樟は環境庁調査第二位の大きさを誇るが、写真のように左の主幹は無くなっている。正面には小さな社が祀られている。


大樟の裏側

大樟の裏面に回ると右株と左株の間は大きな空洞になっている。またこの右には大きな沢が大きな水音をたてて流れている。来の宮神社にあるのになぜ「阿豆佐和気神社の大樟」というのであろうか?


大樟を見上げる

手前の主幹は朽ちて写真のように雨避けのカバーを被っている、奥の主幹は大きく枝を伸ばし生き生きしている。近くに由緒(いわれ)を書いた案内板がある、それによると昔この近くに7本の大樟があり約百二十年前に大事件があり経費を用立てるために5本の木を切ったらしい、ところがこの木を切ろうとしたとき白髪の老人(神)が現れ切れなかったらしい、それ以来「延命長寿」の象徴として祀られている。


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