巨木の写真名鑑
WOODY PLANTS2001.5.27 Re
「
兵庫県の巨木」「樹種別写真」で近畿・中国の巨木を、写真で紹介致します。巨木の定義は環境庁による地上高1.3mの位置で幹周を測定し3m以上のもの。
5月26日兵庫県朝来郡和田山町の糸井渓谷にある
国指定天然記念物の「糸井の大カツラ」を訪ねました。樹冠も高さも大きく形の整った美人カツラでした。01年5月連休に加賀・能登の自転車専用道路を見に行ったついでに
「荘川ザクラ」と「根尾谷淡墨ザクラ」を見に行きました。「荘川ザクラ」は今年は鳥に花を食べられ少なくて残念、「淡墨ザクラ」は若葉が素晴らしかった。01年3月に出張の帰りに熊本県小国町の
「阿弥陀スギ」を訪ねたが、昨年の台風で折れ写真を見て想像していた姿は無かった。それでも主幹の大きさ一部の枝は健在でした。他に「下城の大イチョウ」とか鉾納宮神社の大ケヤキ、夫婦スギなどを訪ねた。2年ぶりに兵庫県大屋町の樽見の大桜を見に行きました、花は今年もみごとに咲いていた。
3周年記念のCD-ROMを希望者にお分け致します、詳しくは本館「お知らせ」を御覧下さい。99年10月11日久しぶりに白山登山のついでに岐阜県白鳥町石徹白の
「石徹白のスギ」と白鳥町上在所の「淨安杉」を訪ねました。九頭竜川の最上流部で、道が細く悪天候時には危険なところです。1月2日に高知県の
「杉の大杉」と徳島県の「加茂の大楠」を訪ねてきました。杉の大杉の迫力に驚き、加茂の大楠の美しさに魅せられました。瀬戸大橋から渡り明石大橋から帰ってきました。11月22日福島県安達郡の
「杉沢の大杉」を訪ねてきました。ガラガラの一日一本の路線バスに乗り終点の一つ手前まで約1時間、折り返しの10分を利用しての訪問でした。雪が無かったのが残念。10月31日鹿児島県蒲生町の日本一のクス
「蒲生の大樟」、大口市の「奥十曽のエドヒガン」を見てきました。「蒲生の大樟」は樹医による保護工事中であった、また「奥十曽のエドヒガン」は山深い林道から5分ほどの山中に自生していた。10月30日佐賀県武雄市の日本で3番目に大きいクス
「川古の大樟」を見てきました。周辺は大樟公園となっており大切に守られている。9月19日静岡県熱海市の日本で2番目に大きいクス(
阿豆佐和気神社のクス・来宮神社)を見てきました。9月12日多紀郡篠山町の安田の大スギ、「
藤坂の大カツラ」を初めて訪問、柏原町のケヤキ、追手神社の日本一モミを再訪した。7月18日に山梨県北巨摩郡武川村の
「山高神代ザクラ」と「萬休院の舞鶴マツ」を見てきました。マツの巨木は初めて。7月12日美方郡村岡町の
耀山、兎和野、和池の大カツラを見て、但馬高原植物園を見てきました。また全国六位の美方町小長辿の大トチノキを見てきました。6月20日豊岡市畑上にある
国指定天然記念物の大トチノキを見てきました。登山そのもので、あまり人が入ってないので道は踏み跡程度であるが、トラロープが道沿いに張ってあり心強い、これも途中で無くなるので注意が必要である。5月23日ハチ高原から氷ノ山へ続く尾根の大平頭(1171.5m)東尾根に自生している
ホードー杉を見に行きました。これまでで一番人里から離れた兵庫の巨木で山登りそのものでした。しかし、ブナの大木の森の近くにひっそりと生命力旺盛なこの巨木があることに宝を見つけたような感動を覚えました。5月4日に鳥取県側から那岐山へ登り、一年ぶりに
国指定天然記念物の菩提寺のイチョウを見て来ました。連休の為見学者が多かった。イチョウは若葉がまぶしく輝いていました。5月3日に今年の正月に訪れた青垣町の
兵庫県一位の常瀧寺大イチョウを再び見に行きました。若葉が美しく生命が甦ったように生き生きとしていました。しかし珍しく山ヒルがいて3匹ぐらい衣服についていました。4月26日に香住の三川山に行く時に、
応挙寺のクス、足鹿神社のケヤキを見てきました。今は若葉の緑が目にやさしく植物が生き生きしている。また三川山の巨木ブナ、シャクナゲも素晴らしい。(本館にUP中)4月11日ハチ高原にツクシを採りに行ったので、昨年12月に行った大屋町
樽見の大桜(エドヒガン)を見にいきました。泥の山道を1キロ登り、開花した素晴らしい姿を見てその神秘さに感動さえ覚えました。帰りに別宮の大カツラを見ました。別館にカウンターを設置しました。(1998/2/1)
1月17日千が峰登山のついでに加美町
岩座神の「千本スギ」と県一位の「ホソバタブ」を見てきました。千本スギは非常に珍しい形のスギでした。岩座神は史跡が多く、歴史があるところだと感じた。1月3日、青垣町の
兵庫県一位の常瀧寺大イチョウを見に行きました。巨樹は寺には無く不思議なことに裏山の8合目付近にありちょっとしたハイキングでした。ここでは自然にまかされ樹がたくましく自己再生を行っているように思えた。12月23日、氷ノ山へ行く途中に大屋町の
国指定天然記念物の「アベマキ」と「エドヒガン」(仙桜)を見に行きました。シーズンオフなので枝しかありませんが新芽が出て、花が咲く頃にもう一度行けば違った目で見れるであろう。11月30日、
日本一のモミがある、兵庫県多紀郡丹南町大山宮の追手神社に行ってきました。幹周7.8m樹高7.8mで「千年モミ」と呼ばれ、この時期もマツ科の常緑針葉樹であるこの木は樹勢は旺盛であった。クリスマスに有名なツリーになるあのモミの木である。モミは柏原の八幡神社にも数本見かけた。地方により神社の木は特徴があり、兵庫県西部はムク、東部はモミ、中北部はケヤキが多いと感じました。神社の名前も、八幡神社・大歳神社・八坂神社・二宮神社等が多い。同日、兵庫県氷上郡柏原町の
「木の根橋」で有名な大ケヤキを見に行きました。ケヤキは街の真ん中、車道の近くにあり驚いた。このケヤキの根は6mの川を渡っている珍しいもの。近くには八幡神社があり三重の塔、珍しい建築様式の本殿があり、一見の価値はある。しかしこの時期のケヤキは全ての葉を落とし寂しさが漂う。来春の若葉が萌えいずる頃に是非来てみたい。11月2日に、伯耆大山の外輪山の船上山の
「軍馬」という幹周4.85mのブナ巨木に逢いにいきました。船上山は後醍醐天皇の史跡(国指定)が多くある。船上山上の船上神社から勝田ヶ山への路はブナの原生林を行く、ここはブナの大木も多くとても美しい静かな路である。特にこの季節はブナの黄葉が素晴らしい。また船上山は立派な赤松が多く岩壁との組み合わせが日本の代表的な神話の風景が広がる。10月15日に、波賀町の県天然記念物の
ムク、養父町の国天然記念物の建屋のヒダリマキガヤ、朝来町の国天然記念物の足鹿神社のケヤキ、生野町の県天然記念物の延応寺のケヤキ、神崎町の大歳六社神社の大スギを見てきました。10月11日に、日本一の三日月の大ムク、
日本一の上郡のビャクシン、兵庫県で二番目の佐用の大イチョウ、安富のムクノキを見てきました。9月20日に、兵庫県のブナ第一位の
一二(ホイ)峠のブナを見てきました。しかし、それより大きなブナを小城原生林で確認しました。(前に紹介したブナ)巨木を見ると数百年以上も生き続けてきた風格と妖気を感じる。
樹木は人間と同じで巨木になるほど(樹齢を重ねるほど)、強烈な個性をもって迫ってくる。
台風が来たときなどは、いつか見に行ったあの巨木達が風に耐えている姿が目に浮かび、無事を祈らずにはいられない。
あまり世間に知られていない巨木・巨樹を探しています。心当たりの方は
メールをお願いします。樹種別写真
ブナ ブナ科ブナ属 Fagus crenataミズナラ
ブナ科コナラ属 Quercus mongolica var. grosseserrataクスノキ
クスノキ科クスノキ属 Cinnamomum camphoraサワグルミ
クルミ科サワグルミ属 Pterocarya rhoifoliaムクノキ
ニレ科ムクノキ属 Aphananthe asperaイチイ イチイ科イチイ属 Taxus cuspidata
キャラボク イチイ科イチイ属 Taxus cuspidata var.nana
エノキ ニレ科エノキ属 Celtis sinensis var.japonica
フジキ マメ科フジキ属 Cladrastis platycarpa
ケヤキ ニレ科ケヤキ属 Zelkova serrata
イチョウ(菩提寺) イチョウ科イチョウ属 Ginkgo biloba
兵庫の巨木
15.大屋町の
大アベマキ(国指定天然記念物) 幹周 4.45m16.大屋町樽見の
エドヒガン(国指定天然記念物) 幹周 5.2m17.青垣町の常瀧寺の
大イチョウ(県一位) 幹周 10.0m18.大屋町樽見の
エドヒガン(国指定天然記念物) 幹周 5.2m19.関宮町別宮の
カツラ(県指定天然記念物) 幹周 14.5m20.香住町応挙寺の
クスノキ 幹周 5.8m21.青垣町の常瀧寺の
大イチョウ(県一位) 幹周 10.0m22.関宮町大久保の
ホードー杉(県一位) 幹周 11.6m23.豊岡市畑上の
大トチノキ(国指定天然記念物) 幹周 7.2m24.村岡町耀山、兎和野、和池の
大カツラ 幹周 16〜11m25.美方町小長辿の大トチノキ(全国六位) 幹周 9.6m
26.山梨県北巨摩郡武川村の
山高神代ザクラ 幹周 11m27.山梨県北巨摩郡武川村の
萬休院の舞鶴マツ 幹周 3.7m28.多紀郡篠山町の
安田の大スギ・藤坂の大カツラ 幹周 8.4m、13m29.静岡県熱海市来宮神社の
阿豆佐和気神社大クス 幹周 23.9m30.佐賀県武雄市日子神社の
川古の大樟 幹周 21.0m31.鹿児島県蒲生町八幡神社の
日本一の蒲生の大樟 幹周 24.2m32.鹿児島県大口市
奥十曽のエドヒガン 幹周 21.0m33.福島県安達郡
杉沢の大杉 幹周 12.6m34.高知県大豊町の
杉の大杉 幹周 15m35.徳島県三加茂町の
加茂の大楠 幹周 13m36.岐阜県郡上郡白鳥町石徹白の
いとしろの大杉 幹周 13.1m38.熊本県阿蘇郡小国町の
阿弥陀スギ 幹周 12.6m39.熊本県阿蘇郡小国町の
下城のイチョウ 幹周 10.0m40.岐阜県大野郡庄川村の
荘川ザクラ41.岐阜県本巣郡根尾村の
淡墨ザクラ 幹周 9.9m42.兵庫県朝来郡和田山町の
糸井の大カツラ 周囲 19.2m
全国巨木リスト(幹周 BEST 10)
1991年環境庁編順位 樹種 所 在 地 幹周p 独特の呼称
1位 クスノキ 鹿児島県 八幡神社 2,422 蒲生の大楠
2位 クスノキ 静岡県 来の宮神社 2,390 来の宮の大楠
3位 クスノキ 福岡県 大楠神社 2,100 大楠
3位 クスノキ 佐賀県 稲荷大明神 2,100 川古の大楠
3位 エドヒガン 鹿児島県 奥十曽 2,100 無
6位 クスノキ 福岡県 宇美八幡宮 2,000 衣掛の森
6位 クスノキ 佐賀県 武雄神社 2,000 武雄の大楠
8位 クスノキ 大分県 杵原八幡宮 1,850 無し
9位 クスノキ 福岡県 恵蘇宿 1,800 隠家の森
10位 クスノキ 高知県 須賀神社 1,710 大谷のクスノキ
[考察]
ベスト10の内9までがクスノキであり、九州地方にある。寿命が長いクスノキが暖かな地方で大きく育つ事と、九州は歴史的にも古くから発達したことが原因と思われる。
樹種別の順位
(全国巨木リストBEST 60内)1991年環境庁編順位 樹 種 幹周p 所在地 巨木数順位
1位 クスノキ 2,422 上記参照 3位
2位 エドヒガン 2,100 上記参照 20位
3位 スギ 1,610 鹿児島県屋久島 縄文杉 1位
4位 イチョウ 1,600 青森県百石町 4位
5位 ケヤキ 1,540 福島県猪苗代町 2位
6位 カツラ 1,533 岩手県軽米町 16位
7位 トチノキ 1,300 石川県白峰村 15位
− ムクノキ 990 兵庫県三日月町 7位
− エノキ 910 大阪府忠岡町 9位
− イチイ 795 岐阜県荘川村 32位
− ブナ 635 静岡県函南町 17位
ブナ 860 秋田県角館町(91年以降発見)