佐用の大イチョウ Ginkgo biloba(イチョウ科イチョウ属)

<銀杏・公孫樹>                     .

兵庫県佐用郡佐用町中町 県天然記念物兵庫県二位のイチョウ

H9.10.12 UPDATE

落葉高木。社寺の境内や街路樹として広く植えられている。高さ45m、直径5mぐらいになる。樹皮は灰色で厚く、縦に割れ目ができる。葉は幅5〜7pの扇形で中央に切れ込みがある。秋には美しく黄葉する。花は4月頃咲く。雌雄異株。種子は直径約2.5pの球形で9月頃成熟する。種子の外皮は黄色で悪臭がある。白くてかたい内種皮がギンナンで食用になる。

環境庁1991年巨木リスト1位   青森県百石町下谷地 幹周16.0m

  このページで紹介するイチョウ  佐用の大イチョウ 幹周8.61m 


イチョウの全景

撮影日       1997年10月11日

推定樹齢 約千年・幹周 8.61m・樹高 25m・根周り 9.36m

枝張りは、東へ8.5m、西へ11.3m、南へ12.5m、北へ12.8m。


佐用の大イチョウ

昭和48年3月9日、兵庫県の天然記念物に指定されている。イチョウ公園と呼ばれる公園内にある。

ここは、かつて平安中期に建立された満願寺の跡と伝えられている。満願寺は室町時代、赤松氏の祈願所として繁栄したが、嘉吉の乱(1441年)の兵火で延焼してしまい今ではイチョウだけが残っている。


大イチョウの根周り

勢力旺盛な巨木で、今の時期で実をつけていないので雄木であると思われる。また根からすぐ枝分かれしており特異な形をしている。第一枝幹は水平近く横に伸び、それから上に高くのびている、まるで怪獣のシッポのようだ。


大イチョウを見上げる

大イチョウは、傷を樹脂で補強され大切に保存されている。(白く見える部分)主幹は地上5mまでで、ここから6本の枝幹が伸びている。佐用町の町木もイチョウになっている。


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