日本一の上郡・法雲寺のビャクシン(ヒノキ科ビャクシン属)

    <柏槙・イブキ> J.chinensis  

兵庫県赤穂郡上郡町苔蠅 日本一県天然記念物法雲寺のビャクシン

H9.10.12 UPDATE

常緑高木で、芳香を放つ。葉は一般に針葉で先端は鋭くとがり、対生または三輪生で開出してついているものと小さな鱗片状で小枝に密着するものがある。ヒノキ科で普通は庭木として植えられる。大きくなると樹高20m幹径1.5m以上になる。樹皮は赤褐色で縦に裂ける。幹がねじ曲がり独特の風貌となり樹冠は先が尖る。伊吹山に多く生えていたためイブキと呼ばれイブキは鱗片葉が多いものを言う。

環境庁発行1991年巨木リスト1位   兵庫県赤穂郡上郡町 法雲寺のイブキ幹周9.83m、根周り14.3m、樹高33.5m、推定樹齢700〜800年


法雲寺のビャクシン全景

撮影日  1997年10月11日

紅葉を始めた木の後方に、白い標識と玉垣に囲まれた樹がビャクシン。ビャクシンは禅宗と関係が深い木である。法雲寺は落ち着いた雰囲気の、比較的小さいお寺である。法雲寺は、建武4年(1337年)赤松則村(円心)が、禅宗の高僧・雪村友梅を開山に招いて建立した。


日本一のビャクシン

ヒノキ科でヒノキより尖った針状、及び鱗片状の二種類の葉をもっている。幹がねじ曲がり独特の風貌がわかる。昭和52年3月29日県天然記念物に指定。奥の建物が円心廟である。


巨樹の樹皮

推定樹齢 700〜800年・幹周 9.83m・樹高 33.5m・根周り 14.3m


枝分かれした部分

イブキは地上4m付近で5本の支幹に分かれ、この間の幹は空洞化している。見るからに豪壮雄大で、樹勢はいたって盛んである。


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