糸井の大カツラ Cercidiphyllum japonicum(カツラ科)

兵庫県朝来郡和田山町竹ノ内 国天然記念物

H 13.5.26 UPDATE

落葉大高木。日本各地の山地の谷沿い、沢の水がきれいな所を好んで生える。木は一本でなく複数の細い木の寄り集まって形成される。

糸井の大カツラは国の天然記念物に指定され、高さ35m、枝張り東西30m、南北31m、ひこばえ外周19.2m。


糸井の大カツラ

撮影日       2001年5月26日

和田山から出石へ向かう途中に糸井渓谷への分岐があり、この道を車で行くと(一部未舗装)管理棟があり「床尾の三滝」がありなお行くと「不動の滝」があり、西床尾山登山口でベンチと駐車スペースがある。さらに行くと林道の通行止めがありそこから左の林道を600m詰めると堰堤の手前に広場があり真中に新緑の「大カツラ」が鎮座していた。

糸井渓谷の最奥で大カツラは、今まで見たどのカツラの木よりも大きく美しい姿で迎えてくれた。


糸井のころも木

 写真のように主幹は枯れ朽ちているが、その内径は東西4.4m、南北3.0mあり、この周囲を円形に囲んで約80本のカツラ(ひこばえ)が群生して高く空を突き、枝をのびのびと広げている。ヒコバエは太い枝が多く全体の形はよく整って壮観である、廻りにしめ縄が張ってあり水の神として大切に扱われている。

 昔、この地方の「おお日照り」に際し名僧を招き雨乞いをしたところ、この木に法衣をかけて祈願し干害を救ったと伝えられているところから、土地の人はこの木を「衣(ころも)木」又は「大木さん」と称して尊んでいる。(案内板より)


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