菩提寺の大イチョウ Ginkgo
biloba(イチョウ科イチョウ属)<銀杏・公孫樹>
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落葉高木。社寺の境内や街路樹として広く植えられている。高さ45m、直径5mぐらいになる。樹皮は灰色で厚く、縦に割れ目ができる。葉は幅5〜7pの扇形で中央に切れ込みがある。秋には美しく黄葉する。花は4月頃咲く。雌雄異株。種子は直径約2.5pの球形で9月頃成熟する。種子の外皮は黄色で悪臭がある。白くてかたい内種皮がギンナンで食用になる。
環境庁1991年巨木リスト1位 青森県百石町下谷地 幹周16m
このページで紹介する菩提寺の大イチョウ
環境庁1991年巨木リスト4位 岡山県奈義町高円 菩提寺 幹周13.5m
大イチョウの全景
昨年同じころ那岐山へ登って下山ルートに選んだ菩提寺の大イチョウ、妖気が漂っていた。(1997年5月10日)今年も5月に訪れた、5月頃は全ての植物が生き生きする季節である。
樹木は数百年も生きて巨木と呼ばれる頃には、若い木とは全く違った風貌になり一本一本が個性を持っている、特にイチョウはそれが顕著である。人間も年がいくと同じようになってくるのであろう。
撮影日 1998年5月4日
撮影場所 岡山県奈義町 菩提寺
大イチョウの主幹
樹齢900年幹周1,348p高さ45mで、国の天然記念物に指定されている。この寺は那岐山の中腹にあり菩提寺という名前で昔は菩提樹があったそうだ。今はこのイチョウが有名なお寺で多くの人が訪れる、近くにはキャンプ場もあり静かなところ。
大イチョウの根廻り
妖怪のような妖気を感じる巨木で、勢力旺盛。イチョウは中国からきた木で、化石にもある進化が遅い木で、独特の形をした葉を持つ生命力の旺盛な木である。仏教と一緒にやってきたせいかお寺に多い。(巨木は特にお寺に多い)
昔から街路樹にも多く植えられているが、秋の落ち葉、悪臭がある種子が最近は敬遠されている。おそらく昔は種子を食料として重宝されたが、最近は物が豊富になり厄介者にされつつあるのでは。