ブナの巨木 Fagus crenata(ブナ科ブナ属)

<椈> 別名 シロブナ 

              H9.11.6 RE・NEW

落葉高木。樹皮は灰白色でなめらか。葉は互生し、長さ5〜8pの卵形で質はやや厚く、ふちには波状の鋸歯がある。花は5月頃、葉と同時に開く。

大きいものは高さ30mになる。その他「ブナとは」を見て下さい。

環境庁1991年巨木リスト1位   静岡県函南町函南原生林 幹周635p

※このページで紹介しているブナ

兵庫県1994年巨木リスト1位   三方郡村岡町萩山 一二峠 幹周370p

私が発見したブナの巨木     三方郡村岡町小城原生林  幹周約400p

鳥取県船上山の巨木「軍馬」   鳥取県東伯郡赤崎町    幹周約485p


一二峠のブナ

一二(ホイ)峠のブナは兵庫県で一番大きなブナである、村岡町と美方町を結ぶ峠の頂上近くの道路端に生えている。この木は林の中でないのでツタ等の共生は無く、美しい姿形である。まるで都会の洗練された美人ブナという感じである。

撮影日      1997年9月23日

撮影場所   兵庫県美方郡村岡町萩山一二(ホイ)峠

幹周 3.7m 高さ23m 推定樹齢 350年


一二峠のブナを見上げる

上部も美しく整った形をしている。まわりに高いものが無く単独で生えているのでより大きく見える。しかし何時でも車で逢いに行けるので、何か物足りない。

 


小城原生林の巨木

私が見つけた小城ブナ原生林にあるブナの巨樹である。おそらく私と同行者しか知らないと思う。場所も特定し難く、林の中の目立ちにくい所に生えている。それだけにツタ等と共生し、力強く生きている感じがする。

撮影日      1997年9月23日

撮影場所 日高町小城ブナ原生林

幹周           4.0m


上の巨木を見上げる

一二峠のブナと違い、枝の本数及び葉の枚数も多く、また苔も生えており野性味たっぷりのたくましさを感じる。いつまでも目立たず静かに育って欲しい。またいつか逢いに行きたい。

 


勝田ヶ山のブナ(軍馬)

鳥取県の船木山から勝田ヶ山へ向かう途中、ブナの大木の林に生えている「軍馬」と呼ばれているブナの巨木。標識も無くこの木だという確証は無いが、風格と大きさ(幹周)で認識した。この木を知ったのは「ブナ林の表情」というホームページである。

撮影日          1997年11月2日

撮影場所    鳥取県勝田ヶ山(船上山)

幹周 4.85m 高さ 約26m 推定樹齢 300年


軍馬の全景

軍馬の周辺には幹周4mぐらいの大木が多く見られた。今の時期ブナはほとんど葉を落とし森は遠くまで見渡せる、この時期を選んだ理由である。軍馬には標識も無く持参したメジャーで測定した結果認識できた。来年の新葉をつける頃に是非来てみたい。もうすぐ深い雪に閉ざされる季節に入る。


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