ムナバタのホードー杉 Cryptomeria japonica
(スギ科スギ属)<杉>
.兵庫県養父郡関宮町大久保字ムナバタ
県天然記念物 兵庫県一位のスギ鉢伏山と氷ノ山の間にある大平頭1171.5mの東尾根に自生している。
H10.5.24
UPDATE常緑高木。社寺の境内や庭園、盆栽として広く植えられている。高さ50m、直径5mぐらいになる。樹皮は赤褐色で縦に細く裂ける。葉は針状で先端が鋭くとがり1〜2p。雌雄同株で春開花して秋には結実する。
ホードー杉へ行くには、ハチ高原の高丸山から氷ノ山へ続く尾根伝いに小代越えを通り、大平頭の樹林帯へ入り急坂を登りきった標高1,019m付近の最初の標識らしきものが右にある所を東に入る、大樹が多いブナ林を抜け小沢にあたる、この沢沿いに下って行く。沢の中の道は不鮮明であるが右手の尾根を注意しながら下ると、右手の林の少し奥にホードー杉が現れる。(
ホードー杉に関する標識は全くありません。所要時間1時間)ホードー杉 幹周11.6m 高さ 20m 推定樹齢 500年
ホードー杉
ホードー杉は大平頭の東尾根標高1150m付近に自生している。幹周11.6m、樹高18.0m、枝張りは東西18.3m、南北16.0mで樹齢は約500年。(写真右手にある兵庫県天然記念物の案内板より)
「ホードー」はこの地方の方言でホードェー(特別に大きい)と言うことから来ている説と幹に大きな穴がある木のことをホードーと言う二つの説がある。
いずれも樹齢を重ねている大きな木は一般的に幹は中空となっており、大きな穴があいているので同じ事を言っているのかも知れません。
ホードー杉上部
このH.Pでは杉は
笠形山、大歳神社、岩座神のものを紹介していますが、この木はこれらの杉の中では最大で兵庫県一位で個性が強く、樹勢も盛んである。写真のように地上2m付近で枝が4分岐しており、それぞれが別々の木に見える。氷ノ山付近は古千本初め自生の杉が所々にあり、また中国地方全域でブナと杉の混成林が見られる。
ホードー杉の根廻り
この木の幹も空洞になっており焦げた跡がある、木地師のたき火か落雷と思われる。
常龍寺のイチョウ(幹周10m)も同様でした、落雷は巨木の宿命かも知れません。