登山講座 その1 Written by T.saito 2000/1/23 表紙ページに戻る
世の中 アウトドアブームとはいわれていますが本当にアウトドアしていますか?
スタイルと装備だけで
登っていませんか? パーティの中に経験豊富なリーダーいてその人についていけばどうにかなりますが
ふと心配になったこともあるでしょう。ハイキングコースでも知識さえあれば何でもないことなのに
困っている人を何度も見かけたこともあります。 またハイキングコースで遭難した例もあります。筆者は
決してエキスパートではありませんが必要最低限の知識はあります。 登山講座ではエキスパート技術に
ついては述べませんが今後数号にわたって皆さんが山で不安にならない程度の登山講座を執筆したいと
思います。 でも これだけを読んだだけではだめで実践が必要です。 なるべく山行にいきましょう。
1) 山を楽しむためには
山を登る過程は大変つらいものです。 大汗はかくわ、足は痛くなるわ、なんでこんな事が楽しいのか
不思議に思う方もいます。 ほとんどの方がそうではないでしょうか? 最近の若い人の登山人口が減って
いるのもそのせいかもしれません。 でも筆者は山が好きです。 何故かって? みなさんもお気付きかと
思いますが、写真と温泉です。 皆さんも何か一つ楽しみを見つけてください。 余りピークハントに
こだわると長続きしないと思います。 とはいえ筆者が初めからそうした楽しみを持っていたのでは
ありません。 山を始めて2年くらい経ち、知識を得、経験をして不安が取り除かれて余裕が出てきた
からです。 山を経験したことがない人から登山はまず体力が必要であるように思われるようですが筆者は
そうは思いません。 何が一番必要かは"自然とつきあう知識、技術" です。
2) 心構え
相手は自然です。 自然の脅威は大変なもので小さな人間などまったく力およびません。 常に自然に
謙虚に行動してください。 お金でどうなるものでもありません。 では どういう行動をとったらよいか。
登山のセオリーというものがあります。 細かいセオリーについては順次説明していきたいと思いますが
セオリーとしての心構えは
a)山行に向けて体調を整えるということから登山は始まり、事故なく家路につくまでが登山ということ
b)安全を一番に考え無理をしないこと。 命より明日の仕事が大切ということは絶対ありません
c)自然を大切にする
d)山行に行く前に頭の中で登山してみる (机上登山といいます)
e)団体行動においてはリーダーの指示に従うこと(リーダー任せではなくメンバーシップを発揮する)
3) 登山の分類
ハイキング 、 尾根歩き、縦走、沢登り、岩登り(ロッククライミング) 、雪山、氷壁登攀 等々大まかに
分類すると以上のようになりますが、これらは全く別物ではありません。 尾根歩きでも沢、岩場、雪渓は
現れることがあります。
4) 登山の計画にあたって
計画から参加すると楽しいものです。 そして計画の周到さが良いと山行も半分成功したようなものです。
a) 山域 どのへんに行くか
b)日程(行程) 山中泊の場合は予備日が必要な場合もあります
c)メンバー リーダーはだれか 初心者はいるか
d)装備の選定 季節、山行形態にあわせて
e)食料の選定 非常食を忘れずに
f)登山口までのアプローチ方法は バスの時刻等
g)緊急連絡先の確認
h)エスケープルートの確認 途中で何らかの都合により山行を中止し下山することもあります
今回の登山講座では登山の心構えみたいなことを述べましたが次回からは実践編でその2では装備について
説明します。