Athlon64化計画


はじめに

 2003冬のボーナスでメインマシンのCPUをAthlon 64 にグレードアップしようかと考えていたが、ThinkPadを買ったため資金が尽きた。そうこうしているうちに半年過ぎた。その間にSocket775のPentium4、915Pチップセットのマザーボードが鳴り物入りで登場した。PCI Express、DDR2メモリ、SATA等、インターフェースが一新されたSocket775システムの斬新さに心惹かれるものがあったが、初志を貫かないといつか後悔するだろうということで、Athlon 64 でグレードアップすることにした。過去、PCパーツを買うとき、一回の出費は50,000円までと決めていたが、今回は奮発して予算を100,000円にした。Socket939のAthlon 64 は安いやつ(3500+)でも、60,000円近くしマザーボート、メモリをあわせて買うとすると100,000円近くになるからだ。Socket754ならトータルコストはもっと安いのだが、将来高クロックCPUと交換することを考えた結果Socket939にした。(7月初旬現在。7/25の週になり40,000円台まで一気に値下がりした。およよ。)

買ったパーツ

 買うのは、CPU、マザーボード、メモリの三点だ。グラフッイクスボード、ハードディスク、ケース、電源は流用する。いざ、日本橋(にっぽんばし)へ・・・と思ったが、暑くてしんどいので今回は通販で買うことにした。価格.comで価格の安いショップを探した結果、CPUとマザーボードが最安値であった某メーカの通販で買うことにした。あえて名前を出しませんが、価格.comで最安値といえばわかっていただけると思います。ここは、パーツ一つ一つの値段は安いのだが、クレジットカードで買おうとすると”決済システム利用料 \6,175”なる手数料が余分にかかることがわかった。他のショップにしようかと思ったが、めんどくさいのでこのままここで買うことにした。合計 94,395円(消費税、送料込み)となり、100,000円以内になんとか収まった。納期は、5〜10日以内。2004/7/19に注文し、すべて7/26に届いた。納期内に届いたぞ、やれやれとほっとするのもつかの間、段ボールをあけて見ると梱包が雑なのに少しびびった。メモリがプチプチで直接包まれているのだ。包まれているというよりは挟んでいるといったほうがよい。『普通は銀色の袋に入れてからプチプチで包むだろう。過剰な包装もいかがなものと思うが、最低限必要な包装はすべきだろう。この会社、どうもうさんくさいなと感じたので、2ちゃんねるの自作PCスレッドで情報を集めてみると、かなり悪徳な会社で被害を受けている人が多数いることがわかった。”納期を守らないのは当たり前、バルクを注文したのに中古品を送ってくる、HDDの容量を間違える、切り欠きのないメモリを送るなど・・・、ここではとても書ききれないので、詳しくは2ちゃんねるを見てください。信じる信じないは皆さんは判断にお任せしますが、ここで買い物しないでください。成功もとい失敗しますよ。と、愚痴はこの辺にして、買ったパーツを説明します。

【買ったパーツ一覧】

パーツ名 パーツのスペック 価格
CPU AMD Athlon64 3500+ 動作周波数 2.2GHz, L2=512KB, Socket939  \57,540
MotherBoard ASUS A8V DELUXE+WiFi-G/PCI ・Socket939 for AMDAthlon64/Athlon64FX対応
・チップセット: VIA K8T800Pro + VIA VT8237
・対応メモリ: 
  400/333/266/200MHz、non-ECC、un-bufferedDDR   DualChannel対応
・拡張スロット: AGP8x + 5 PCI
・オンボード:
 Marvel lギガビットLAN、RealtekALC850 8chAudioCODEC
 (S/PDIFuot)、4xUSB2.0
・サイズ: ATX Form Factor
\17,250
Memory DDR SDRAM 256MB×2 PC3200(DDR 400),Samsung製 Chip 搭載 \11,540
その他 メモリ相性保証、クレジット手数料、
配送費
  \8,065
合計 \94,395

(値段は購入時(2004/7/19)のもの)

【パーツの概要】

CPU (AMD Athlon64 プロセッサ 3500+)
 Socket939 のAthlon64 プロセッサで最も安価なモデル。CPU、マザーボード、メモリの三点で100,000円以内に収めるには、これしか選択肢はなかった。Athlon64は、64ビットはもちろん32ビットアプリケーションにおいても高性能を発揮し、さらにCool 'n' Quiet という ” CPU のシステム負荷を監視し、負荷が低い時に CPU コア電圧、クロック周波数を自動的に落とし消費電力を低減させる機能”がついている。高性能と省電力を両立させたすばらしいCPU。ほめ殺しではございません。本心からそう思っています。
マザーボード (ASUS A8V DELUXE+WiFi-G/PCI)
 Socket939 のマザーボードで,最初に発売されたものです。他に、Gigabyte の GA-K8NSNXP-939 もあったが、 IDE-RAIDチップが付いていないため、IDE-RAIDチップがついている A8V DELUXEを選択した。
メモリ (PC3200 Samsung製 Chip 搭載)
 値段は少々高いが、相性問題を考え Samsung製 Chip 搭載のものにした。

流用したパーツ

 CPU、マザーボード、メモリ以外はすべて流用した。

パーツ名 パーツのスペック
HDD 1 Seagate ST-3160023A 160GB,UltraDMA/100,7200rpm
HDD 2 Hitachi Deskstar 180GXP(IC35L120AVV207-0) ×2 [120.0GB,UltraDMA/100,7200rpm]×2,RAID 0 (ストライビング)
Video Gigabyte GV-R96P128DH ATI Radeon 9600 PRO,DDR SDRAM 128MB,AGP×8
Capture Canopus MTV2000 plus TVチューナー付きキャプチャボード
DVD-R/RW Pioneer DVR-A05J DVD-R ×4,DVD-RW ×2,CD-R ×16,CD-RW ×8,CD-ROM ×32
DVD-RAM/R Panasonic LF-D321 DVD-RAM ×2,DVD-R ×1,DVD-ROM ×6,CD-ROM ×24
Speaker KENWOOD RD-VH7PC + LS-VH7 20W+20W
Keyboard 日本語112キーボード Sleepボタン付き
Mouse MS インテリマウス  
Case FWD-1000VBB35 黒色アルミケース,電源350W → 420Wに変更
OS Windows XP Professional  

セットアップ

  1. マザーボード交換前に、GA-7NNXPのチップセットドライバとユーティリティ、オンボードデバイス(LAN、Sound)ドライバとアプリケーションをアンインストール。
  2. Windowsをシャットダウンし、電源OFFにする。
  3. マザーボートを交換。CPUの取り付け方はマザーボードのマニュアルに載っているのでそちらを参照ください。
  4. ケーブル類を接続
  5. 電源ON
  6. BIOSの設定
  7. IDE RAIDの設定 → 後述
  8. たいていの場合、ブルー画面が出るか再起動するため、Windowsの修復セットアップが必要になるが、今回の場合、なぜだか知らないけれどすんなりとWindowsが立ち上がった。
  9. Windowsが立ち上がったとたん、3日以内に認証の手続きせぇやゴルァという警告がでてきたので、認証の手続きをした。その他、認証が必要なアプリケーション(たとえば、Office XP)も再認証が必要。

【問題点】
 サスペンドができないという問題に遭遇した。BIOSの設定を見直し、いろいろな設定を試したがいっこうに改善されない。次に、ジャンパをいじることにした。USBPWR12、USBPWR34、USBPWR56、USBPWR78をすべて+5VSBに変更した(マニュアル 2-19ページ参照)。これをすることで効果があるのかわからなかったが、他に方法がないため試すことにした。すると、サスペンドできるようになった(復帰させるには電源ボタンを押す)。なぜなんだと疑問に思ったが、問題解決したので追求しないことにした。さらに、KBPWRというジャンパがあるのに気づき、これも+5VSBにした。すると、サスペンドからの復帰がキーボードのボタンを押すことでできるようになった。めでたし、めでたし。


RAID0で構成された2台のハードディスク(データが入っている)を新しいマザーボードに移行するときの設定

 〈新規にRAIDを組む場合は、マニュアルP.5-18以降を参照ください。〉

  1. ケーブルを新しいマザーボードのIDE-RAIDコネクタに差し込みます(場所はマニュアル P.2-23参照)。
  2. PCの電源をON
  3. DELを押して、BIOS Menu画面にはいる。
  4. Advanced − Onboard Device Configuration − Onboard Promise Controller を Enabled にする。(マニュアル P.4-24参照)
  5. BIOSの設定をSave し、Menuを終了する。
  6. 画面1が出てきたら、Ctrl-Fを押し Menu 画面に入る。
  7. Menu が出たら、Auto Setup [1]を選択する。
  8. Auto Setup Options Menu が出たら、Options Array for: を Performance にする。
  9. Ctrl-Y を押し画面2が出てきたら、N - Create Only を選択
MBFastTrak378 (tm) BIOS version 1.00
(c)2000-2005 Promise Technology, Inc. All Rights Reserved.

No Array defined...

Press <Ctrl-F> to enter FastBuild (tm) Utility
Or press <ESC> key to continue booting.

画面1; CrtlとFを押す。

Do you want the disk image to be duplicated to another? (Yes/No)

Y - Create and Initialize
N - Create Only

画面2; Nを選択する。


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パーツ買った店は案の定2007/1/31に倒産しました。(これだけで店の名前わかるでしょ。)