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FT-1タイプ乗用兼コキ100系用台車の製作<08/07/14> | ||
◇設計 今回もレーザー加工をフルに利用し、その鋼板を積層させて製作します。 乗用台車としても使用できるよう、各所を頑丈にして強度に余裕を持たせてあります。また軸箱は固定式としたため、緩衝は枕梁に据え付けた防振ゴムで行うことにしました。 外形はほぼ実車スケール寸法、軸距離・輪径は完全スケールとしました。 この台車の目新しいところは"実車通り軸端が回転する"といったところでしょうか。 | ||
◇レーザー加工部品一覧 レーザー加工されて出来上がってきた部品達です。これで1台車分です。 今回は2.3t、3.2t、6.0tの3種類板厚を使用しています。 | ||
6.0×2枚+2.3t×1枚合計3枚で台車枠片側を構成しています。軸箱周りはそれぞれ少しずつ造形を変えて、立体感が出るようにしました。 1番上にのっかっている"おむすび"が車軸と一緒に回転します。 | ||
早速加工に移ります。とはいっても自前での加工のはほとんどがタップ切りです。毎度相当数の加工が待っています(汗.. | ||
本FT1台車用に選定した既製機械部品です。 車軸ベアリング、スラストベアリング、防振ゴムの3種類です。 | ||
これまで台車を作るときにはコストを抑えられるニードルローラーベアリングを好んで使用していましたが、焼きの入っていない単なる磨き棒に内輪無しのニードルベアリングという仕様では乗用に少々厳しいかと思い、玉軸受けを使うことにしました。 | ||
積層鋼板で1番内側のものにベアリングを挿入します。6.0tの鋼板に厚さ5mmのベアリングがすっぽりと収まります。 | ||
蛙の足のような部品で蓋をしてベアリングの脱落を防ぎます。 | ||
左右の台車枠をつなぐ枕梁を加工中です。これには仕上げフリープレート(6面フライス加工済み材)を用いました。精度よく出来上がってきて、寸法・直角などに追加工がいらないので重宝しています。 | ||
枠を写真のようにボルト止めで組んでいきます。 | ||
車輪軸はモデルニクスさんの既製品を使うことにしました。動力を入れない台車には圧入された車輪が非常に使いやすいです。 | ||
車輪と台車枠をぎりぎりのクリアランスで作りますと、車幅に対して台車が奥まって貧弱に見えてしまいます。ですのでセットカラーをスペーサーとして使い、台車の全幅をできるだけ広げる設計にしてあります。 | ||
車輪を組み込んで台車枠を組み立てました。曲線などでのアキシャル荷重対策としてはセットカラーとベアリングの蓋との間に数枚の樹脂ワッシャーを入れてあります。経験上ベアリングまでは必要ないと思っていますが、あるにこしたことはないですね。アンギュラベアリングを使用してアキシャル荷重も受けられるようにするのがベストなのかもしれません..。 | ||
枕バネに使用する防振ゴムです。安価でいろんな箇所に使いやすく多用しています。 | ||
実車のコイルバネが左右2個ずつでしたのでそのように配置する設計です。 | ||
実車の揺れ枕に相当する箇所の部品達です。 | ||
二枚重ねた鋼板にスラストベアリングを落とし込み、旋廻のセンターを出しています。この方式はEF210用の台車から使っています。 | ||
ベアリングを落とし込みました。芯のボルトは細いですが、構造上横から大きな力がかかることはないので、これでも問題ありません。 | ||
この積層鋼板を挟み込み、ナイロンナットで締め付けます。ここでがたつきが出ないよう、荷重に対して随分直径の大きいスラストベアリングを使用しています。 写真は上下逆様です。 | ||
ずっしりと重い枕部分を載せて機能部分は完成です。 | ||
次は今回の魅せ場(?)でもある軸と一緒に回転する軸端部分の製作です。HOゲージの製品でも回転するようで、仲間内から"5インチも回るようにしようね"というお言葉を頂き、実行する事にしました(^_^.) | ||
おむすびの固定はM2,軸への固定はM2.6と、タップを折らないか冷や冷やモンの加工です... | ||
軸端の中心に穴をあける為にこのような字具を作りました。旋盤などがあれば使わなくともセンターが出せると思いますが、うちには無いので仕方ありません。 あくまでも飾りなのでちょっとやそっとの芯振れは気にしません〜。 | ||
冶具を使って軸端にタップ下穴をあけています。 | ||
おむすびをとりつけて塗装前の工程は終了です。既に錆が... | ||
軸端周辺の拡大写真です。 | ||
まわっております!! | ||
一旦ばらして塗装しました。これでひとまず完成です。装飾品は例によっていずれ作るでしょう...(;´∀`) |
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