ファミコン
1997年11月12日 更新
言わずとしれた怪物ハード、ファミコン。今でこそ表舞台に現れませんが、我々の世代ではファミコンを語らずしてゲームを語ることはできないはずです。私自身、ファミコンは本当によくやりました。ここで思いでのゲームを述べていきたいと思います。なお、ディスクシステムのゲームについては別のページで述べる(予定)です。
マリオブラザース(任天堂) : これはかなり昔のゲームです。主人公のマリオとルイージが、次々と現れてくる敵キャラ(カメ、カニ、ハエ、氷等)を下から突き上げてひっくり返し、蹴飛ばすというゲームです。ふたリプレイがすごくはまります。後にスーパーマリオ3でも二人プレイでマリオブラザースができるようになっていました。もっとも、スーマリ3では本ゲームでカメを上から踏みつけることができるため、混乱を避けるためにカメはトゲゾーという上から踏みつけられないキャラクターに変わっていましたが。
ロードランナー(ハドソン) : これも初期のゲームですね。主人公が金塊をとりながら、敵のロボットから逃げて出口までたどり着ければゴールです。このゲームでは床面がレンガでできており、主人公は床を削って下に降りたり、ロボットを埋めたりすることができました。もっとも穴の掘り方を間違えて自爆すると言うこともありましたが。このゲームは横2画面分のスクロールができましたが、後にでたチャンピオンシップロードランナーでは上下に4画面分スクロールすることができました。どちらも50面あったと思います。チャンピオンシップの方は10面以降パスワードがありまして、入力しないと先の面に進めないようになっています。また、1面から50面までをコンティニューしないで(それとも電源を切らないで?)一気にクリアすると、何かメッセージがでてきて、ハドソンに送ると何かいいものがもらえた、とかいうキャンペーンをやっていたような感じがします。50面を一気にやり遂げるのは相当つらいと思いますが・・・。ちなみに私は50面まではパスワードを使ってクリアしたため、メッセージをみることはできませんでした。
アイスクライマー(任天堂) : これはマリオブラザースよりは新しいといったゲームです。もっとも古いことに代わりはありませんが・・・。主人公がハンマーを持って、段構造になっている山を削りながら上へ上へと登っていくゲームです。二人プレイもできるのですが、先にうまい人が上に登りすぎるとスクロールが上に進んでしまい、下の人はミスになってしまうのです。上の人が待っていればいいのですが、面が進むと、段が動いている雲になっていたり、ほとんど足場のないベルトコンベアーであったりと、待つのがほとんど不可能といったところもありました。そのせいかどうか、私はこのゲームは一人プレイが好きです。このゲームは、後にディスクシステムでも発売されまして、これは風が吹く面があったり、雲が斜めに動く面があったりなど、アーケード(このころは任天堂もアーケードを出していたのです!)に近い内容でした。また、このゲームは今からやってみると、動き、特にジャンプが硬く、操作がしにくいです。やはり昔のゲームということでしょうか。
バルーンファイト(任天堂) : アイスクライマーと同時期にでたゲームです。もっともアイスクライマーほどの人気はでなかったようですが・・・。主人公と敵が風船で空を飛び回り、上から風船を踏みつけて割って落とすというゲームです。二人プレイも可能で、なんとプレイヤー同士の風船も割ることができるという、喧嘩になりやすそうなシステムです。このゲームにはもう一つ、baloon tripというモードもありまして、これは画面が左方向に強制スクロールしていく中、主人公が星にぶつからないよう風船で飛びながら進んでいくというゲームです。ちなみに私はこのゲームの方が好きでした。風船で飛んでいるだけに慣性が働いており、操作はかなり難しかったように思います。
ゼビウス(ナムコ) : これは言わずとしれた名作ゲーム、最近でもプレイステーションででているので知らない人はまずいないでしょう。ゲーム内容は一言でいってしまえば縦スクロールシューティングです。ファミコン版はナスカの地上絵が容量の関係で削られていたり、なんといってもアンドアジェネシス(ボス的存在の大きい要塞)が動かず、スクロールもそこで止まってしまうと言うところが残念なところでしょうか。このゲームについては私からは特に言うことはあまりありません。相当やり込んだのは事実ですが、未だに全面クリアしていないもので・・・。
フラッピー(dbソフト) : 主人公のフラッピーがブルーストーンをブルーエリアまで運ぶというパズルソフト。おそらく倉庫番をヒントにしたと思われるゲームです。フラッピーの世界では倉庫番と違って重力が働いています。ブルーストーンの他に壊すことのできるブラウンストーンがあり、これを使ってブルーストーンの道を作っていくわけです。また、敵キャラも存在するため、じっくりと考えることはできません。もっともファミコンのポーズ機能を使えばいいわけですが・・・。このゲームは全部で240面あり、クリアしたときのパスワードを送ると認定カードがもらえるようになっていました。50面クリアごとに1枚、全部で4枚ですが、私はすべて手に入れました。探せばでてくると思います。最近、ウィンドウズ版でもでているようですが、私は売っているのをみたことはありません。体験版は雑誌の付録に付いていたので、間違いなく売っているとは思うのですが・・・。
スーパーマリオブラザース(任天堂) : これは何の説明もいらないと思います。後に横スクロールアクションゲームに決定的な影響を与えた名作です。初めてこのゲームをやったとき、私はある種の感動を覚えました。今でもおもしろいゲームをやると感動しますが、このときほどの高揚感はほぼないように思えます(この次にこれと同等の感動を覚えたゲームはゼルダの伝説です。これはディスクシステムのところで述べます)。これだけのバラエティーに富んだ面、主人公の多彩な動き、よく練られたステージ構成、絶妙な難度、数多い隠れキャラなど、当時にはまずなかったものばかりです。今のゲームでもここまでよくできたゲームはほとんどないと思います。後に続編も作られていますが、やはり一番最初にやったほどのインパクトはまだ感じられません。それほど衝撃的なゲームでした。
沙羅曼蛇(コナミ) : ご存じ、グラディウスに続くコナミの横スクロールシューティングゲーム。ファミコンでもグラディウスはでていましたが、私はこの沙羅曼蛇の方にはまりました。もっともゲームのシステムは厳密にはアーケードの沙羅曼蛇とは異なり、外国輸出用のLIFE FORCEでした。両者の違いは、沙羅曼蛇は敵を倒したときにでてきた武器をそのまま装着してミサイルやオプションを手に入れることができますが、LIFE FORCEの場合は敵を倒すとパワーアップカプセルが出現し、とったカプセルの個数に応じて装備をつけていくことができる、グラディウスタイプのパワーアップです。ファミコン版沙羅曼蛇で特筆すべきは、なんといってもプロミネンスの炎を表現しているところだと思います。そのほか、グラフィックもファミコンとは思えないほどきれいです。しかし、わたしはこのゲームはファミコン版しかやったことがありません。現在プレイステーションとセガサターンの両方で、ほぼアーケードそのままの移植版がでているそうですが、私はまだやったことがありません。早く手に入れなければ・・・。
ドラゴンクエスト(エニックス) : ファミコン初のロールプレイングにして、国民的ソフトにまでなったドラゴンクエスト。このゲームも初めてやったときは感動しました。今までにやったことのないタイプのゲームでしたので、その斬新さに驚いたものです。このころ、鳥山明がモンスターをデザインしたということで、少年ジャンプがこのゲームの徹底的な攻略法をのせていました。なにしろ最後の竜王の城のマップや、竜王の第2形態の写真まで掲載していたのですから、今ではまるで考えられない状態でした。現にスーパーファミコンでドラクエT・Uが発売されたとき、ここまではのせていなかったはずです。さて、ゲーム内容ですが、今からやればそれは多少物足りないかもしれませんが、当時はかなりはまりました。最後の方は経験値を上げるのがかなりつらく、竜王がぎりぎり倒せるか倒せないか、という状態で竜王の城に入ったのですが、死神の騎士のしつこいこと、しつこいこと。逃げても逃げても逃げられないことが多く、結局竜王と戦う前に無駄な体力を使わされたものでした。それだけに、最後の感動もひとしおでしたが。
ドラゴンクエストU(エニックス) : Tに比べて、呪文の数が大幅にパワーアップ、三人でパーティをくめるようになったということで、これまた当時としては斬新なゲームでした。ストーリーも適当な長さでした。惜しむらくは、あの復活の呪文の長さ。当時、バッテリーバックアップなどという便利なものはなかったため、続きを遊ぶためには復活の呪文を書き写さねばならなかったのですが、その長いこと・・・。一文字書き間違ったために前回の冒険がまるまるパーになってしまったときもありました。もっともこれにはいいこともありまして、どこかの城(町?)の地下の牢屋に悪魔神官(だったように記憶しています)が閉じこめられていまして、話しかけると戦闘が始まるのですが、勝つと稲妻の杖?か何かがもらえ、これを売るとかなりの値段になるのです。復活の呪文でコンティニューする度に悪魔神官はよみがえっているので、何回でも戦うことができ、これでお金を稼いでいたりしました。
ドラゴンクエストV(エニックス) : 数多くの職業の中から4つ選んでパーティを組むことができる、グラフィックがUに比べてかなりよくなった、等かなりの改善点が加えられ、さらにストーリーも充実、前回のT、Uと併せてロト三部作の完結となったV。このころからドラクエの人気は不動のものとなり、発売日には長蛇の列ができて(話によると池袋のビックカメラの行列が護国寺辺りまでのびていたとか)、学生が学校を休むという社会問題まで引き起こすようになっていました。この当時私は高校生でしたが、友人で二人ばかり、学校を休んで(つまり、さぼって)買いに行くという人がいました。もっとも担任の先生がゲームに疎い方でしたので、まさかドラクエのために休んだとは思っていなかったようですが。肝心のゲーム内容の方ですが、私が思うに、ストーリーは一番充実していたのではないでしょうか。Vでは、転職することができ、魔法が使える戦士など、魅力的なキャラクターを作ることができるという特徴がありました。私は、攻撃系と回復系の両方の呪文を使えるようにするため、僧侶を賢者に転職させたことがありました。ところがこれが失敗でした。体力を全回復する呪文、ベホマを覚える前に賢者に転職してしまい、レベルが1からスタートとなってしまったため、パーティの体力回復を薬草と、ベホイミ(体力をかなり回復する呪文。プレイヤーのヒットポイントが高くなれば、全回復のためにベホイミ数回かける必要が生じ、ベホマ一回の方が遙かに経済的なことはいうまでもない)に頼らざるを得なくなり、かなり苦労した覚えがあります。
ドラゴンクエストW(エニックス) : おなじみのドラクエも4作目となると、行列、学校さぼりは当たり前といったような状況でした。私はこのころから新作ソフトは発売日近くに手に入れないで、ブームが去ってから中古屋に出回ったものを安く買って遊ぶという知恵を身に付けました。Wでは、話が5つに分かれていまして、各話ごとに主人公と職業が決まっていました。なぜか、ストーリー、システムとも酷評されることが多いWですが、私はおもしろいと思いました(今までつまらないと書いたゲームはまだ一つもありませんが)。特に感動したエピソードは、4話目の最後、ミネアとあと一人(名前を忘れました・・・。)の二姉妹が、自分たちの生まれた大陸を去って船で旅立つ部分で、思わず船に乗る前に二姉妹の父親の墓に行ってみたりしたものです。特別なイベントは起こりませんでしたが。その後、ファミコン雑誌をみて、私と同じく墓に行ったという人が他にもいたみたいで、何となくほっとしました。
ファイナルファンタジー(スクウェア) : (以後、現在製作中)