柳井シリーズ最終戦(2)

1997/11/09(Sun)

 さて、PVクラスの予選ヒート1が始まる。今回、オイラは1コーナからデジカメを構える。パドックから順に各マシンがコースを飛び出していく。合計11台がフォーメションラップへと向かうが、ゼッケン10番のマシンはエンジンに火が入らず、1コーナの終わり辺り、ちょうどオイラの目の前でマシンをコースから出し、予選をあきらめたようであった。

 残り10台が2度目のフォーメーションラップを終え隊列を整え、日章旗が振られ、10台のマシンは勢いよく1コーナーへと飛び込んで行ったのである。


 7番グリッドからスタートした落合選手は、1コーナを飛び出す時には6位へとあがる。そして、2コーナーのヘアピンでうまくインを取り、5位へとポジションをあげたのである。

 しかし、今ひとつエンジンの調子が良くない。トップからは徐々に離されてきているし、6位の武居和男選手(セトウチレーシング)、7位の縄田嘉和選手(FreeWay)がすぐ後ろに迫っているのである。2〜3週ほどうまいブロックで後ろの2台を抑えていたのだが、さすがにエンジンの伸びがない。Zコーナ直前で後続2台に道を譲る形で7位へとポジションを落としたのであった。

 その後、トップ集団と後続の集団が徐々に引き離されるようになる。
 後続集団のトップを走っているのは落合選手であるが、その後ろにもう1台マシンがピタリと張り付く形になった。

 後ろのマシンの方がややエンジンの伸びがあるようであるが、それをコーナー毎にブロックしていく辺りのテクニックはさすがにレース慣れしてきた落合選手である。


 後のマシンに脅かされながらの予選ヒート1。見ている方は冷や汗で見守っていた。10周のヒートがやけに長く感じたのであるが、落合選手はそのまま後ろを押さえて7位でフィニッシュ。

 予選ヒートの結果、トップは、坂口選手(キッズ・ベアーズ広島)、2位 西本選手(エンドレス)、3位 長岡選手(エンドレス)、4位 武居選手(セトウチレーシング)という結果となったのである。  なぜかエンジンの調子が出ない落合選手であったが、予選ヒート2に期待するオイラであったが……。

柳井シリーズ最終戦 その3