1998 柳井シリーズ第5戦

1998/07/05(Sun)

 朝9時過ぎに、柳井モータスポーツランドに着いた。
 今日は、家族連れでなく一人での参加であり、朝起きて食事を軽くとった後にすぐに家を飛び出した。なんせ、子供と一緒だと食事に時間がかかったりとかして、なかなか思った時間に出発できないのであるが、今日はそんな不自由もなく、家を出たのであった。しかし、それでも少し遅いかもしれない。メンバーから電子メールで聞いていた今日のレースのスケジュールでは、10時から予選ヒート、11時から決勝ヒートということで、午前中でレースが終ってしまう予定である。だから、どうしても早めに着きたかったのであった。

 それに、オイラ自身、レースを観ると言うのが実は今年初めてだったりするのだった。なんでも、今年はやけにエントリー数が少ないようで、PVクラスなんかはレースが成立しないこともあったというし。(最低3台のエントリーがないとそのクラスのレースは成立しないらしい。)

 さて、コースに着いてちょっとビックリ。昨年までだと、駐車場はいつも一杯になっていたのであるが、その駐車場がガラガラなのであった。う〜ん、F1ブームでカート人口が多かった時代はもう昔のことなのか……。ちょっと寂しい気持ちもするのだが。
 荷物を持って、ピットに行くとすでに、PVクラスの公式練習が始まろうとしているところだった。

 パドックに掛けより、コースに出るのを待っている槇野選手(以後、makkyと呼ぶ)に話し掛けると、なんでも今回のPVクラスには7台のエントリーがあるようだ。その直後に判ったのだが、なんと今回はPVクラスのエントリーが一番多い。SDクラスが4台。SS86クラスが6台なのであった。PVクラスには、セトウチレーシングから落合選手(以後、おっちゃんと呼ぶ)、makky、武居選手、そしてなんとセトウチレーシングの河村社長(以後、社長と呼ぶ)がエントリーしていたのだった。makkyは、転勤でずっと東京にいたのであるが、やっと復帰、2年半ぶりのレース参戦であった。また社長も、2年以上のブランクを経て久々のエントリーであった。今日のレースはPVクラスが面白くなりそうだ。

 公式練習が始まり、7台のマシンはそれぞれのペースでコースを周回する。と、始まってしばらくして、makkyがピットに戻ってきた。どうもキャブのセッティングが合わないようである、セッティングを変更して再びコースへと出ていったのである。

 さて、今回の公式練習であるが、各マシンが10分という規定時間を待たずに次から次へとピット入りして、そのまま練習を終えていたのであった。

 おっちゃんも、まだ練習時間が数分あるのだが、早々とピットにマシンを入れ練習を終えたのであった。どうもマシンの調子が良くないらしい。そんな状態のなか、社長とmakkyの二人は時間一杯にコース上を走っていたのである。長いブランクをなんとか埋めて、少しでもレースの感を取り戻そうとしているかのようにも見えたのであった。

makkyからのコメント
 実は先週(6/29)にエンジンの鳴らしが終らず、公式練習に最後の慣らしをしていました。ので、目一杯走っていたのです。他の人が早々と公式練習をやめていたのには、ちょっと意外でした。

 7月になって、山口は梅雨が明けたかのような天気である。暑い日差しの中で各選手はこれから始まろうとしているレースに向けて各人がそれぞれの思いでコースを見つめていたのだろう。この暑さがどうレースに影響を与えるのか……。

 公式練習が終って、マシンを見入るおっちゃんであるが、なんとエンジンが固定できないようなのだ。普通なら、エンジンはチェーンの引っ張る力で後ろに引かれて、しっかりと固定できてないとチェーンが緩んでしまうのであるが、今回は不思議な事にエンジンが前に移動するらしい。そのためにチェーンの張りがきつくなってしまうらしい。何故なのかは全く不明である。

 しかし、この不思議な現象をどうにかしないといけないのであるが、社長のアドバイスで、エンジンを固定している前の部分に、エンジンマウントをフレームに下から固定するものを二つ合わせて締め付けてエンジンマウントのストッパーとして取付ける作業を急遽行ない、これで様子をみることにしたのであった。さてどうなるか。

 不安が残ったまま、各車が、タイムトライアル(以後TTと呼ぶ)を待つのであった。

マシンの調整に余念が無い、武居選手(手前)と社長


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