北海道梅雨よけツアー日誌 第10話 最北限編


 
今日は利尻,礼文を見てくる。6時30分発、鴛泊(利尻島)行きのフェリーに乗る。前日旅館の旦那から仕入れた情報で、車で行くと高く付くので、島の観光バスで巡る事にした。港内の駐車場に車をおいて。フェリーに乗り込む。
 
鴛泊港(”おしどまり”と読みます)
北海道本島から、利尻の玄関鴛泊港に近づくと、利尻富士がドーンとかまえて立っている。その山だけが島のように立派だ。港に着き、観光バスに乗り込む。バスの発着時間は私のような客が多いのか、フェリーの時間とあわせてあるので心配はない。利尻、礼文の宿泊出来る所は、この時期予約で満杯で、予約を取っていない、しかも車もない私としては、今日中に本島に帰る必要があるのでこういう点はありがたい。
 
姫沼
バスは13時20分香深行きフェリーに間に合うようなルートで利尻島を一周する。その最初の観光スポットが、姫沼である。ここは天気がよく、風が無ければ逆さ富士で利尻富士が見えるのだが、残念ながら風でそれは拝めなかった。と言ってるそばから雨がぽつりぽつり。

利尻富士

 
オダトマリ
丸い利尻島を左回り(東海岸線)で南に向かう。左手はいつも海、右はいつも利尻富士。随分南に来たところで2番目のポイントオダトマリという沼にきた。利尻富士のきれいな富士山の形が見られる所だ。が、霧で見えない。その上雨が後を追うように降ってきた。仕方ないので、売店で、ウニ寿司、ホタテのバター焼きを食べる。この時間は、先にも行ったとおりフェリーにあわせて出発したバスが多いので、売店の中はおもちゃ箱をひっくり返した様な状態。みんなこの雨で見る物がないのだ。
 
仙法志御崎
利尻島の最南端の岬である。公園のようになっていて、売店ではその名も高き利尻昆布のお土産が売っている。海岸に降りると、波打ち際にコンクリート打ちの水槽(生け簀?)にゴマフアザラシが二匹飼われている。波が高いので、水槽にも水が入って来る。

ゴマちゃん

 
利尻町立博物館
観光バスに乗らなかったら、通り過ぎると思う所もこういう機会なのでちょうどいい。利尻島の歴史から、ニシン漁の盛んな頃のパネル、島の動植物などが展示されている。言い忘れたが、利尻島は、島の真ん中(利尻富士)から西と東に2つの町があり、西が利尻町、東が利尻富士町という。天気も西風(日本海から)にのって西と東では大きく違うらしい。西は雨降りで、東は晴れということは度々ということ。それだけ、利尻富士は高いということだ。ちなみにこの小さな島に、1719メートルの高さを誇るのである。
 
沓形港
ここからも礼文島に渡れる。距離的にはこの沓形港の方が近いので、島間の移動にはこの港が使われるのだろう。島の西にあるので本島との連絡はない。礼文に早く渡りたい人を降ろして、バスは鴛泊に戻る。
 
再びフェリー
バスは12時ちょうどに鴛泊に着いた。フェリーの時間は未だあるので、お昼を食べる。もちろん島の物。といっても先ほどウニやホタテは食べてるし...結局ホタテラーメンで決まった。鴛泊−香深間のフェリーでは、来るときに見えた利尻富士は雲の中だった。朝のうちにビデオに納めておけばよかった。失敗失敗。
 
香深(さあ、これはなんと読むでしょう)
礼文島の玄関は、島の南東(礼文と近い)にある。ここでも、鴛泊の時と同じ様に、観光バスに乗り込む。礼文は、南北に長い島で、主要な道も島の東側を南北に走る1本だけでこの道を往復するのである。2回目の”言い忘れたが”だが、利尻島も主要な道は島をまわる1本だけである。
 
最北限の岬
一気に礼文島を北に上る。そこは最北限の岬スコトン岬である。最北端と最北限ではどちらが北にあるのかは、緯度上は明らかだが、そこに至るまでの苦労は最北限に分がありそうだ。(宗谷岬はあっけなすぎます。)

スコトン岬向こうには海馬島がある。(おいおいどこまで北はあるんだ)

 
地蔵岩
スコトン岬から今来た道を南に下り(利尻では周回コースなので、窓の外は海ばかりだったが、礼文では往復コースなので左右入れ替わり海も山側も見られる)、山を越えて西側の海岸に行く。山と言ったが、礼文では最高でも490メートルしかない。

地蔵岩

中央の切り立った岩が、石を彫ったお地蔵様ににている所から名前がついた。礼文にはなぜ西側に道がないのかは、写真のような地形のためと思われる(人も住んでいないし)。この海岸はメノウ海岸と呼ばれ、メノウが拾えるらしいが、波がきついので海岸には降りられない(もっとも観光バスの立ち寄る時間位で見つかるかは、はなはだ疑問である)。っと言うわけで、ここでも焼きウニなんぞ食べる。
 
三度フェリー
天気が悪いことも手伝って(集合時間を守らない人はいないという意味)、香深(かぶかと読みます)にはフェリーが出る30分前に到着。17時15分発の稚内行きに乗れば、取りあえず寝る場所がないということは無くなる。天気は朝から悪かったが、帰りのフェリーは揺れが大きかった。でも、学生の時、同じく北海道に来たとき、苫小牧から大洗までのフェリーの揺れに比べたら、揺れていないみたいなものだから心配はしていない(台風で、出航しないかもしれなかった。一緒にいった3人はダウン。私は一人っきりのお風呂。他のお客さんもダウンしていたのでしょう。なかなか体験出来ないですよ”波のお風呂!!”)。
 
北海道上陸Part2
行き当たりばったりの旅の中で、計画的に時間を過ごした今日は、この旅に一つのアクセントとして「なんか旅行客って感じ」を味わえた(ウニ、ほたても味わえた)。稚内港につき、すぐそばに停めてある車に乗り、半島の反対側にある稚内温泉に行き、ひとっ風呂あびる。
 
走行距離 22Km (稚内市内出発時 39190Km 稚内温泉到着時39212Km)
ガソリン給油は今日はなし。


北海道10日目
   さて明日からは戻る行程だ。
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