○1月17日のフィールド・ノートに「以下のぼくの行動については、できれば読者諸氏のご批判を仰ぎたいところである」と書いたところ、実際に何人かの方にご意見をいただくことができました。当然のことながら中には厳しいご意見もありましたが、ぼくが何よりも嬉しかったことは、メールを送って下さった皆さんが、ぼくの問いかけに対して、本当に真剣に回答を考えて下さっていたことでした。
○先輩テレコマーの皆様からは、ぼくの拙速を指摘するご意見を多くいただきました。ホテルへ行くのなら事前にそういう雰囲気を作るべきこと、またいくら「テレ」とは言っても、やはりいきなりホテルは早すぎるのではないか、ということなどです。テレコミの技術論と言ってもいいかと思います。
○また女性の立場から、ぼくの行動(ホテルへ行こうとしたこと)は思いやりに欠けるという厳しい指摘がありました。きっかけがテレコミだったとしても、やはり手順を踏んで親しくなりたいというのが普通の女性の心理ではないかというご意見です。
○さて、ホテルへ行こうとしたことのほかに、あの日のぼくがしたことは、車の中で彼女の髪を撫でてあげたことです。こういったことから、彼女の「地雷」化を心配する声が一部からありました。一方、そのことでぼくが何か責任を感じるのはおかしいのではないかという意見もありました。
○そして、ぼくの「テレコミ」に対するスタンスの不備を指摘する意見がありました。たぶんこれは、ぼくが今回のことについて引っかかっている本当の原因だろうと思います。つまり、ぼくはただ「ゲット」をしたいのか、それとも彼女たちの悩みを聞き、内面に踏み込んでいく覚悟があるのか。それをはっきりさせるべきではないかということなのです。
○彼女からはその後も電話がかかってきていますし、ぼくも時々かけています。最近何となく、彼女の言葉の中に、彼女がぼくに心理的に依存していることを示唆する箇所が多くなっているように思います。電話をするのは夜なのですが、「○○(彼女の名前)の横に来て。添い寝して、わたしが寝るまでご本を読んで」というようなことを、彼女はよく言います(もちろん、本当にワガママを言うというよりは、実現不可能なのは承知の上で甘えてみせる、という程度のことです)。
○実はぼくが引っかかっているもう一つ大きな問題は、このサイトを作っていることです。彼女とのデートの間、ぼくの頭のどこかには、「フィールド・ノート」をどうまとめるか、ということがあったように思います。ぼくが柄にもなくホテルへ行こうとしたことにも、それは影響しています。そんなことのために、彼女の心を傷つけてしまったとしたら…。
○もちろんすべてのことは取り越し苦労である可能性があります。彼女はぼくが突然いなくなっても、別の精神的な拠り所をすぐに見つけられるでしょう。ただぼくが今思っているのは、あまりにも色々なことを考え過ぎてしまった今、彼女を「ゲット」するのはもう無理だろうなあ、ということです。